「 家の論評、業界裏話 」一覧

今月の日経ホームビルダーから   不法行為の問題

日経ホームビルダー2012.04号。

昨日に引き続き日経ホームビルダーの記事から・・・。いつ見ても業界がどっきりするような内容です。

ある高裁の判決があり、建築関係者にはとても厳しいが、建て主さんには喜ばしい判決が出ました。 詳細を知りたい方は日経ホームビルダー2012.04月号を購入してください。

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今更ながら家中冷暖房が必要な訳とは・・・


なぜ家中暖房しなければならないか知ってますか?

22年前から私達はこのような事を問いかけてきました。

でもこの事が一番大事なのです。

当ブログのファンのかたには「釈迦に説法」ですね。

あっ・・・家中冷房の方は好みで、無理に必要ありません。私は好みです。

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日経ホームビルダー 良い仕事してます。

いつもご紹介している業界の裏情報誌(建て主さんにとって)・・・日経ホームビルダー3月号。今回もなかなか読ませてくれます。

また、やはり日経ホームビルダー関連でこのページの窓周り(東京大学本郷キャンパスに建つ化学教室東館)・・・感動します。僭越ですが目指す思想は同じで緑の家の窓周りもこれと同じ小雨対策を考えています。

彫りが深く小雨対策の水切り(SSプランの家)

彫りが深く小雨対策の庇と水切り

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SCOP(システムCOP)ってなに?とのご質問で

先日の「空気の読めない質問をしたかも 詳細偏」でエコキュートはエアコンと違ってCOPは2つあり、その一つがSCOPと書きました。そのSCOPはいくつなの?との質問を受けたので、過去のこのブログをお読みください。

http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-e876.html

 

またガス給湯器との比較はこちらをご覧ください。

http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-2803.html

です。


ナイスです。日経ホームビルダー2月号

久々に日経ホームビルダー2012年2月号から・・・

ナイスです!

良い記事ですね。さすが建て主さんには見せたくない業界雑誌ですね(当事務所はどんどん紹介しますが)。

多分、工務店の人も気づかない構造のお話をわかりやすく記事にしてます。是非一般の建て主さんも買って読んで頂ければ「えッ こんな事も今まで気が付かないの?」と、いかに工務店・建設会社さんが構造に○×か、わかります。

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追記 スマートハウスは省エネ?エコ?なのか?

最初に・・・

14,15日に行われる構造見学会の詳細をHPにアップしましたので是非どうぞ。左のバー「見学会のご案内」をクリックしてください。

先回・・・

スマートハウスに使われる蓄電池は有効な設備か?

という題目でブログを書きました。

そもそも大手ハウスメーカーが勧めるスマートハウスは省エネなのか?エコなのか?については以前説明したとおり、殆ど省エネやエコに対し貢献はしておりません。

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有名な建築の技術系雑誌に寄稿 ~パッシブデザイン~

なんと建築専門系では技術誌として一番有名な「建築技術」に寄稿しました。

発売日は12月17日(本日)の2012年1月号です。

題名は「新潟のパッシブデザイン」です。

これは住宅評論家では日本一有名な南雄三氏が、毎年恒例(1998年には既にあった)の断熱や気密等の温熱環境の事を「建築技術」に企画寄稿している中のもので、今年は私を寄稿者の一人に推薦して頂けました。

当事務所にある最も古い連載初期の「建築技術 1998年11月号」。技術者業界では既に13年前には高断熱高気密からエコハウスだったのです。無論執筆はこの頃から南雄三氏。既に13年続く企画。

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建て主さんに厳しい現実

この記事は建て主さんにとってとても厳しい現実だろう。4割も住宅が基準法違反。それも生命の安全性に関わる大事な所。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20111111/555290/#comment-201111210846

上のページが見られない場合は、無料登録すれば閲覧できます。

その下のコメントも凄い・・・。

びっくり!!

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外壁の防風透湿防水シートの寿命・・・20年!!

追記 2011.10.19 緑字

R2000から・・・R2000+(プラス)へ その⑤で驚きの事実がわかった続報です。

自然に破れてしまうタイベックシート。

こういうことはすぐ調べるのがオーブル流。日本デュポンに問い合わせをしました。

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新潟の家 超高断熱だけで良いか? ③床下内は清潔?

当時築30年の床下。当時はこのように下は平らではなく木が左右にあり、湿っぽく蜘蛛の巣やカビ、ゲジゲジ、ムカデもいる。今はこれほど酷くはないが、それでも綺麗ではない。

床下が綺麗だと思っている人は、きっと自分で床下に潜って作業したことがないのでしょう。家のメンテナンスは人任せで、本当は家のメンテナンスに興味がない人だと思います。

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査読論文から  家庭分野Co2削減のシナリオですが・・・

2011.09.23誤字文脈加筆修正Dsc03211

何回かご紹介している査読論文です。

そして一番新しい論文集から今日はご紹介します(私見解なので各自様でその内容をご判断ください)。

最初に「CO2削減のシナリオ」と表題に有りますが、このブログの常連さんは私が「地球温暖化防止」についてはあまり興味が無く、逆に寒冷化より温暖化が好ましいのでOKと主張していることはご存じだと思います。ではなぜこの論文を取り上げたか?

1.CO2削減はエネルギーを効率よく使う技術が多いのでこれは賛成

2.この論文者は村上周三氏が共同発表者なので。

3.原発推進者に利用されないためにあえて私見解で解説

です。

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今年のお盆はほぼ休み無し・・・だった。

今年のお盆は半日を除いてほぼ事務所で仕事をしておりました。このためブログの更新も8日間途絶えました。皆様 すみません。

実は・・・

7月後半に納入された構造ソフトが、売り文句とは違いほぼ使えないソフト(私にとって)であることに気づかされるまで2週間費やし、8月上旬に返品し他のソフト購入し、その2週間遅れた仕事を少しでも挽回するために、お盆中は事務所で缶詰状態で仕事をこなしました。

さて仕事以外の半日とは・・・

毎夏、姉が寺泊に避暑(とは言っても暑い)に来て頂けるのですが、その姉をご主人のご実家である会津若松へお送りしたついでに観光して来ました。

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新潟 家造りに最も大事にしたことは「独立性・・・」かな?

私は新潟県内では殆どない「独立」した設計者です。

なにそれ?

と思われる方がいるとおもいます。

過去14年の事務所の売り上げの95%は建て主さんから設計工事監理料です。普通は同業者間で仕事のやりとりがありますが、当事務所では皆無です。

実はこれが一番の強み(建て主さん側に立てる設計者)なのです。

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優れた専門家ほど全体が見えない事も・・・かも

あるTV番組で「100ミリシーベルト以下の多少の放射線被爆ならかえって健康に良い。そんなに怖がらなくても良い。だからお母さんや保護者が過剰反応過ぎ」と言っていた専門家に、司会者が

「では、今すぐに貴方が福島第一原発敷地内に行って100ミリシーベルトまでならそこで従事しても良いですか?」

と聞いたところ

「直ぐ行っても良いですよ」

その後小声で

「勿論、放射線量計を所持してね」

だから・・・

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1万棟の建築基準法違反  トステムのサッシ

2011.02.25茶色字加筆

ネットでは様々な議論や憶測もあるようですが、今回の事件(とっ言って良いと思います)は相当根深いようです。

日経ホームビルダーで切り込んだ記事を書く事で有名な「池谷氏」が国交省で資料請求開示を要求したら中が殆ど真っ黒に塗りつぶされた資料を開示されたそうです。これを開示と呼べる物かどうか・・・。国民のための政府ではなく天下り団体を擁護する政府なのでしょうか?とにかく真相を・・・池谷氏を応援したいとおもいます。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20110222/545953/?ST=Kenzai

無料会員登録が必要かもしれませんが、この納得できない情報開示資料を是非一度ごらんください。

当事務所の緑の家は一棟だけY社のアルプラの防火を使っています。Y社は今のところ大丈夫そうですが多分同じになるでしょう。

2011.02.21緑字加筆 更に2011.03.09加筆

びっくりしました。

準防火地域に使う事のできるサッシ(1階3m、2階5m)は防火仕様戸でなければなりません。その為あえて高価な防火仕様のサッシを使うのですが、これが所定の防火基準を満たしていなかったとの報道を目にしました。

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建築士を震撼させる事故

何時も気になる記事、建て主さんにもためになる記事がある

日経ホームビルダーの最新3月号の紹介です。

一般の人も買える業界紙ですので興味ある方はネット購入して下さい。

結構業界の事が書いてあり面白いですよ。ネット検索すれば直ぐわかります。

さて、今月号は

建築士を震撼させる事故の記事がありました。

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阪神淡路大震災と断熱義務化の遅れ

また今年も1月17日がきます。6000人以上が建物の圧死で亡くなった阪神淡路大震災から早16年です。そしてこの寒い時期だからこそ身にしみる「断熱の話題」を絡めて読み解きます。

建て主さんがお読みになると大変ショックかもしれませんが、多分本当の話です。

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新潟の家 屋根の拘り・・・③ 重い屋根を支える柱の工夫

表玄関 町家であるため玄関や門は武家屋敷とは別物。玄関上部左右に神棚?があり写真のとおり土間は巨大である

最近はあまり他の建物を見に行かないのですが、先回お話ししたとおり「ワクワク」するもがあり渡辺邸の改築現場を見に行きました。そのまとめです。

時間の都合上、30分程度しかいられなかったのですがその時の興奮は建築士としての心がざわめくような「ドキドキ」で、大変興奮した一時でした。
因みにこの大変暗い工事現場内を撮影するため新たにコンデジを購入するほどの入れ込みです。これは後日紹介します。

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最近の事務所・・・②

 事務所が入っている築33年の建物。こんな古い建物でも足元には緑が建設当初から植えられております。
ようやくリフォームの足場も取れようやく普通な外観に・・・。工事中足場の悪い中ご来店頂きました皆様ご迷惑をおかけしました。

さすがに綺麗になりました。色も以前の薄い茶色ピンクからアイボリーベージュに変更。できるだけ明るい色で夏の日射を吸収しないようにとチョイスしました。

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とうとう長期優良住宅で偽装が・・・

業界ニュース最大手のウエブページには木造軸組最大手のハウスメーカーが長期優良住宅を偽装し、それに関わった建築士が行政処分(業務停止11ヶ月)されたと紹介しています。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20101214/544714/
↑閲覧には無料登録が必要です。また一定期間が過ぎると無料では閲覧不可になります。

これだけの情報では支店全体で関わっていたかどうかはっきり記載がありませんが、「個人で16棟も偽装する経費(一棟あたり申請代6万+申請代行料20万=26万/棟・・・16×26=416万)を支出していたのかのように会社をごまかせたのか」にはとても疑問が残ります。大きい会社とはいえ会社に請求し着服していたとすればわかりますが、そうでなければ経理でわかりそうな事でしょう。その会社にとって400万位たいした金額ではなかったということでしょうか?横領があったとの報道もありませんし、発覚したのは内部調査ではなく行政が見つけたらしいし・・・。

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なぜなくなった?積雪表示プレート注意用紙  新潟県の行政・・・

この写真は当HP(ブログでも)で過去お伝えしていた積雪表示プレートです。確か昨年の確認申請書類には必ず「取り付けてください」と行政から注意用紙として確認申請書に付記されていたものが、最近見なくなりました。

建て主さんにはとても重要な表示プレートのような気がするのですが、なぜか最近の確認申請を出すところには付いてません。  と言うことで県の土木事務所に電話で伺ってみました。すると・・・

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拍手です。3 日経ホームビルダーの記事 「屋根の劣化」

2010.10.23緑字加筆 2010.10.29茶色字加筆

今度編集者さんと一緒に飲みに行きたいくらい・・・(いやがられるでしょうが)

またまた素晴らしい情報提供です。勿論これは日経ホームビルダー(日経BP社)11月号。取り上げた話題は「気付かない屋根の悲鳴」

いいですね。素晴らしい内容です。写真は荒く加工してあるのでぜひ本を購入してお読みください。

当事務所も何回も屋根のテーマをこのブログで書いています。

そしてその結論は、

屋根の防水の耐久性(屋根素材の耐久性ではない)は、屋根素材の耐久性ではなく、下葺き材でほぼ決まるので使用する屋根素材、例えば瓦、金属、スレート、木などで大きく左右されないと申し上げて来ましたが、それを裏付ける一部ではないかと思います

過去の記事

http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-29bf.html

http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-a943.html

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長期優良住宅と木構造 接合部

先日建て主さんとお話しを伺ってびっくりしました。

「緑の家」で家を造る人の殆どが、他社もいろいろご覧になり研究されております。すると色々なお話を聞くそうです。その中で最近驚いたのが

「当社では無垢材に拘り天然材で構造や内部を造るので、長期優良住宅認定はとれません。それは・・・」
「木と木の接合部は、補強金物を使わなくいで昔ながらの大工の接合方法で行ってますから長期優良住宅認定がとれないのです

と聞いて

「はぁー。」と唸ってしまいました。

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拍手です。2 日経ホームビルダーの記事 「JAS製材品」

7月に「日経ホームビルダー」という住宅の業界紙をお伝えしました。その10月号がまたまた凄いです。この記事の続きが載ってます。なんかまるで察してくれているような・・・

詳しくは是非購入して読んで下さい。かたよりのあるネット情報をしっかりとした目で見られるようになります。 さてここから先は浅間個人が記事を勝手に解釈していますから、変と思った人や、?と思ったら本を購入して自分で確認・・・

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建築士による堂々と行われる法律違反・・・

どんなに素敵なデザインであろうと、作った当時の法律に違反していればそれは評価されない建物になる・・・

先週、家を紹介するある番組でのワンカット。

もう何年も前からこれは法律違反だよ。とお伝えしてきた階段の手摺り。いちいち目くじらを立てるつもりはないが、この家のオーナーが建築士である言うことであえて取り上げます。

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屋根に使う遮熱材(輻射熱反射材)の偽科学は×! 2010年の建築学会論文から 

さて暑い日が続きますので、又その関連の話題です。情報は2010年 建築学会の大会で発表される論文からです。

「屋根下に遮熱材を使った時の効果」を東京都市大学の近藤研究室(近藤靖史教授)で実測を交えた研究をされたようです。

以前から当ブログで、
住宅では遮熱材(輻射熱を高効率で反射する材料)を断熱材の代わりに使っても殆ど意味がなく、断熱材と一緒に使って効果が多少ある。昔からそんな事はわかっているので、国のマニュアル本である「住宅の省エネルギー基準の解説」本にもそれなりの事で記されている。
と言ってきましたが、その事を裏付けるような論文を見つけました。

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木の家  木の産地と品質の表示

2010/08/26 12時30分加筆修正。生鮮食品でも現在は産地等を表示しなければなりません。朝市でも表示しているのかな?

JAS法違反・・・といえばウナギの産地偽装とか、お米の産地(銘柄)偽装とかが直ぐに浮かびますよね。このように食品の産地や品質に対しては消費者はとても厳しく考えてます。

そのJAS法とは

農林物資の規格化及び品質表示適正化に関する法律

であり、大雑把に表現すると、物の嘘表示(不正評価)をさせない法律ということです。

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正しい家造りの権利。それが第三者工事監理!!

工事監理者とは図面と現場が同じかチェックする人のこと。所謂現場監督ではありません。

建築基準法では「建て主が工事監理者を決めなさい!」という強い表現になっている。つまり建て主さんがその決定権を持っている事を法律が認めている、しかしこの決定できる素晴らしい権利を手放す建て主さんが多いし、工事監理者を建て主さんの自由にさせない工務店が多い。

工務店さんや建設会社を始めとする住宅業界は、どうしても人の評価を受けたがらない閉鎖された業界です。ましてや法律で守られている建て主さんの権利と義務の「工事監理者の選定」、これさえも認めないこの業界は、まるで無法地帯の魔界のよう・・・

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低価格な家と高価格な家の違いは・・・ 

最初に・・・
当ブログでは基礎の話題が最近多くありました。それは世の中も同じで「長期優良住宅、基礎、新潟県 」とかで検索すると色々なHPやブログがあります。そこで基礎に対する施工側の意見はやはり「ここまでやるか?」とか「今まで造った事のない基礎」とかという発言が多いです。でも長期優良住宅だから特別な基礎が必要ではありません。基礎の構造は主に家の重さが一番で次に地震時の強さで決定されますが、家の重さなんて長期優良住宅でも普通の家でも変わりせん。なのに一様に
「今まで造ったことのない地中梁(土の中にある梁)」だとか、
「D16という太い鉄筋で造る事になり大変」
とあります。

それをみて私は大変青くなります。

やっぱり今まで基礎の計算や構造を考えずに設計していたんだと。

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良い家と長期優良住宅

長期優良住宅の認定を受けるためには、

1.地震に強い家の証明

2.断熱性能が高い家の証明

3.耐久性が高い家の証

4.メンテナンス性が良好な家の証明

が必要です。これを行政が確認評価できると、めでたく長期優良住宅として認定して頂けます。申請コストを考えなければ建て主さんにとってすばらしい制度ですが、造る側(工務店、建設会社)はなぜかおよび腰です。

それは・・・

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