DIY仕様の「緑の家」完成間近だけれど「未完成」に見える。

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一階床高が1.5mあるので、窓の位置が地面より大きく離れる独特の外観。

先週の木曜日から土曜日まで3日間事務所を空にして県外へ工事監理と所用に行っていたが、工事監理で伺った「神奈川愛川町の家」が完成間近になっている。

こちらの「緑の家」も高基礎の耐震等級3長期優良住宅を取得し、温熱等級は6等級、Ua値0.27W/m2k、中間気密0.1㎝2/m2となる「緑の家」である。

吹き抜け上部に薪ストーブ用の煙突貫通部分がある。やはり屋根より壁貫通が無難だと思う。

上がその工事監理時の様子であるが、これを見るとまだ下地段階ではないかと思われる諸君、そうではない。実はこれで完成間近なのである。

今回はこのプラスターボードのままが一応法律上の完成となる。行政に提出している確認申請の仕上げでも壁と天井はプラスターボードのままとなっており、この状態(キッチン、トイレ、換気設備は取り付けるが)で完成検査を受けることになる。

完成後入居されてから、建て主さんが自ら壁や天井の仕上げ(漆喰やAEP)を行いつつここで生活をされることになる。この時になくてはならないものが、荷物の一時置きスペースである。当然こちらの「緑の家」も一階の床面積の半分が床下収納となり、引っ越しの荷物一時置きとなり・・・

こちらは三国街道の家の入居間もない床下。梱包をほどかない一時保管荷物がたくさんある。
関東らしく南側の大窓。しかし全て遮熱タイプのガラスで紫外線を大きく防ぐ。

床下に入らない大物は、上の左に写っている屋外倉庫に仮置きされる。倉庫は確認申請を出して住宅に先立って建築されている。概ねDIYが終了すればこの倉庫は後にガレージになるという便利な使い方。

水栓等が取り付けばこれで完成。壁や天井は住いながら行う。

養生は一度剥がして検査を受け、再び養生を行いながらこの上の仕上げ工事を行う。

吹き抜け2階壁部分に下地が強固に設置されるボルダリング用の壁。天井にもフック用の構造材が追加で設置されている。

昨今、建築費の高騰で如何に価格が抑えられないかという理由でこのようなDIYになったのではなく、建て主さんの趣味の一つが自らの手を動かして何かを造る事であり、なんと・・・吹き抜けには壁にはボルダリングの壁も造る予定である。

確かに壁天井の仕上げをDIYにすれば少し安価になるので、今建築費高騰で困っていて、自身でも工具を触れる方にはこの方法は良いかも・・・。

階段室窓は常識外の大きな窓2つと贅沢な空間になる。

こちらの「緑の家」でこだわったのは、薪ストーブのある火気使用室でもなんとか木の天井や木の壁としたいご要望があり、内装制限の緩和を使ったこと。そのため遮熱壁やキッチンレンジフード上の天井には気を遣った。また上のとおり普段はほとんどない階段室に大きな窓を2つ連装させ明るくしていることである。

コーナーサッシもあるがご希望によりいつもより小さめ。また薪ストーブもあり、簾保護の庇も取り付く。

内装がプラスターボードのままというともすれば未完成に見えるので、こちらの「緑の家」の見学会を当初予定していなかったが、逆にこんな仕上げでも完成引き渡しができるお手本として・・・

「未完成」見学会を行いたいなと思っている。予定では7月上旬ではないだろうか。未完成見学会に期待してほしい・・・が遠方なので多分一日だけとなる。

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