27年間高基礎を勧めてきたが・・・

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地上基礎高が1mを超える「緑の家」床下内。

ご入居後最も喜ばれる「緑の家」の仕様は間違いなく床下収納である。この床下収納の元となる高基礎を事務所設立以来27年間全棟に勧めてきたが・・・

クローゼットのほぼ半分が床下にある例。夏なら冬物を、冬なら夏物を仕舞っておく。

今後も法律が変わらない限り間違いなくお勧めする。法律が変わって1.4m未満でも階数算定されてしまったなら、3階建てにした方がメリットになるかもしれないので、それはその時に考える。これから家を計画する方は、この事はなんてことない話に聞こえるが、一度住んだら家は30年以上は使う事が一般的。そこを考えると30年経っても同じ仕様を薦めることができ且つそれが最も喜ばれる仕様の「緑の家」は先見的にみて凄い仕様だとわかる。この先見的が家造りには最も重要だと私は考えている。

そもそも高基礎は床下収納を造るための仕様だったのではなく、シロアリ予防が半永久的に効果がでる物理的方法として取り入れられた経緯は当ブログの常連さんならご存じだと思う。

従って床下収納はシロアリ予防とメンテナンスし易さの追求で副次的に生まれた空間を収納として使っているにすぎないが、実はこれが最も建て主さんにメリットがある。

給湯給水の赤青の配管でさえインテリアのように照らされる床下内。

子供のワンダーランとしての倉庫にもなっている「緑の家」を見たことがあるが、普段絶対に普通のリビングでは実現できないような奇抜な照明もここなら可能。子供のミラクルランドのような倉庫になる。

さてそんな基礎だが、確かにここにかかるコスト大きいが、高めのシステムキッチンと同じくらいの差だから、将来交換可能なキッチンより交換不可な基礎高にコストを割くことをお勧めしたい。当然その両方を行って他の部分を見送ることでもよいが、この床下半分を占める倉庫は何物にも代えがたい仕様となる。綺麗に片づけておく空間には何事もこのような裏方が必要で、ディズニーランドのバックヤード事情は有名な話である。

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