山を気遣う・・・

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第一報を聞いたときには「えっ」と思った。

通常土砂崩れは大量の雨水で起こり易くなるが、今回はちがった・・・。

その前の週は雨が降っていない・・・との事。

そこで何が原因か検索している時に、とある地上波ワイドショーがユーチューブにアップされており、そこでは第一報を解説していたが、なんと的外れなことを言っているのか・・・。

それはあるコメンテーターが、

「崩れた山をみると杉が綺麗に植えてあり・・・そのような人工林が原因では?」

といっていた。

しかし崩れる前の写真を見ると、全く逆であり雑木林の部分が丸ごと崩れているし、その後の報道では大きな岩まで多量に落ちてきたところをみると、人工林の針葉樹林にありがちな表層崩れではないことがわかる。

ピンク色の部分が崩れた。ちょうど雑木林の部分。しかし原因は雑木林ではないと思われる。写真はグーグルストリートビューより。

最近の地上波は、素人のコメンテーターが聞きかじった事を堂々とコメントする傾向が大変多い。しかも時には「タレント」さんが専門的な分野にまでコメントする・・・。

そのようないい加減だから地上波は近年若い年代を中心に視聴されない傾向にある。

管理している「て・こあ」の裏もがけ地であり、県よりがけ地指定されており、10年ほど前に県が水抜き工事を施している。そんな事もあり土砂崩れと聞くとどきっとする。

今回の裏山は高低差150m以上と里山としては結構な落差。一方「て・こあ」はせいぜい25m程度なので規模がちがうからここまで大きな事にならないと思われる。しかし楽観は禁物で、長雨や豪雨の時には何時も山の様子を気に掛ける。気に掛ける・・・これが一番重要な事。そして今回学んだ事は雨でなくとも崩れるときはあるということ。

安否不明者が早く見つかる事を願っている。

「て・こあ」の裏山。山の神を何時も気遣うことが肝心。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする