ガスコンロと木の内装

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次ぎに・・・

短期加熱防止の仕様。

ガスコンロが3口あればそのぞれぞれで半径80cmの円柱を描く。その範囲は不燃材で仕上げる。

上の図のとおり短期加熱防止は、各コンロの中止から半径80cmの範囲でコンロの上部235cmまでは不燃材で仕上げなければならい決まり。通常ガスコンロ台は床から85cmあるのでこれを235cmに足すと、320cmとなり天井高320cm以上であれば規定はクリアーする。つまり吹き抜けにあるアイランドキッチンが該当になる。235cm以上あれば木の天井を貼ることが出来る。

次ぎに天井高240cmの普通のキッチンにガスコロンがある場合。

先ほどとほぼ同じだが、ガスコンロから燃え上がった炎が天井に達したときに横に広がるのでそれを考慮した規制になる。天井高が240cmの時の天井を不燃材にしなければならない半径は80cmでありガスコンロの上部天井の200cm四方の部分だけ不燃材仕上げにすれば他の部分には木を使える。これもアイランドキッチンなら簡単に満足する。

問題はその他の対面キッチン等である。対面キッチンの多くはコンロの前だけ壁がある場合があるが、この壁や付属物とコンロの中心距離が25cm無いことで長期加熱規定を満足できなかったり、短期加熱規定の直径80cmを満足できずにNGとなることが多い。そうなるとキッチンとつながった空間は全て準不燃材以上の仕上げをしなければならなくなり、実質木の壁面・天井は不可能(防煙垂れ壁設置を除く※)。

赤い矢印の木の部分がNGとなる。この矢印部分をPB12.5mm等で仕上げなければならない。上部に吊り戸棚があればそれも同様。

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