超高断熱 木の家 5月の完成見学会

このページは14日までトップ表示されます。
超高断熱の家 完成見学会 

もうすぐ完成の切り妻屋根を主張する外観。基礎の高さで耐久性とメンテナンス性の良さが一目瞭然。 

県内トップクラスの超高断熱Ua値 0.28w/(m2k)国認定数値
中間気密測定C値0.4cm2./m2
日時 5月14日()、
15日( 9時00分~16時00分
 完全予約制(14日各時間2組様、15日各時間1組様限定)

申し込み方法 メイル又はお電話、FAX(返信できる記載をお願いします)
場所 新潟市 西蒲区巻甲 (旧巻町) ご予約時に地図をお渡しします。巻潟東インターから15分。
現地連絡 080-4091-9346
2016.5.11現在(返信メイルとの時間差あります) 
見学会の家のトイレは使えません(近所にコンビニあり)。手袋をこちらで用意します。

○・・・あり、
△・・・残僅
×・・・終了
 5月14日(土)  5月15日(日)※
9:00~10:15   ○   △
10:30~12:00   ×   △
13:00~14:15   ○   ×
14:30~16:00   ○   △

※15日は各時間1名様に変更

随時施工中写真をアップします。

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14年前からアイアンウッドで・・・

柏崎の港の前に建つT邸の10年目有料点検に伺ってきました。

表面も裸足で歩けるほどまだ大丈夫。 当時の価格は今より大巾に高い。

2003年から設計がスタートしたこの建物には、「緑の家」で初めてアイアンウッドのバルコニーの採用が決まりました。この提案と推薦をして頂いたのは建て主さんで、ここから「緑の家」ではアイアンウッドが標準になりました。

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隅柱が折れていても大丈夫と言う・・・行政さん

ある分譲地内の木造3階建物。矢印部分の柱がぽっきり折れている。

私の管理している土地の隣に建っているこの建物・・・
木造3階建てに相当する建築物です。

この建物の青い矢印の柱が、裏山の土砂が流れてきて折れています。
でも管轄する行政に通知して確認すると

「倒壊の危険性の無い建物」

になるそうです。

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寺尾西の家 上棟

寺尾西の家はSS標準プランなので上棟時に気密検査がありチェックに伺いました。

水が外部に漏れない基礎は間違いなくよい基礎と言える。

上棟日の前々日に降った雨が基礎内にまだ溜まっております。
これを見て良い基礎だな~と思って頂ければ、当ブログを何時も見ていらっしゃる方です。

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長潟の家 完成見学会 4月29日

このページは当面トップに固定されます。


この写真は施工中のもの。

長潟の家の特徴

オールトリプルガラスと厚さGWで36cm相当の壁断熱材でUa値は驚異の0.22w/m2k!!新潟県では多分トップの性能(2015.04)。なんと言っても久しぶりのSS標準仕様です。更に高効率ダクト式換気や造り付け収納など多数。

日時 04月29日(祝)9時00分~16時00分
 完全予約制(各時間2組様限定)

申し込み方法 メイル又はお電話、FAX(返信できる記載で)

場所 新潟市長潟
新潟亀田高速ICから5分~10分 地図はご予約時にご案内します。駐車場は会場の前のみ。

2015.04.27現在

29日(祝)
9:00~10:20   ×
10:30~12:00   ×
13:00~14:20   ×
14:30~16:00   -
○あり、△残り1組 ×無し  -要談

※現地外構が未施工のため2台のみ駐車可能。見学会の家のトイレは使えません。手袋をこちらで用意しますので着用願います。

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三条 石上の家完成見学会予約開始

写真を追加しました。
※日時の不整合を修正。


久しぶりに「緑の家」の原型仕様
 

石上の家の特徴
コンパクトながら上下階完全分離の「緑の家」。一年ぶりに「緑の家」の原型仕様(無塗装の木)です。

日時 03月21日(土) 22日(日)9時00分~16時00分
 完全予約制(各時間2組様限定)

申し込み方法 メイル又はお電話、FAX(返信できる記載で)

場所 三条市石上
三条燕高速ICから6分~10分 地図はご予約時にご案内します。駐車場は会場の前のみ。

2015.03.20現在

21日(土) 22日(日)
9:00~10:30   ×   ×
10:30~12:00   ×   ×
13:00~14:30   ×   △
14:30~16:00   ×   △
○あり、△残り1組 ×無し

※現地が行き止まりの市道のため2台のみ駐車可能。見学会の家のトイレは使えません。手袋をこちらで用意しますので着用願います。

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今日の出来事から Qペックスや基礎外断熱など

昨年発表されたQペックス3.2の一画面

これはQペックス3.2の入力一面で、昨年の7月にブログでご紹介しました。その時はQペックスにようやく机上の空論にならないような補助入力項目がついたとご紹介しました。改めて当ブログの過去コメを思い返すとこれは・・・予言です。

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防蟻 ホウ酸系

7月15日(火)群馬で防蟻の講習会が(一般)日本ホウ酸処理協会主催で行われます。そこで私もエアコンについてお話しをさせて頂きます。対象は工務店さんが主ですが、一般の方も大丈夫だとのことで、ご興味ある方は上の所へお申し込みください。

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基礎断熱と床下断熱 査読論文から その1

base5

基礎の断熱材は何を使用しているか?と質問が有りましたので追記です。
素材はフェノバボードλ=0.019w/mkと断熱材の中で最も高性能な素材を120mmですからそのU値は0.16w/m2Kで、これはλ=0.028w/mkのスタイロフォーム断熱材換算で175mm相当の厚さになります。異常でしょうか・・・。

ご存じ「緑の家」のSSプランの家基礎断熱部分。白アリ対策がしっかりされている基礎。

「緑の家」の基礎は基礎断熱の床下暖房を行っているので、新潟県では過剰と言えるほどの断熱材が基礎外周に設置されており、そのU値は0.016w/m2Kと相当高性能になっております。県内でも床下暖房を行う会社は多いですが、ここまで断熱材を厚くする理由はなぜでしょうか?

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日経ホームビルダーの記事から

2014.01.22 図の間違いあり訂正

写真は故意に荒くしてある。

日経ホームビルダーの記事から・・・。いつ見ても業界がどっきりするような内容です。今回の記事は「基礎断熱なのに床下が結露」という季節感あるタイムリーな記事。

どの部位で結露したのか・・・詳しくは日経ホームビルダー2014.1月号をお買い求めください

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超高断熱 冬の床下暖房の家の見学会

家の設計を高性能で自然・木の素材。三条 長岡見附 柏崎 新発田 新潟で高断熱

12月14日までこのページはトップにきます。  2013.12.13更新

3倍もある高さの基礎がメンテナンス及び白アリ防止に最もふさわしい仕様。「緑の家」の標準、無塗装の木の外壁。

12月13日追加
お越し頂ける皆様へ 

明朝降雪が予想されます。お気をつけて会場にお越しください。
お車は、前の道が広いので建物のすぐ前の道路か、屋根のないカーポートにお入れください。
14日は2名で、15日は3組様が重なる時間が多いので3名(アルバイトスタッフ1名)で対応させて頂きます。
建物のトイレは使えません。直ぐ近くに大きな本屋(歩いて3分)がありますのでお立ち寄りください。

14日(土) 15日(日)
9時00分~10時30分   ×   ×
10時30分~12時00分   ×   ×
13時00分~14時30分   ▲   ×
14時30分~16時00分   ▲   ▲
○:有、▲:残少、×:無

日時 12月14日(土) 15日(日)9時00分~16時00分
完全予約制(各時間2~3組様)

申し込み方法 メイル又はお電話、FAX(返信可できる記載で)

場所 三条市荒町2丁目(当事務所近く)↓ 三条燕ICから5分

地図のリンク切れをを直しました。14日

http://www.mapion.co.jp/f/cocodene/view.html?token=2e207d62119c3fdda566ff122967bdb8

グーグル座標 37.643618,138.955984

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ネット・ゼロ・エネルギー版「緑の家」の基礎工事

ダブル配筋によるべた基礎。下端筋のかぶりは士会推奨の7cm。

27日と29日の2日間、東新町の家の配筋検査に行きました。

この東新町の家は今期の最高の補助金(つまりよい家に国が支援する)ネットゼロエネの交付予定で、「緑の家」では最高ランクの仕様です。ネットゼロエネとは、住宅内で使う主なエネルギー(一次エネルギー)と太陽光発電などで造るエネルギーが0以下(造り出されるエネルギーが10%くらい多い)家で、最近よく広告される使う電気代と造り出される電気代が0になるというレベルではなく、その2つくらい上のレベルの住宅です。

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下越エリアで基礎が高い家は「緑の家」  オンリーワン会社か?

緑に囲まれた素敵な所 秋葉の家

先日、秋葉の家のやり方確認、レベル最終確認を行って来ました。

普通の住宅ですが、この杭の高さ・・・普通に売っている住宅の規格やり方ぐいでは長さが足りないのでわざわざ長い杭を使います。これは「緑の家」の基礎が普通の2倍強の高さがあるからです。

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高基礎1mのコンクリート一体(一回)打ち込みとシロアリ

基礎コンクリートの一体打ち込みとは基礎の立ち上がりとベースと呼ばれるスラブを一回でコンクリートを流し込む事です。

 通常大手住宅メーカーを含めこのようにスラブという平らな部分を先に造り、その後立ち上がりを造ります。しかし一体打ち込みはこの2つを一緒造るため、コンクリートが一体化しやすいと言われてます。オーブルデザインでは、一体化するメリットはシロアリ侵入防止(赤矢印)に役立つと常日頃申し上げております。しかしここだけ注意してもあまり意味はありません。配管が土の中で貫通し、ここからシロアリが入って来る方が大きいからです。

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超高断熱 Q値0.97w/m2K μ値0.27の基礎工事

長岡市に建設中の超高断熱SSプランの家の基礎工事です。耐雪2mで耐震等級2、長期優良住宅認定でスキップフロアーと難易度の高い設計です。組み込みの車庫があり、基礎の高低差があり、耐雪2mと地盤強さから基礎は布基礎を選択しました。どんな条件でも全てべた基礎で計画する事はありません。その計画にあった方法で計画しないと高コスになります。無論構造計算しないべた基礎は論外です。

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高基礎1m  呼び強度33N/mm2の一体(一回)打ち込み

 晴れて最高の工事日和で、夜半から少し小雨になれば最高の品質になるコンクリート養生環境です。でもヘルメットは?工事監理者である私の権限を越えてますから注意はできませんが(現場監督さんの仕事)、昔からこの職種では地上の仕事のせいか「ねじり鉢巻き」が多いですね。

当事務所の「緑の家」の基礎は随分前(6~7年前)から全棟、コンクリートを一度で打ち込む一体打ち込みです。当HPをご覧頂いている方はその理由がよくわかると思いますが、

それは・・・

白アリ防止のためです。

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最近のオーブルデザインの基礎工事現場から ②

今日は午前と午後の打ち合わせの後に基礎配筋のチェックにいきました。

平らな基礎スラブと高い立ち上がり部分、そして細かく密に入る鉄筋が如何にも『基礎に拘る緑の家」の工事です。


区画スパン短辺4.55m、長辺4.55m 鉄筋D13 上ピッチ125mm 下ピッチ150mm スラブ厚さ180mm 設計強度30N/mm2 基礎立ち上がり1m 巾0.15m 以上SSプラン(普及版)のべた基礎です。SSプラン標準基礎はこちらです。

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良い家と長期優良住宅

長期優良住宅の認定を受けるためには、

1.地震に強い家の証明

2.断熱性能が高い家の証明

3.耐久性が高い家の証

4.メンテナンス性が良好な家の証明

が必要です。これを行政が確認評価できると、めでたく長期優良住宅として認定して頂けます。申請コストを考えなければ建て主さんにとってすばらしい制度ですが、造る側(工務店、建設会社)はなぜかおよび腰です。

それは・・・

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新潟の住まい 自然素材と超高断熱・高基礎の「緑の家」の評価

どんな仕様、形、デザインでも家の評価は結局「建て主さん」が決めるものです。いくら設計者がこの家は「良い家」ですと言ったところで、建て主さんから認めて頂かなければ何ともしようがありません。

今年に入ってから超高断熱のSSプランが設計の半数以上を占めております。現在基本設計4件の内2件はそのご要望となっております。実施設計中1棟を含めると5件中3件がSSプランになる予定です。確かにSSプランの実測をみると今までの高気密高断熱とは一線を画し、省エネルギーが高次元性能で20年後の環境を先取りするすばらしい仕様です。

拙宅はQ値1.9w/km2の性能(所謂Sプラン)です。そこで約20年生活してきましたが、更に高い性能をほしい理由はこちら と こちら と こちら)と思ってSSプランを2年くらい前に提案しました。20年も高気密高断熱住宅に生活してもっと高い性能が必要とわかったのに、初めて家を建てる人や、Q値がそんなに高く無い家でお住まいの方にほんとうにわかって頂けるのだろうかと思ったこともありました。
しかし、私が20年以上前に初めて高気密高断熱に出会ったあのときに感じた気持ちと、今回の超高断熱が必要だという感覚は大変似ております。だから信念を曲げずに奨めて来ましたが、今年からご同意頂ける建て主さんが増えました。とてもありがたい事です。

 10年前に完成しているK邸。既に「緑の家」Sプランは完成されていた。真空集熱型太陽光温水パネル、ソーラー発電、中水利用、1.4mの高基礎(手前建物は土間アトリエ)など・・・

この事は1mの高基礎も仕様も同じで、この高基礎を奨めている理由に賛同頂いてご連絡頂ける建て主さんが殆どです。昨日も事務所にお越し頂いた建て主さんも、こちらが説明するまでもなく、ご生家が1mの高基礎で、「とてもメンテナンスがしやすかった。今、家の新築を検討しており、他のメーカーさんはなぜ高基礎はお勧めしないのだろうという事に不思議さがあった。そこでたまたまネットで1m高基礎が標準の設計事務所があったので・・・」

という私にとっては感動もの生証言を得れらました。また県外からの高基礎の設計のお問い合わせがこの3ヶ月で3件。私はこの高基礎を13年間お勧めして(採用率100%は自慢です)きて、既に慣れてしまっているのでその違いを過剰に説明してきておりませんでしたが、言われてみると13年前から高基礎を標準で奨めているのは新潟県内では当事務所だけかもしれません。雪深いところでは奨めている人も多いかと思いますが、標準仕様で100%の実施率は当事務所だけでしょう。

なぜ高基礎なのかは・・・13年前から変わっていません

建築基準法上通りに建築しようと思うと、高基礎が一番現実的だからです。薬剤塗布で高耐久を実現するのは、10年くらいの塗り替えが非常に困難です。薬剤の効果がなくなる10年後再び塗布しなければ法律に沿った家にはなりません。ところが高基礎にすると当たり前ですが永久的に法律に即します。これは物理的に白アリと腐朽対策をするからですね。

これからも高基礎はずーっと奨めて参ります。これはオーブルデザインの法律をまじめに守るというポリシーです。そしてこんな「緑の家」仕様が皆様のご賛同をこれまで以上に得られますようにと願っております。
合掌


長期優良住宅と床下暖房の組み合わせには欠点がある?

2010.05.03 薬剤散布で緑字加筆 

今年度も「木のいえ整備促進事業」とうい補助金事業があります。これは実質、昨年度の長期優良住宅普及促進事業と同じで、長期優良住宅に認定されれば100万~120万の補助金を受ける事ができるという事業です。ところがこの長期優良住宅の認定には「劣化防止等級」が最高になる等級3の劣化防止性能がなければなりません。

 この劣化防止等級3では、殆どの木造住宅で白アリ予防剤という殺虫剤のような薬剤を壁の中の木に塗布しなければいけません。すると現場でこの薬剤処理を施すと、通常は外周部の根太や大引という床下にある木材にも吹き付けられます。

そこに床下暖房を施すと木に染みこんだ薬剤が温風によって気化され、居室に温風と共に床下から積極的に取り込まれます。これは10年位前に各地で訴訟にまで発展した○×ソーラーと同じ欠陥(シックハウス)です。床下暖房はすばらしい暖房方式ですが、様々な欠点を持つ諸刃の剣です。

2010.05.03緑字加筆

メイルで「ヒノキ、ヒバ等(ロのaの樹種)を使えば薬剤散布の必要はないのではないか?」と問いあわせがありました。その返答は、

「仰せのとおりその可能性もあります。がしかし現実的には厳しいです。というのは、柱以外の素材もヒノキ、ヒバ等にするのは大変です。柱以外には間柱、筋かい、合板、胴縁があるのですが、合板はすでに薬剤散布(注入)しかありませんし、筋かい、胴縁をわざわざ市販流通されていない材料を使う事で割高になります。ですので筋かい、胴縁をあえてヒノキやヒバを使っているとの話をほとんど聞きません。(一般の建て主さんには樹種の見分けがつきません)更に詳しく言えば、ヒノキ、ヒバでも性能表示のマニュアルでは、芯材がふさわしいとありますが、柱も含め胴縁は普通辺材混入です。芯材だけの胴縁を果たして使っているのとは思えませんし、それは現実的ではありません。よって一般的には薬剤散布が現実的対処です」  芯材の事 参考↓
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-7ac4.html

外断熱を施した家は無論、充填断熱による工法であっても先ほどの室内への薬剤の侵入は確実に起こると予想されます。かといって勝手に現場で薬剤散布を中止すると長期優良住宅にはなりません。長期優良住宅にならなければ、補助金を受けれませんし、もしこの事を伏せて補助金を受ければ、大きなペナルティーが建て主さんと施工者に課せられます。補助金=税金なので、故意の補助金の不正取得には大きな罰則があります。

長期優良住宅以外は、平成13年度から白アリ予防剤散布をしなくても新潟県では一般的に行われる通気工法だけでも一定の防腐防蟻効果があると国(公庫)が認めてます。しかし、一定の効果だけでは長期間の防腐防蟻効果を求めた劣化等級3を満たせないので、防腐防蟻剤を塗布する決まりができました。
どんなに建設会社が「この家は劣化の耐久性がある」といっても、国等が認定しなければ全く意味がないばかりか、実際の性能も疑わしいものです。

ですから長期優良住宅に安易に床下暖房(スラブヒーターも同様)を施すと、シックハウスになる可能性が高くなり、欠点となります。

さて、

オーブルデザインでは事務所設立時の13年まえからこの薬剤塗布に疑問を感じ塗布を一切行わずに全ての家造りをしてます。また当然この薬剤を使わない標準仕様の家造りで長期優良住宅を取得しております。その秘密(もっぱら公開宣伝してますが)は1m基礎にあります。こんなに良い基礎なのにどうして皆さん(建て主さんも建設会社さんも)が「緑の家」をまねてのように基礎1mをにしないかとても不思議でなりません。


新潟の家 基礎断熱の欠点 朱鷺の死亡で思う事・・・。 

昨日朱鷺がネットで完全保護された飼育場内でテン等の小動物に襲われ死亡したニュースを聞きました。この飼育場はネットで完全保護されており、土などを掘ってもネットは地面下50cmは埋めてあるのでどこから入ったかは、現時点ではわからないそうです。

国が完全管理する保護場でも、「対」野生生物では予想しない事や、人間の不完全さから防護上の落とし穴ができるという事がわかります。ここから学べる事は・・・

基礎外断熱をするときは対白アリのためステンレスメッシュ(ターミメッシュ)を周囲にぐるっと施し白アリ対策する方法があります。このステンレスメッシュとは、白アリが通れないような細かい網の目のメッシュで土に埋め込まれる断熱への侵入を防ぐと言う理屈です。
しかし朱鷺と同じ事が起こる事が想像されます。朱鷺の保護場のように2.5cmのメッシュに対しし、白アリのメッシュは0.5mm程度でしょう。0.5mmの精度の施工が、建築現場でできると思う事自体無理があります。2.5cmの穴でさえどこかに見落としがあるのに、0.5mmの見落としがないという事は考えにくいです。私は基礎断熱推進派ですが、そのメッシュにコストをかけるより、基礎内断熱や、高基礎などを選んでます。この施工のほうが仮に白アリ被害があったときメンテナンスが格段に楽です。勿論基礎コンクリート一発打ち込みや玄関部分の配慮も必要です。生物から完全に防ぐ方法を考えるより、侵入されにくい予防と万一侵入された時に直ぐ対処できる仕組みが現実的で理にかなってます。

PS
地元の方の努力には敬意を払います。が、人の手によって保護されなければ生きていけない朱鷺ならば、現在の日本の自然環境がそうなのですから絶滅はこれこそ自然の事です(実際絶滅しました)。環境の変化に対応できない種は、いつの時代でも滅亡してます。「昔、朱鷺というそれはそれは綺麗な鳥がいたの。でも人間が人の住みやすい環境に変えたので朱鷺は対応できずに絶滅したの。だから人はいつでも未来へ繋ぐ責任がある事自覚し生きていかなければならないのだよ」と強く学ぶ事も重要と私は感じます。取り返しがつかないこともあるのです。なぜか「獣の躁者」の物語が頭をよぎります。


自然素材の新潟の家 新築後喜ばれる事・・・ロフトより床下空間

 「緑の家」にご入居されて一年後に数度目のアフターメンテナンスに伺います。この時一番喜ばれるのは、なんと言っても暖かさと床下の空間ですね。

不思議と小屋裏のロフトはこの床下空間より喜ばれ方が控えめです。ロフトは建て主さん(親御さん)のテリトリーではなく子供の空間なので、使用の実感が少ないのでしょう。しかし床下空間は住んでからその良さがとてもわかります。必要無いけれどでも捨てられないそんな物ってたくさんありますよね。これを全部捨てることなくしまえるのですから喜ばれます。一年もすれば上写真のように洋服、布団も、おひな様も、本さえも問題なく※入ります。

特に最近は、一階に畳敷きがあれば、下の写真のように普通の入り口の3倍くらいの大きさまで入る入り口を追加造作します。だから大きなテーブルまで丸ごとはいります。

 まず畳をはがし、取り外し可能に加工してある床板を外します。

 更に床板を支える「根太」という部材まで取り外し式になっているので、約畳1枚分の大開口ができます。この穴から大きな物を直接床下に入れるのですね。これも標準仕様です。住んでからこのからくりをお知りになり驚かれる方もいらっしゃいます。

高床下はメンテナンスの要と収納、そして白アリ予防と一石三鳥、更に床下暖房の効率アップを入れると一石四鳥なのですね。

※「緑の家」の高基礎は99%の採用率で、その殆どで収納庫して使っているようです。その中で過去に一件だけ収納物にカビが生えた家がありましたが、これは梅雨~夏の使い方に多少問題がありました。この高湿時期に家全体の窓を解放しノンエアコンで過ごすと、高湿の空気が床下まで入り込み、収納物に吸湿しカビが生えやすくなります。これを防ぐには、床下の入り口は開けっ放しにしない事とどうしてもジメジメする一時は、エアコンの弱冷房(除湿)運転を願います。また床下に収納する季節は梅雨時を避けてください。


自然素材の新潟の家 基礎工事の設計と監理

木造住宅は、建築物のなかでも大変軽量な建物ため、その基礎は鉄筋コンクリートであるにもかかわらず、今まで重要視をされてきませんでした。ところが長期優良住宅認定が行われるようになった昨年から、少し構造が改善されてきております。しかしまだ緩いところが白アリ対策です。

当事務所の「緑の家」の基礎は、コンクリートを一回で打ち込む「一発打ち施工」を標準で行っております(もう5年以上前から標準)。2回分けて施工するより、材料費と型枠に手間が掛かるので一般的ではありません。普通の工務店さんはやりません。なぜ目立たないこのようなところにコストをかけるのでしょうか?
それは、やはり「白アリ対策」なのですね。白アリの被害はその予防と修繕に多くの費用が掛かります。白アリの被害をほっとけば耐震性も危うく成ります。

下の写真をご覧ください。

 これはある大手メーカーの基礎の立ち上がりとベース(べた基礎のためスラブ)を写したところです。雪が降って基礎の内部側に水が貯まっているのが換気口から見えますね。たぶんその水を抜こうとベースと立ち上がり境に穴が開いてます。たぶんこの穴は後日モルタルで埋めるので問題ないと思います。
しかしよく見てください。この基礎の立ち上がりとベースの境目にはおびただしいジャンカ(コンクリートがしっかり入りきらないで砂利が見えるところ)があり、その部分から水が染み出ています。水が染み出るという事は、小さな穴が内部まで貫通しているという事です。その微細な穴から白アリが内部侵入してきたら、いくら基礎断熱の内側断熱材施工であったとしても簡単に内部に入られてしまいます。

ジャンカ自体はモルタルで埋めればある程度強度は問題ないのですが、この程度のジャンカがこのように全周に渡ってあるときに補修はしないでしょう(この現場もしていない)。

 上の写真の直ぐ近所にある「緑の家」の基礎です。雪がもう溶けましたが内部には水が結構たまっています。でも・・・
水漏れが外周にありませんね。ここが一発打ち込み凄いところです。施工も丁寧にしているため表面のガラス質が均一にでき容易に水の出入りを許しません。と言う事は白アリも容易に侵入はできません。だから基礎内断熱が生かされます。コストが仮に30万多くなっても、将来白アリ被害で補修や予防するよりずっと安価です。

たったこんな事ですが、これが白アリに対し強いバリアを構築します。如何ですか?このような設計や計画は家全体の事を知っているからできるのですね。パーツ、パーツの専門的知識も重要ですが、設計者は指揮者でありるべきです。全体の把握と調整をするのが設計事務所の設計計画です。

基礎にこそしっかりした計画と施工がされる会社を選びましょう。


新潟 「緑の家」の先見性②

赤字2009.07.05加筆

びっくりしました。この記事。これは日経ホームビルダー2009年7月号に載っていた記事です。記事で広告でないところがミソですね。

これはドマカラという商品。建材では大手の城東テクノ(株)さんが販売しはじめたもの。

内容は6年前から採用している「緑の家」の玄関土間工法のプラスチック版そのもの。

コンセプトも同じ「対シロアリ」。

とうとう大手がここが白アリの弱点と気づいたようだ。喜んでいいやら悪いやら。でも確実に建て主さんのために良いことだから拍手。

緑の家はすごいよね。こんなことをもう数年前から標準施工・・・。と手前味噌モード。他の建設会社さんは写真左の左が普通。家の中に土があるのは気分的にも嫌だしね。

下の図は「緑の家」の玄関詳細図。皆さんマネしてください(更にオーブルは進化しますから)。但しこれをまねた場合、自分で考えたということではなく、「学んだよ」という認識で願います。

緑の家はさらにメンテナンスが簡単にできるおまけ付き。これは部材売りのメーカーではできない全体の基礎計画だから・・・。やっぱり大事なのは全体の計画を把握する設計力です。


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