通風と全館空調について その1 私のエビデンス

1994年に建築学会大会用の報告書。この共同研究者に私もいた。

「緑の家」では夏に通風が必要だと強調することはない。なぜ通風をお薦めしないか・・・について賢明な読者さんなら「カビ防止」のためとわかると思うが、実は30年近く前に通風の効果を研究した論文に参加しており、そこで夏期に通風が効率の良い「涼」を得る手段とは思えなくなったためである。その論文は上の通り1994年に報告している。

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小さな24時間の暖房空間 その2
高齢になってからの建て替え

誤解されるといけないのでこのブログの追補をしておく。

私は仮に快適になったとしても無断熱にちかいような家が良いと思っていない。当然しっかりと超高断熱された住宅が今後ストックするべき家だと思っている。

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杉っていいね。松美台の家から

この色合いと艶が杉の魅力

建築の世界に入ったばかりの頃から30年くらいは、木と言えば「ヒノキ」が一番と思っていた。しかし10年くらい前に「て・こあ」に携わることになり、カビの生えにくい木として、また加工しやすさ、肌さわり、色、木目、控えめな香りそして価格・・・など触れれば触れるほど「杉」の魅力に取り憑かれた。

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清五郎の家 完成1 定番のAEP 白壁

クリックで拡大してご覧頂ければと思う。同じ白でも光によってちがうグラデーション。

完成写真は通常最もこの家で紹介したい部分から始める。今回はこの何もない空間の白い壁天井の雰囲気が、今までの「緑の家」とはまたちがった良さがある。

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夜景

昼とはちがう様子を見せる夜景
日中の外観

土曜日の完成見学会は18時頃終了し、もうあたりは薄暗くなり始めたので、久し振りに夜景が撮影できた。

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高性能な家の窓及びガラスには寿命がある。

ある家のペアガラス内部での結露とカビ、汚れ。

窓につかうガラスは一般的に半永久かなと思っているはず。確かに単板ガラス(真物一枚ガラス)はほとんど劣化しない。しかし・・・超高断熱高気密住宅に使うペアガラス及びトリプルガラスは劣化し、その寿命は30年から35年と考えている。実際過去には10年くらいでカビが生えたペアガラスがある。

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otomo vie cent リノベ その4 土壁の修繕

白っぽいところが補修した土壁(荒壁)。右の黒っぽいのが煙突貫通部分。

otomo vie centの土壁は、何度か行われた普請(リフォーム)の電線工事や工事や地震の振動で至る所に穴や隙間がある。その部分を埋めないと天井をはがしたときに、暖気が全て外へ逃げてしまう。このため壊す天井を足場にして土壁の補修をおこなう。

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なぜ再生回数が増えないのか

以前ご紹介したJJJ Channelで斉藤先生と対談する上のシリーズは大変面白いが、再生回数を見るとネットアップ後2年で116回とほぼ身内のみでは無いかと思われるほど少ない。しかしこの回は大変参考になる。多分一般ユーザーも当ブログの読者さんなら「そうそう」と相づちすると思う。

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otomo vie centの小屋裏

昨春から始まったotomo vie centのリノベ計画を進めるために、その構造を把握しようと小屋裏にあがる点検口を探していたが、全く見つからない。通常は押し入れの天井板が外れたりするのだが、そんな押し入れはない。となると、居室天井板の一カ所が外せることもあるので脚立にあがり高さ3.6mある天井板を押してみるがびくともしない。

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高基礎時の構造計算と床下収納の汚れ

高さ1400mmの清潔な床下空間は「緑の家」のトレードマークのよう。電線や配管など綺麗に施工されている。

「緑の家」が最も自慢できる事に、25年間全棟に採用している高基礎がある。

先回もオンライン講習会の録画をみていて、まさしくそう思った。

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脱臭機のその後

ジアイーノの操作盤。

使ってみると意外と好印象のジアイーノ。使い始め当初は漂白剤のような匂いが少し気になったが、鼻が慣れたのかそれとも機械の洗浄に使う薬品の匂いだったのか、今ではほとんど気にならない。しかし水の消費が思っていた以上にあり、一日中洗濯物を干している感覚で湿気は放出されている。大体カタログどおり170cc/hくらいか・・・。

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お風呂CF(循環ファン)こそ無難な象徴。

「緑の家」といえば超高断熱、高基礎(床下収納)、窓庇有り、簾フック付き・・・そしてお風呂CFの推進だろう。住宅こそ無難であるべきを薦める「緑の家」の中で、排気用換気扇を止めたお風呂CFだけが無難ではないと思われるだろう。実はこのCFこそ最も無難な仕様なのである。

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パッシブ換気の講習

新潟県ではほとんどなじみの無いパッシブ換気の講習会をスタッフMがZOOMで受けた。パッシブ換気とは、電気的な動力を使わず、温度差や風力のみで行う24時間換気システムのことである。但し建築基準法28条の2の換気設備に該当しないので、一般的にはパッシブ換気を設けても24時間換気設備を設けなければならない。

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お風呂場の溺死の原因はヒートショックではない・・・か。

今から6年以上前に入浴関連事故の調査が行われている。このころから冬季のお風呂場での事故が注目を集めるようになった。しかし報道ではまだまだ詳しい内容を伝えていない。またデータをありのまま受け取ると違った見方もある事を紹介したい。

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無難とは「難がない」という凄い事。
屋根の架構方法とプランの関係

5年前に「『緑の家』は無難な家を目指す」と宣言している。

周りの人に無難な家を造るというと、皆さん怪訝そうな顔になる。無難とはさして優れておらずありきたりな物という印象のためである。しかし茶の世界にも「無事」という言葉があるそうで、これは平穏無事ではなく・・・

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新発田市金塚の家 基礎配筋チェック

高基礎の全景。やはりしっかりした基礎計画である。

気温7度と時折霰の混じる日に基礎の配筋チェックを行う。時折強く振り付ける冷たい雨の中でメジャー棒であっちこっちと確認する。こんな季節に基礎をつくるなんてと思われる方・・・ホントは冬こそ基礎に優しい季節である。

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10年目メンテナンスと半年経過の家

米杉のベベル(下見板)貼りで10年経過した正しく「緑の家」と呼ぶにふさわしい。

先日五月町の家が10年経ち、「緑の家」10年目の有料メンテナンスに伺ってきた。ウエスタンレッドシダー(米杉)の色がシルバーグレー化して、周囲に溶け込み「The 家」となっている。

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COVID-19とダクト換気セミナー

タイムリーなセミナーである。

オーブルデザインでのCOVID-19へのスタンスは、この7月28日のブログでお伝えしたとおり、指定感染症の取りやめかランクダウン(緩和)である。COVID-19がもたらした日常生活への影響はこれからが本番。経済と自由な活動停滞で多くの人に影響を及ぼすと考えている。一方このCOVID-19で少し改善した事は、様々なセミナーや講演会が事務所でタイムリーに視聴可能なことであり、上のセミナーも視聴できた事。

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お盆前・獣・夏・etc.

皮は嫌いのようで中身だけしっかりくり抜かれ、駐車場に放置された胡瓜。皮もおいしいので粗末にしないで食べなさいと言いたい。

いきなりであるが、
otomo vie centの菜園の胡瓜が何物かに食われた。
歯形があり、2mと高い位置の実だった、葉にある糞の感じから野ねずみと思われるが確証はなくこれでトマトを始め琵琶等も口の中に入ることはなかった。

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ゼロリスクを考える。COVID-19など

設置3年目のエアコン水漏れ時の写真であるが、送風口の奥に黒いカビが見える。

夏にエアコンを使えば数年後にその内部で99%の割合でカビは発生する。それを避けることはほぼ不可能である。内部掃除をしても手が届かない所で限界はあるし、現在の複雑になった機器内で普通の人が隅から隅まで掃除できるはずもない。

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