基礎断熱床下空間への外気導入の危険性とスラブ上断熱材への変化

今朝の三条の外気。露点温度は23度でこれは先週からほとんど変わっていないし、これが概ね9月まで続く。

今週の日曜にお引き渡した小新西の家で、「床下空間への外気導入の危険性」について検証したのでお伝えする。

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高気密高断熱住宅(拙宅)の31年目の樹脂サッシの取り替え その6 まとめ

納まり上、今回クロス通気は難しかったので30×40材で通気層30mmを確保し、且つ透湿防風防水シートは断熱材がGWのため防風層にもなるのでブチルテープによる全面接着は必須となる。

当然・・・今回の一例で全て建物がそうであるかのような事を申し上げるつもりはないが、過去様々な家のアフターメンテナンスでも多くを経験している。それらを事例を踏まえて、今回の31年経過した高断熱高気密住宅壁内状況のまとめとしてお伝えする。
その1 その2 その3 その4 その5

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高気密高断熱住宅(拙宅)の31年目の樹脂サッシの取り替え その4 希少なサンプル回収

東京からわざわざお越し頂いた透湿防風防水シートの最大手メーカーの技術スタッフさんがシートを切ってサンプルを持ち帰るところ。

先週、透湿防風防水シートの品質を調査しているIさんに、築31年目を経たサッシ交換のため外壁はがし見学をお声がけしたところ、サンプルを持ち帰って調査するとのこと。さすがは最大手の透湿防風防水シートメーカさんである。

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高気密高断熱住宅(拙宅)の31年目の樹脂サッシの取り替え その3 気密シートで全く問題なし

写真右手は雨漏れがあった壁内で右側窓下は雨漏れがなかった壁内。

築32年の高断熱高気密住宅を解体して得た結論は・・・

「一般的なポリエチレンフィルム0.2mmによる気密シートもタイベック等の透湿防風防水シートも正しく使えば、冬型、夏型内部結露も特に問題ない」

ということ。特に夏型結露に対し正しく設計・施工していれば海岸部での西日と雨漏れがあった拙宅ような悪環境でも壁内が腐ったりカビたりすることはない。

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梅雨時には最強の風呂CF 390m3/hのその後

築75年以上のotomo vie centのアトリエ棟2階の温湿度

先週から多くの地域で梅雨入りした日本であるが、カラッと生活しているだろうか?2週間ぶりに休日となった昨日は、otomo vie centで過ごした。otomo vie centアトリエ棟は築75年以上だと思われ、断熱気密など一切考えていない建物である。

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全館空調と除湿のこと

「緑の家」では新潟県内で初めてデシカを装備した家の建築工事が5月から始まる。デシカはすでに何棟か設計しているが、新潟県内では初となる。さて今回デシカを使うのはやはり「除湿、低湿度空間」をほぼ完璧に行ないたいと建て主さんからのご要望。それでこれから紹介する過去記事を思い出したので再褐する。

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断熱義務化にむけて危惧する事 2 無難な防湿シートとは。

4月13日10時14分 書き忘れがあったので緑字を加筆修正
9月15日 防湿(気密)シートの31年後の目視した結論を加筆

あの透湿防水シートの代名詞であるタイベックが熱劣化をおこし25年後にはぼろぼろになっている。

結論は・・・現時点では家の重要性能である内部結露防止用の防湿シートは、50年の実績ある別貼りポリエチレンフィルムを貼った上で気密測定を行うことが最も無難な施工であると言える。

https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2023/06/29/post-52686/

・・・と先回申し上げた。が、超高断熱住宅を取り組んでいる方の中で最近の考え方は、ポリエチレンフィルムは過去のものとうつっているように見える。しかしあえて強く言うが可変性調湿シートを使うのはまだ早計と私は考えている。

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原村の家 完成1 

濃い群青色の手漉き和紙で囲まれた玄関ホール。

超高断熱UA値0.16w/m2k 完成時の気密c値=0.3cm2/m2

耐震等級3、耐久性(劣化防止)等級3相当 高基礎の家

原村の家が外構を残して完成したのでいつもようにご案内する。

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素材を見直す 2

原村の家のトイレの戸。赤黒の木目がよいと思う人は杉LOVEの資質有。基本に忠実な戸のデザインとブルー系のモザイクタイルがしっくりとおさまる。

ここ10年ずーっと杉LOVEと言っている私であるが、原村の家のオーナーさんとそこで意気投合することと思っていないなか、この建具の杉をみて「これ、これ」と互いにうなずき合った。木の意匠は唯一無二であるから愛おしい。

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風呂CF(循環ファン)の設置マニュアル公開

当面このページはトップに固定する。また適時更新。最新更新は2024.0122

風呂場に排気用換気扇は不要」とネットで宣言し、初採用から13年経過し10年前に全設計で採用とした風呂CFが、今年(2022年)に入ってから一日一度はお風呂CFのことをメールで返信しているくらい問い合わせが多い。その都度お答えするのは大変だからこのブログで「緑の家」設置マニュアルとして公開する。わかりやすいように要点のみ記載する。

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レンジフード並の390m3/hの風呂CF。

事務所建物2階の改修で廊下に設置された風呂CF(天井扇)。

事務所2階の水廻り部分の改装がほぼ終了した。その風呂には当然風呂CF(風呂循環ファン)が設置されているのであるが、どうせ設置するなら過去最大の風量で標準品より0Paで3倍以上の大風量(390m3/h)が出せる機種とした。

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外壁防水検査

この風景をみたらもう原村の虜になるだろう・・・緑豊かで伸びやかな平地の奥に見える紅葉が始まる八ヶ岳と巨大な船のような雲。

昨日長野県諏訪郡原村に建設中の原村の家の外壁を仕上げる前に行なう防水検査を、スタッフAと伺ってきた。原村の家はUA値0.16w/m2kで耐震等級3、延床面積233m2 70坪(居住部分の床面積50坪)と性能は高く比較的大きい家である。

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パソコンのメンテと汎用リモコン

ノートパソコンのSSDを換装する。ピンクで色付けしたのがM.2のSSD(256GB)。ノートパソコンでは珍しくGPUがあるタイプなのでファンは2つ付く。

一ヶ月以上前にノートパソコンが突然壊れた。起動ディスクを認識出来ずにBIOS画面で再起動を繰り返す。OSの入っているディスクはM.2であり、この耐久性に問題があった可能性があるので、再インストールは新たなM.2を買い、そこに入れることにした。

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換気システムのメンテから見た反転型ダクトレス換気の盲点

otomo vie centで採用している第一種熱交無個別換気システムの給気扇

otomo vie centのアトリエ棟の2階は住まうことができるようになっている。そこには昨年秋に24時間換気扇を設置した。通常なら熱交換型なのだが、そのデザインが嫌いな管理者が、小さめの熱交無し給気扇を希望し設置した。所謂第一種換気システム(熱交・ダクト無)である。この一年目のフィルター交換をおこなった。

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基礎完成 

ペンション通りの道路側よりみた時の基礎。

長野県諏訪郡原村に建設中の原村の家の超高断熱で深い高基礎が完成した。基礎U値は基礎上部立ち上がりで0.146w/m2k、基礎下部の線熱貫流率で0.15w/mkと高い性能となっている。

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気密シートとタイベックの継続性

断熱はBグレードであるが、サッシはAsグレードにしてAsの基礎外断熱も採用し、最も効果的な断熱強化を行なっている井岡の家。

長期優良住宅認定(耐雪1.5mで耐震等級3、Ua値0.24とG3クリアー)で現在施工中の刈羽村の井岡の家に昨日伺ってきた。目的は耐力壁の4回目のチェックと、気密シートチェック。

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実務で見る CFと静圧型の床下エアコン 2

この写真で私が伝えたいことがわかる読者さんはコアな方。

上の図で私が何を言いたいかわかる方は、風呂CFを良く理解している。
よく間違うことであるが、洗濯物が乾くと言うことは顕熱が潜熱にかわるだけでこの風呂内(系)だけを見ると熱エネルギーは何にも変わっていない。

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白い靄とエアコンの設定温度

白い靄はカメラでは捕らえることが難しいので私がタッチアップして誇張したが、こんな感じで見えた。

一昨日の雨の時に、突然エアコンの吹き出しから白い靄が見えた。これは、隣にある第一種熱交換無しの換気の給気の影響と、急激な冷房負荷アップが原因と思われる。

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夏の低湿度は大事な家族のためである。

MAXトキが無くなってからはじめて乗った上越新幹線。何か新しい車両の香り。

昨日は一日群馬県で勉強会を行なった。

その勉強会は床下エアコン暖房と冷房のこと。「緑の家」では既にある程度確立されているが、床下暖房や全館空調では様々な考えかたがある。それは地域性、文化等の違いの影響もある。

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シーリングのない無難な屋根と構造用合板の耐力壁

屋根勾配4寸の耐雪1.7mのため雪止めは3段で細かい金物取付。屋根上でのシーリングは原則なし。

原村の家の次に伺った井岡の家。屋根の仕上がりチェックと耐力壁検査である。屋根はご覧の通り単純な切妻屋根でAT葺き。当然、棟換気も10年ほど前から原則やめており、棟換気がないとシーリングに頼る防水部分がないので、シーリングの寿命の15年経ても何もメンテナンスする必要はない。棟換気があると、通常どうしてもシーリングの必要があり、そこが将来の欠点となる。

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「て・こあ」でのある一日 二百八十六 日干しと初物

昔ながらの光景で、2階の窓全開で布団を並べる。こんな時に瓦の下屋があるといいね。

連休中にお泊まりの方が「て・こあ」にお見えになるので、昨日の定休日に布団干しを行なった。本来全ての物はカビ防止等から直接日射には当てず陰干しが原則であるが、布団干しは唯一日向で行なう事が習慣となっている。

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