風呂CF(循環ファン)の設置マニュアル公開

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当面このページはトップに固定する。また適時更新。最新更新は2024.0122

風呂場に排気用換気扇は不要」とネットで宣言し、初採用から13年経過し10年前に全設計で採用とした風呂CFが、今年(2022年)に入ってから一日一度はお風呂CFのことをメールで返信しているくらい問い合わせが多い。その都度お答えするのは大変だからこのブログで「緑の家」設置マニュアルとして公開する。わかりやすいように要点のみ記載する。

お問い合わせが最も多いのが次の3つ。

  • 機種
  • 設置場所
  • 運用方法

である。そこでこの3つについて「緑の家」での使い方などを例に紹介する。

まず目的の明確化

お風呂CFの目的はお風呂カビ防止の一点であり、その手法として大風量を風呂に吹き込むファンを設置する。同時に設置する脱衣所CFは湿気の早期拡散と洗濯物の乾燥促進。

時折「冬季に風呂の湿気を室内に還元させ湿度アップ」とあるが、これは風呂CFの目的ではなく、たまたまそのようになったと解釈してほしい。地域や家の使い方によっては冬期の湿気還元はデメリットが有るので薦めない。しかし夏の冷房時には強くお薦めする。お風呂CFをつかうと除湿時の無駄なエネルギーを大幅に減らせ、同時に低湿度の環境が得られる。

この設置マニュアルの条件

これから紹介するのは機器は「緑の家」で、住まい方も「緑の家」流なので他の家には当てはまらいことも十分ご理解の上、参考にしてほしい。下に記載ある注意事項も重要な条件となる。またこのリンク先(2013年)で風呂CFのおさらいをしてほしい。

機種と設置場所

下の3つがワンセットとなる。機種は2023年7月時点。


①お風呂CF 


 機種:本体 V-12P8(壁同士)、又はVD-13ZVC6 強のみ結線(天井同士)V-20PSD2(壁から天井へ)


 グリル:P-18GL6、P-13GL6、P-23GL6 羽取り外し
 場所:脱衣所(風呂隣室)の壁または天井


 選定理由:風量120m3/h以上と音27.5db以下と消費電力5w以下が推奨。
 V-20PSD2は大風量であることが選定理由。但し消費電力は8.5Wあるのでタイマーで自動OFFがよいかも。グリルは風向調整可能型。
 ※風量が増えれば乾燥が早くなる。大風量390m3/hの最強CFを採用した最もCFらしさのお薦め機種例こちらとその設置後はこちら


②脱衣所CF


 機種 本体:V-12P8(壁付)、またはV-13ZVC6 強のみ結線(天井付)、V-20PSD2(壁付)


 グリル:P-18GL6、P-13GL6、P-23GL6 羽取り外し
 場所:脱衣所隣室(廊下含)の壁または天井


 選定理由:風量75m3/h以上と音27.5db以下推奨と消費電力5w以下。又は大風量。
 ※風量が増えれば乾燥が早くなる。390m3/hの風呂CFを採用した時のお薦め脱衣所CFの機種はV-20PSD2。

③風呂排気用換気扇(非常時用)


 機種:本体VD-10ZCD10 
 場所:UBの天井(純正の排気換気扇に代えて設置)


 選定理由:電気シャッターが組込済型。電気シャッター無し(風圧式では)はCFで外部に漏れあり。

運用方法

電気配線は↓のとおりである。一例なので自分にあった運用で配線をすればよい。

メインスイッチで両CFが24時間ON、追加スイッチ(タイマー付推奨)でお風呂排気換気扇がONとなる。入浴時のみ全OFFとする。入浴後1時間切タイマーで排気用換気扇ONとすると、排気用換気扇の消し忘れがなく、初期の多量の湿気を屋外へ排出できる真夏なら10分で排気用はOFF

最近(2023.07)はこちらもお薦めのスイッチセットの配線↓

10分後に排気用をOFF出来また連続運転も可能なのでお薦めである。青線を接続。

注意事項

夏季は家中空調(全館空調)、つまりエアコンを使うことが前提であり、夏季にエアコンを使っていない住宅は推奨しない。やむなく使う場合はお風呂や脱衣所の窓を開けて運用する。また冬季も同様でお風呂場の隣室も常時暖房空間であることが条件である。この理由は過去のCFのページ(30以上の記事)にあるので理解してほしい。このことを理解せぬまま設置、運用すると逆効果になり、湿害を受ける可能性が高くなる。

また当然だが24時間風呂(常に浴槽にお湯があること)には適さない。

Q&A

Q0 排気用の換気扇の設置は必要ないでしょうか?

 A0 いいえ。風呂CFを設置すれば原則排気用換気扇は使わないことになりますが、Q6の時や風呂洗浄剤の匂いが気になるときには排気用換気扇があると便利です。また冬季の家の湿度が上がりすぎているときには排気用があると便利ですので、「緑の家」では排気用換気扇も保険と考え設置しております(上配線図)。

Q1 風呂CFはお風呂場にファンをつけないのですか?

 A1 風呂場にファンはありません。風呂CFはお風呂に空気を大量に吹き込むことなので、どこかの部屋のファンがありその空気の送り先(捨て先)がお風呂だということです。

Q2 風呂CFは耐湿型の換気扇でなくともよいのですか?

 A1 はい。但し基本的には換気扇が設置される場所の環境に即した種類を選定すれば良いでしょう。風呂CFが停止しているときに、風呂の湿気が逆流しその影響があることは否定しませんが、過去10年それが原因で故障したとの情報はありません。また湿気逆流が心配な方は、ダクトタイプの換気扇にして中間に電磁シャッターを設置すればその心配は解消されます。但し機械本体及びダクト内、シャッター本体のカビはいずれの方法でも防ぐことはできません。

Q3 風呂CFは壁付けが良いでしょうか?それとも天井付けが良いのでしょうか?

 A3 どちらでも構いません。しかし吹き付ける風の向きから天井付けの方がむらなく「床面に」当たります。またUBメーカ-によっては天井にしかつけられない機種もありますのでご注意ください。

Q4 風向を自由にできますか?

 A4 機種と設置場所に記載したグリルは、前パネルの設置向きで風向が指定できます。大きな風向変化にはなりませんが、必要かつ十分です。

Q5 風呂CFを運転中はお風呂場の戸は閉めるのですか?

 A5 いいえ。近年のユニットバスの戸は、「弁」のある一方通行の給気穴であり、風呂CFのような空気を送り込む状況では、リターン口として機能しない給気穴ですので、ユニットバスは戸を開けて使用することが前提です。もし閉める必要がある住まい方なら、その「弁」を取り去ってください。但し風呂CFの風量は大きいので、戸に設置される弁を取り去った給気穴では小さすぎて、リターン風量が期待できなくなりますので別にリターン口を設けることが良いと思います。

Q6 入浴中も風呂CFを運転するのですか?

 A6 いいえ。入浴時には風呂CFはOFFしないと寒すぎます。一方夏季の入浴中は換気扇をON(CF+排気又はCF)してもよいかと思います。一方風呂CFが停止しているときに、風呂の湿気が逆流し風呂CFにその影響があることは否定しませんが、過去10年それが原因で問題が起きたとの情報はありません。またその湿気逆流が心配な方は、ダクトタイプの換気扇にして中間に電磁シャッターを設置すればその心配は解消されます。

Q7 CFに埃とりフィルターが必要ですか?

 A7 有ってもなくともどちらでも結構です。あれば掃除を頻繁にして頂かないと折角の大風量が早く落ちます(天井ダクトタイプは定量型で風量が落ちにくい)。一方フィルターがないと風量の落ちはゆっくりですが、羽を数年に一回洗う必要があります。どちらにせよ10~15年で本体交換になります。

Q8 24時間換気システムとの相性は?

 A8 風呂CFは換気システムに影響を受けませんので、あらゆる換気システムに対応できます。風呂CFは単にお風呂場と脱衣所に小型扇風機(サーキュレーター)が設置されているような感覚でよいと思います。

Q9 お風呂の空気を居室に循環させるのは衛生的に見て問題はないのか?

 A9 カビが生える前の風呂場なら特に衛生上の問題はありません。多くの人がお風呂はリラックスできる空間といいます。その入浴中、お風呂の空気が汚いといってあなたは換気扇を回して換気していますか?暑くてたまらない真夏一時期を除いて換気扇は止めて入浴しているはずです。トイレではどうでしょうか?汚い空気であるなら必ずトイレ換気扇のようにONしますし、入浴行為がリラックスと思うはずもありません。またシャンプーや石けんの香りが居室に入るのでは?とのことは、もし嫌いな香りならそのシャンプーを変えればよいと思います。また無香料石けんもありますし、もし嫌いならなぜその香りを髪の毛にまとうのでしょうか。とても矛盾している考えとおもいます。尚、湿気の拡散問題についてはホームページをご覧ください。

Q10 風呂CFの効果を検証していますか?

 A10 申し訳ありません。自身では詳細な実測を行っておりませんが、当ブログをご覧いただいて風呂CFを設置された皆様が、比較実証を行っております。特に下のリンク先が詳しく紹介していらっしゃいますのでご覧ください。

https://ameblo.jp/takageek/entry-12677535868.html

https://ameblo.jp/takageek/entry-12676999405.html

Q11 風呂の天井や壁をなくせば、風呂CFは必要ないのでは?

 A11 いいえ、天井等(囲う事)は必要です。入浴中の風呂場の温度は28~30度、RH(相対湿度)100%になりこの温湿度が多くの人の快適範囲です。全裸で肌に水滴がついている場合、RH(相対湿度)100%くらいないと気化熱で体温が奪われ寒く感じます。条件は全館空調(超高断熱住宅)の冬の室温は22度~25度で、夏は24度~28度です。冬は浴室内適温よりずいぶん低いため、入浴中の洗い場では肌寒く感じ、夏は28度あって良さそうに見えますが、室内のRH(相対湿度)50%程度なので、肌についた水滴の気化が促進され、やはり肌寒く感じます。少なくとも高気密高断熱で28年間24時間空調の自邸での30年間はそのように感じました。よって入浴中の半密閉は必要であると私は思いますが、その感覚は人それぞれで有り世界には風呂を囲わない国も有るので、一度自分で自宅で試してみるとよいかもしれません(脱衣所を25度以上に暖めて廊下の戸、風呂の戸を開けて入浴してみる)。

Q12 他の工務店、設計者さんの評価はどうなっているのか?

 A12 最近は風呂CFも評価されるようになりました。下は業界では有名な設計事務所である方が監修している住宅でも紹介されている例です。

風呂CFの採用例(他建設会社) ユーチューブ

Q13 全館空調していなければ風呂CFを使用出来ませんか?

 A13 いいえ。注意事項で申し上げたとおり全館空調していない建物は、お風呂場、脱衣所の窓を開け、湿気が速やかに屋外に排出されるように心がけてください。風呂CFは風呂場を早期乾燥を合理的に行うために考えられた方式のシステムですので、空気中に散った湿気の処理は何らかの方法で行う必要があります。全館空調の場合は湿気の処理をエアコンが行ってくれますが、全館空調していない場合は、窓開けで湿気の拡散を行う必要があります。

Q14 ユニットバスのエプロンを外すと中にカビ、汚れがありますが、風呂CFで問題ないのでしょうか?

 A14 ユニットバスのエプロン内を完全に掃除することはできません。エプロン内のカビ、汚れは風呂CFの採用に関係なく、もしエプロン内が気になるならユニットバスを使わないで置き型浴槽など掃除が完全にできるお風呂を選択すればよいと思います。

置き型のお風呂は浴槽の下までひっくり返して全て洗える。

Q15 風呂CFや隣接するランドリールームで洗濯物を干した場合、ランドリールームに床下エアコン用のエアコンがあると、湿気が床下内に入って湿害の心配がおきるのではないか?

A15 上に記載している「注意事項」を守って頂ければ問題はありません。心配な方は床下内にワイヤレス温湿度計を設置して湿度を常時監視することがよいと思います。

お願い

もし風呂CFを運用して目的を達せられることが分かったなら、様々な人に拡散し勧めてほしい。またその時は間違った情報を伝えないようにこのページを紹介してほしい。

以上 お風呂CFは簡単である。是非設置してほしい。

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コメント

  1. いつも貴社ブログを拝見し、勉強しております工務店の者です。

    地震災害の報に接し、心よりお見舞い申し上げますとともに、お客様・地域含めた一日も早い復興をお祈り申し上げます。

    この度、コメント欄を通じてご質問申し上げることとなりましたが、決して喫緊の課題ではありません。
    本当にお手すきの際で構いませんので、ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

    _____________
    ①貴社マニュアルに倣い、弊社お客様のお家へCFを導入いたします。
    一方で、松尾設計室様の指導を受け、数年前より床下暖房・小屋裏冷房も採用しております。
    そして、貴社ブログを拝見し、床下湿度環境には慎重になるべきだと考えております。

    そこで、梅雨・夏に冷房気流とともに湿気が床下へ落ちるのを防ぐため、床下エアコンはできるだけ脱衣・ランドリー近くに設け、その2室に床ガラリを設けないように努めております。
    また、梅雨・夏も床下エアコンの送風運転を強く推奨し、場合によっては再熱除湿・暖房も推奨するようにしました。

    今回の計画ではランドリー兼脱衣室へ床下エアコンを設置し、更にCFを導入いたします。
    しかし、エアコン本体はある意味で大きく通気口が空いた状態です。
    梅雨・夏時期、CFから吹き付ける湿気がエアコンを通じて床下へ送り込まれるのは危険ではないかと思い、ご相談した次第です。

    →床下エアコンについて、給気口を覆う/送風運転する/弱冷房除湿運転する/再熱除湿運転する/暖房運転するなどが考えられます。
    湿気の高さを考えると、給気口を覆ったり、再熱除湿あたりが妥当でしょうか?
    そもそも、ランドリーへの床下エアコン・CFの両用は避けるべきでしょうか?

    _____________
    ②CFについて、弊社の完成見学会・HP・配信を通じ、貴社ブログを紹介していきたいと思います。
    URLの添付・紹介をしても、差し支えないでしょうか?

    以上2点、ゆっくりで構いませんので、どうぞよろしくお願いいたします。

    • Asama より:

      柴田様
       
       コメントありがとうございます。

      時間がたつと忘れてしまうので返信します。
      _____________
      ①梅雨・夏時期、CFから吹き付ける湿気がエアコンを通じて床下へ送り込まれるのは危険ではないかと思い、ご相談した次第です。
      →床下エアコンについて、給気口を覆う/送風運転する/弱冷房除湿運転する/再熱除湿運転する/暖房運転するなどが考えられます。
      湿気の高さを考えると、給気口を覆ったり、再熱除湿あたりが妥当でしょうか?
      そもそも、ランドリーへの床下エアコン・CFの両用は避けるべきでしょうか?

      いいえ。風呂CFやランドリールームに床下エアコンがあっても問題ありません(過去10年間実績と実測による)。
      洗濯物ましてや風呂CFで床下内が影響を受けることは一時的(概ね60分~120分程度)で全く問題ありません。一度年間床下内を実測されればわかるかと思います。
      床下内が一番大事だとご理解出来れば、常に床下内に温湿度計を設置してRH(相対湿度)60%を超えれば再熱除湿など行ってあげれば良いだけのことです。
      洗濯物ででる水の量は5L/日程度、ふろCFに至っては0.4L/日なので、夏期に全館空調している家では換気扇から入ってくる湿気量(15L/日)の1/3程度です。そのくらいを簡単に処理できないエアコンや空調換気方式ならそもそも床下を常時RH(相対湿度)60%以下にすることは出来ません。

      _____________
      ②CFについて、弊社の完成見学会・HP・配信を通じ、貴社ブログを紹介していきたいと思います。
      URLの添付・紹介をしても、差し支えないでしょうか?

      ブログの公開マニュアルにあるとおり「風呂CF」については正しく広めていきたいので是非お願いします。

      • 早速のご返信と、詳細なご説明をありがとうございます!
        床下エアコンとCFの同居は問題ないとのこと、安心いたしました。
        また、ご面倒をお掛けするかもしれませんが、今後ともよろしくお願いいたします。

  2. aki より:

    情報公開ありがとうございます。

    質問ですが、入浴時間がバラバラになる場合(たとえば入浴後、1時間や2時間くらい空いてから、次の人が入浴するような場合)、空いている時間帯は、浴槽に蓋をしてCFファンを運転したほうがよいのでしょうか。それとも家族全員が入浴後、CFファンを運転したほうがよいのでしょうか。
    よろしくお願いします

    • Asama より:

      aki様
       ご質問の返答として風呂CFの使い方は生活スタイルもあるので、私的な運用として返信します。

      基本は風呂CFの基本的な条件が家中冷暖房している環境のため、風呂蓋を閉めてしまえば風呂CFはONでよいと思います。

      2時間もCFをONすれば床の水滴がほとんどなくなり、裸足で次の人が入ったときに足の裏が「冷たい」思いをする事が少なくなる事を経験しているからです。少し湯温が下がりやすくなると思いますが、次に入る人の気持ちを優先に考えて風呂CFを運用して頂ければ良いのかな・・・と私は思っております。つまり15分くらいの間隔なら逆に水滴が乾かず冷えるだけなのでCFはOFFのままかな・・・です。ではどこがボーダーなのかになりますが、そこを配慮する意識があれば最もaki邸にふさわしい使い方ができると思います。

  3. ボルテックス より:

    コストカットのためファンを一つにしたいのですが、脱衣所内に1種計画換気のRA、SAともに得る場合、脱衣浴室CFのみにして、リビング脱衣CFを省略すると湿度のリスクは高いでしょうか?最悪、後付けで脱衣所エアコンも検討中です。

    • ボルテックス より:

      訂正です。RA、SAともにある場合です。
      ちなみに脱衣所に洗濯物を干す予定です。リビング脱衣は間仕切りありで、ハイドアではない普通の建具です。

    • Asama より:

      浅間です。

      >脱衣浴室CFのみにして、リビング脱衣CFを省略すると湿度のリスクは高いでしょうか?

      G2以上の性能で一般的な条件の場合、SAは必要無くRA(70m3/h程度)さえあれば十分で、風呂脱衣所CFだけで湿度問題はないと思います。

      7年以上前の「緑の家」ではリビング脱衣CFがないパターンで行っていましたが、問題はありません。戸をできる限り開けっ放しにしなければならないことと、冬期以外の脱衣所の洗濯物の乾き方が今より悪い程度です。

      ただコストカットと言ってもCF一セット3万と思いますから、洗濯物が早く乾く15年分のコストだとおもえば採用してもよいかなと私は思います。

  4. まちゃまちゃ より:

    公開ありがとうございます。
    脱衣所から空気を引き込んでみえますが、今設計依頼中の自邸は、風呂西面が玄関土間となっております。そちらから引き込むのはどう思われますか?ちなみに玄関土間には、床下エアコンが設置されております。

    • Asama より:

      まちゃまちゃ様

      >風呂西面が玄関土間となっております。そちらから引き込むのはどう思われますか?

      どこから引き込んでもよいと思います。風呂にその空気が押し込まれその出先が脱衣所ならそこの空気も早めに拡散するようにCFを設置して頂ければと思います。

      • まちゃまちゃ より:

        返信ありがとうございます。
        今工務店様と導入に向け検討中なのですが一点気がかりがあります。

        家の北から南み向かって、風呂、脱衣所兼衣類収納スペース(3.75畳)、ウォークインクローゼット(2.5畳)があります。廊下に出るのは、脱衣所から西にでるしかないのですが、湿気がクロークに滞留してしまうことは考えられますでしょうか?脱衣所にある衣類棚やクロークの衣類がカビるのが心配です。

        アドバイスいただけますでしょうか?

        • Asama より:

          まちゃまちゃ様

          >湿気がクロークに滞留してしまうことは考えられますでしょうか?脱衣所にある衣類棚やクロークの衣類がカビるのが心配です。

          G2以上で家中冷暖房している(いわゆる全館空調)なら問題はありません。それでも心配で且つ脱衣場が洗濯物干し兼用部屋なら脱衣所に吹き込むCFの出口グリルをWICに設けるとよいと思います(通常は設置なし)。そうすれば空気の流れが明確になりより安心です。
          ちなみに・・・脱衣所が洗濯干し場の時には干した直後RH(相対湿度)が上がりますが、1時間くらいで他の部屋並みになります。

          • まちゃまちゃ より:

            ありがとうございます。

            まさに洗濯物干場も兼ねてましたので、クロークから脱衣所に向けたCFを付けてみます。

  5. ようすけ より:

    公開ありがとうございます。
    新築でサザナの開き戸を予定しております。CF使用時、風圧によりお風呂の出入り扉が常時開に出来ず閉まってしまう可能性はありますでしょうか?

    • Asama より:

      ようすけ様

      コメントありがとうございます。

      最近の開き戸は特に閉まりが良いようで、10cm程度あけたくらいなら勝手に閉まる可能性が高くなります。戸が閉まると弁の機構上全く換気出来ない状態になりますので戸の隙間を小さく絞りたい場合何らかの工夫が必要でしょう。

  6. 換気マニア より:

    いつも勉強になります。
    一つ質問なのですが
    13ZVC6は100mmダクトファンですが、
    グリルに150mmダクト用のP-18GL6を使用されている理由はなにかあるのですか?圧力損失を減らすため??

    • Asama より:

      換気マニア様

      >13ZVC6は100mmダクトファンですが、
      グリルに150mmダクト用のP-18GL6を使用されている理由はなにかあるのですか?圧力損失を減らすため??

      特にそのような意図はなく、単純にP-13GL6であっても120m3/h→20Paの圧損なのでダクトと合わせても50Paに届かなければ風量が落ちることはありません。一方P-18GL6ならば圧損は10Pa以下なのでその分消費電力が少なくなります。消費電力2Wの違いをどのように捉えるかで変わりますがどちらのグリルでもよいと思って同じグリルで記載しております。

  7. TSUKA より:

    情報公開ありがとうございます。以前質問させていただきました。
    風呂CFを浴室天井につける場合、位置について推奨はありますか?風呂側の天井がいいのか、洗い場側の天井がいいのか、ご教示頂けたら幸いです。

    • Asama より:

      TSUKA様

      >位置について推奨はありますか?

      乾かす事を考えれば乾きにくい洗い場側がベストだと思いますが、ユニットバスの場合はたいてい点検口と照明で設置が難しく、必然的に浴槽側になります。しかし天井に設ける場合、風量がある程度あれば、どこにあってもそんなに変わりなく無理なく設けられる位置でよいと思っております。

  8. SHO-N より:

    マニュアルの公開ありがとうございます。少し質問させてください。
    ユニットバス・脱衣所が廊下の突き当り等にありリビング等のエアコンがある部屋までも距離があり、脱衣所にも床下エアコン等が無い場合には脱衣所・風呂に引き込んだ空気のリターン(脱衣所→リビング)になるような換気扇が必要になる場合がありますか?

    • Asama より:

      SHO-N様

       >・・・脱衣所・風呂に引き込んだ空気のリターン(脱衣所→リビング)になるような換気扇が必要になる場合がありますか?

      基本的には必要無いと考えます。
      家中24時間冷暖房していなければ風呂CF使用時の高湿空気は一時的にも問題になりますが、夏期冬期にしっかりお風呂・脱衣所を含めた空間で冷暖房してれば特殊な条件でない限り、ご質問のリターンCFは必要無いでしょう。

      • SHO-N より:

        ご回答ありがとうございます。追加でもう一点質問させて下さい。
        CFファンの運転方法です。
        お風呂上りに、一時間ほど風呂排気換気扇を運転するとありますが、
        CF換気と同時に運転させるで間違いないでしょうか?
        風呂排気換気扇を一時間ほど運転後にCF換気を運転させるのでしょうか?
        その場合には一時間後に手動でスイッチを入れる必要があるように思います
        よろしくお願いします

      • SHO-N より:

        回答ありがとうございます。もう一点質問させてください

        CFファンの運転方法についてです。
        お風呂利用後に一時間ほど風呂排気換気扇を運転させるとありますが
        CFファンと同時に運転させる でよいのでしょうか?
        排気換気一時間運転の後にCFファンを運転させるのでしょうか?
        よろしくお願いします

        • Asama より:

          結論から申し上げるとどちらでも結構だと思います。
          当事務所の運用は、同時に運転し、タイマーで自動に排気だけがOFFになるように最近改訂しております。ただ同時に運転すると、加圧気味になりますので浴室での湿気以外の香り等も漏れ出ますから、そのような事を嫌う用事の時(カビ取り洗剤使用時など)は戸を閉めての運用となります。

  9. TETSU より:

     とても魅力的なシステムと思っていますが、工務店さんが導入に対して理解してくれるかが心配なところです。
     これを参考にして、いまは入浴後に扇風機を浴室に向けて運転しています。浴室換気扇を使うよりも何倍も早く乾くことは体験済みです。
     もし風呂CFに難色を示された場合、壁付け扇風機を浴室に向かって送風できる位置に設置すれば風呂CFに近い効果は得られるでしょうか?

    • Asama より:

      TETSU様
      コメントありがとうございます。

      >もし風呂CFに難色を示された場合、壁付け扇風機を浴室に向かって送風できる位置に設置すれば風呂CFに近い効果は得られるでしょうか?

      効果は確実にあると考えられます。
      仮に送風位置が理想的でなくとも送風しないよりした方がよいでしょうし、冬期、夏期の家中空調では排気型換気より大変経済的です。

      • TETSU より:

        お返事ありがとうございます.また脱衣所CFの代替として,例えば脱衣所と廊下の間はハイサイドの引き戸などにして常時解放しておけば,水蒸気は脱衣所に篭りにくく自然拡散しやすいいう解釈でよいでしょうか(ハイサイドでなくとも自然拡散はするのだと思いますが,水蒸気は上に溜まりやすいと思いましたので).

        • Asama より:

          >例えば脱衣所と廊下の間はハイサイドの引き戸などにして常時解放しておけば,水蒸気は脱衣所に篭りにくく自然拡散しやすいいう解釈でよいでしょうか

          おっしゃるとおりです。解放してあれば自然に拡散されます。但し記載があるとおり風呂CFの前提条件は家中冷暖房して脱衣所の部屋温も他の部屋と変わらない事であり、これを逸脱すると多湿のカビや結露などの発生がありますのでご注意ください。

  10. MOTO より:

    風呂CFマニュアルの公開大変参考になります。TSUKAさんと同じような質問になってしまうのですが、
    お風呂CFで浴室に吹き込んだ空気は、湿った空気となって浴室ドア部から脱衣室に出てくると思います。脱衣CFで脱衣に乾燥した空気を送り込むと、脱衣室の湿った空気を希釈し、脱衣室のドアの隙間やアンダーカットを経て廊下等に戻ってくるということでしょうか?

    • Asama より:

      MOTO様

      >脱衣室のドアの隙間やアンダーカットを経て廊下等に戻ってくるということでしょうか?

      そのとおりです。通常は「緑の家」では洗面脱衣所に床下ACがあるので、そのリターン穴が壁にありそこからも拡散されます。また湿気は気流にのって移動するのが主となりますが、水蒸気圧分散により気流がなくてもゆっくり拡散します。

  11. TSUKA より:

    緑の家」風呂CF(循環ファン)の設置マニュアル公開ありがとうございます。
    質問なのですが、脱衣場のCFはどちら向きに送風すれば良いのでしょうか?
    脱衣場の外側か脱衣場の中側。。。
    脱衣場の湿気を外に出すと考えると、やはり脱衣場の外側でしょうか。

    • Asama より:

      TSUKA様
      コメントと質問ありがとうございます。

      >脱衣場のCFはどちら向きに送風すれば良いのでしょうか?

      脱衣所に洗濯物を乾かす又は湿気を乾いた空気で拡散させたいので、脱衣所に押し入れる向きになります。この方が確実に乾いた空気が脱衣場に入ります。

      • TSUKA より:

        遅くなりましたが、ご回答ありがとうございました。また質問させて下さい。
        風呂CFは2つのCFからなりますが、脱衣所の外の空間から1つのCFにて湿度の低い空気をダクトを介して風呂に引っ張っれば、CFは1個ですむと考えましたが、どう思われますか?

        • Asama より:

          TSUKA様

          >風呂CFは2つのCFからなりますが、脱衣所の外の空間から1つのCFにて湿度の低い空気をダクトを介して風呂に引っ張っれば、CFは1個ですむと考えましたが、どう思われますか?

          湿気が拡散する方法ならそれで問題無いと思います。
          通常脱衣所に洗濯物を干す事例が多く、その洗濯物に脱衣所CFの空気を当てると直ぐに洗濯物が乾くので、2個設置するのが標準となっている理由です。脱衣所で洗濯物を干さなければそれで問題無いでしょう。

          • きー より:

            情報ありがとうございます。
            現在、こちらの情報を元に風呂CF設置を目指しています。

            私は脱衣所にエアコン設置せず、物干しもリビングに設置する予定なので、
            ①お風呂CF
            ③風呂排気用換気扇
            こちらの2つで対応を考えてます。

            こちらを前提に、以下質問させてください。
            ①の吸気元を6m離れたリビングに設置したいと考えてます。その場合、①の本体を大きくするなどの風量アップの必要はありますでしょうか?

          • Asama より:

            きー様

             一般条件の場合、「風呂の出入り口戸を開けていれば」1のCFの風量は給気には関係ありません。

            CFはあくまでも扇風機のような位置づけなので家の換気量には影響を及ぼすことも受けることもありません。
            また超高気密住宅で無ければ(c値0.6以下)、給気口から給気される量も多くありません(隙間から給気される)ので気にする必要はないと思います。

  12. ZAKI-II より:

    風呂CFマニュアルの公開をありがとうございます。別の記事でも質問させていただいた者です。

    風呂CFの壁付けの設置位置について、浴槽側に設置、出入り口側の上部に設置等、決まり事はあるのでしょうか。

    • Asama より:

      ユニットバスは物理的に設置位置が限られます。そのUBメーカーにまず合わせており、次に耐力壁なども勘案して難しい場合は壁よりも天井にしております。