防水検査 小新西の家

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毎度おなじみのクロス通気胴縁。あらゆる方向へ空気が動き抜ける。

今週の11日、昨日ブログに対してタイムリーな現場検査があった。透湿防水シート張り上がり後の防水検査である。

長期優良住宅認定でも通気胴縁下端で地面から1050mmあるので防腐防蟻剤は一切いらない。

小新西の家では長期優良住宅を取得している。長期優良住宅を取得するためには、原則では写真にある通気胴縁にも防腐防蟻剤を塗布しなければならない。ヒノキ、ヒバなど(杉はNG)で作られた胴縁でなければこれは絶対条件となる。長期優良住宅を取得していない一般住宅はこの胴縁に防腐防蟻剤を塗布しなくても法律上は問題ないが、長期優良住宅認定を受けるためには劣化防止の等級3の必要があり、それがこの胴縁まで防腐防蟻剤が必要となる(下の写真)。しかし・・・「緑の家」では上の写真のように防腐防蟻剤を塗っていない。これで問題なく長期優良住宅取得している。それは・・・基礎が高いからである。

大手メーカーの長期優良住宅で正しい施工が行われた薬剤処理の胴縁(地面から1m以上のところで色が違っており薬注部材とわかる)。

長期優良住宅では上の写真のように地面から1m以下に木材がある場合は、外壁下地胴縁でも防腐防蟻剤の塗布が必要。柱や耐力壁はむろん、筋交い、間柱等も当然防腐防蟻剤を塗る。一方この通気胴縁だけは現場で塗ろうとすると透湿防水シートまで薬剤がついてしまい、透湿防水シートが破損(撥水性がなくなる)するので、工場で最初から薬注された胴縁を使用する。この胴縁に雨水にあたると薬剤がしみ出て問題がおこり協会では警報をならしている・・・と昨日のブログでお伝えした。水溶性のホウ酸塩処理された胴縁でも、雨にあたるとその防腐防蟻効果が雨水に流されなくなるので、同様に雨水対策は必要となる。このあたりは長期優良住宅に公的施工検査がないので、防腐防蟻をやっていなかったり、雨水に叩かれて平気な業者さんもいるのではないかと危惧する。

「緑の家」は雨に当っても薬剤を一切使わない物理的な防腐防蟻方法となっているので半永久的にその効果が続く。このため「緑の家」では事務所設立以来100%基礎が高いのである。

話は元に戻り・・・

白矢印にシーリングが施される。ピンク線のところまで透けてわかるくらいゴムアスの立ち上がりがくる。この後ろに外張りの付加断熱材がある。

今回の1階の屋根はガルバニューム葺き葺きとなる。ゴムアスファルトルーフィングを300mm立ち上げその上から透湿防水シートをかぶせ、笠木立ち上がり板金にテープ止めをする。AT葺きと違い、どうしても縦葺きのときには納まり上シーリングを打ちたいところがでてくるので矢印のところにシーリングをしてある。シーリングの寿命は15年程度なのでできればシーリングレスの納まりのAT葺きがやはり好きであるが、下屋は勾配が取りにくいのでやむ得ない。

間柱は全て見つけ45mmと一般の1.5倍の太さとなる。

内部は筋交いにも関わらず断熱材がぴったり納まり流石いつものことである。

検査してても気持ち良いきれいな現場であった。

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