異なる2つの幸福感

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人の表面体温が36度もあると表示されるので、多分数度の絶対温度差がありそう。
窓下を除き殆どムラなしの床表面温度。

今週の日曜日に2年目メンテナンスに伺ってきた「緑の家」の熱画像です。

最初に・・・

安いサーモグラフィー機ですから絶対温度の確からしさはありませんが、相対的な温度差は大きく違う事がないと思ってご覧ください。

上の家族の間の床温度は、25度~26度RH(相対湿度)51%前後で暖かすぎるほどで且つ温度ムラも殆どありません。

この穏やかな暖かさは何ともいえず、幸福を感じます。

一方・・・

こちらも晴れた日の「て・こあ」の熱画像。ガラス張りの縁側に日が当たり、体にあたる陽がとても気持ち良い・・・。

土間縁側があると、冬でもぽかぽかの日差しを好んで浴びられる。ガラスは3mmの薄いシングルガラスなので日射侵入率は90%に近いからか・・・。

縁側から紙障子一枚隔てた和室内は灯油ストーブがガンガン焚かれていますが、この輻射もまた何ともいえない。ここに座っているとこれもこれで幸福を感じます。

この写真のスケールは高温を発するストーブがあるので21から150度と多少のムラが隠されるようになっているが、ピンポイント温度で比較して欲しい。1の上部壁温26.3度、2の畳が27.2度と殆ど差なし。3の30度とちょっと高め。ストーブに近い畳の4は29.1度と3の部壁に近い。

「て・こあ」和室は4.5mも天井高があり、灯油ストーブの強烈な熱気が上に立ち上りますが、意外とサーキュレーター代わりの扇風機で、温度ムラがあまり無い・・・。今回この天井に隙間防止の為に薄く断熱材に敷き込んだ事もありますが、ほぼ無断熱材の築100年の家で、冬でも日射が入るような立地と家の構造なら、幸福感が得られる無断熱材建物・・・。両方ともよいですが、暖房費だけを見ると「て・こあ」は怖くなります(笑)。

・・・冬の大半がこのような関東の家はうらやましいですね。

さて「緑の家」に戻ってその床下暖房中の床下の熱画像。上下の温度差は4から5度ありますが、スラブは概ね30度まで上がっているような温度分布。一番低い周囲でも30度以上ありますから2年目でほぼ温まったスラブと言ってよいでしょう。

最後の熱画像ですが、

熱画像は前から申しているとおり、右の温度スケールによっては温度差が殆どない画像に簡単に加工できます。所謂・・・インチキに近い修正画像。そのように床下を撮ったのが上の写真。床下内は真っ赤でしょう。でも実はその上の写真よりは少ないですが4度の温度ムラがあります(床下暖房なのに4度しかないともいえる)。

熱画像を見るときは必ず・・・右のスケールを確認しましょう。正しい見せ方かどうかわかります。

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コメント

  1. 岩手のM より:

    すみません、浅間さんがお使いのサーモグラフィーですが、FLIR ONE でしたでしょうか?
    当方も FLIR ONE の3世代目を購入したのですが、右のスケールの出し方と複数の測定スポットを画像に保管する方法が分からなく苦戦しております。