「 換気 空気質  」一覧


この季節だからカビの論文

コメントに頂いたエアコンのカビについてそのコメントで紹介したリンク切れの論文をアップします。
まずは下の図をご覧ください。一般的な屋外(公園、海岸、森林)と竹中工務店の千葉研究所内のカビ数の比較です。

赤い矢印を見てもらうと菌数の桁が違う事がわかります。

夏の室内の浮遊菌数は屋外の1/350以下しかありません。

続きを読む



熱交換換気とシンプルパイプファン

2014年06月12日に緑字を含む大きな訂正しました。

5月はなんと・・・基本設計8つを精一杯ご提案しました。ハウスメーカーさんやデベロッパーさんに従事する設計者さんは、そのくらい8日間で行うでしょう。しかし私は、何時も自分の自邸だと思って、楽しみ、苦しみ、ワクワクしながらプランするので時間はかかり心身共にへとへとになります。デスクに向かっていない時も、何時も頭の中はどのように空間構築するか考えているので・・・。
だからブログの更新もサボりがち・・・するとブログ訪問者さんも少なめで、多分みんな残念な気持ちになります。しかし・・・また今月は一生懸命書きますね。今月の重点は実施設計だから・・・。ただし4つは確実に重なりそう・・・こなせるようにガンバります。

続きを読む


湿度とインフルエンザウイルス

よく見るこの図。実は大事な事が抜けていた。

冬期は湿度が低くなり、インフルエンザガ流行しやすいといわれており、室内も加湿して40~60%くらいがよいと言われております。しかしサーズを始めインフルエンザウイルスは熱帯の相対湿度が相当高い地域でも流行します。これってなぜ?とずーと思っておりました。

続きを読む


CF(循環型ファン)や全熱交換型換気扇

樹脂サッシ下枠及びサッシ下部に発生した結露

当事務所のHPやブログでは「緑の家」を結露しない家と言ってお勧めしたことが無く、結露しにくい家とご紹介します。

さてその結露しにくい「緑の家」では、11月と12月が一番結露しやすい時期です。今年も複数さんからそのご質問やご指摘を頂いております。

続きを読む


続!衝撃の提言 風呂換気扇は不要になる

何時も湿り線図で科学的に根拠を説明する。

もうお風呂場に換気扇はいらない・・・

排気50m3/h以下なんて小さな送風じゃ乾燥は遅い・・・

今回も前回の「デシカ」に続き、凄い話題性です。

釣られた人もそうで無い人も、HPのコラムにアップしましたので、そちらをご覧ください。

続きを読む


デシカホームエアーを考察 4 ’まとめ追記

家の設計を高性能で自然・木の素材。三条 長岡見附 柏崎 新発田 新潟で高断熱 

2013年9月19日7時加筆緑字

デシカを記事にしてから7日間はアクセスが2000回/日を超える状況でした。皆様の関心が高い機器と言うことが改めてわかりました。

当ブログでもカタログや仕様書・スペックから連載を4回続けてまとめに至りましたが、追記と言うことで多少補足をします。今年度中に今回の1~4をまとめてコラムに載せます。

続きを読む


デシカホームエアーを考察 4 まとめ

2013年9月07日0時緑字加筆

デシカのコントローラー。シンプルでヘタに湿度表示が無いのがよい。

まずその前に3の質問事項をダイキンさんに伺ってみました。

すると・・

やはりスペック表の加湿(暖房)時の消費電力には、ファンの消費電力は入らないとの事で、仮にファンが2台で120W消費していれば、2.1/(0.28+0.12)=5.25となります。この数値なら納得で、この数値だと性能のよいエアコンならもしかして同じくらいのCOPで加湿できる(水盤などをエアコンの前に置いておく、又は積極的に洗濯物の湿気を排気しない)事になります。

このあたりの表記はダクトでシステムを組むダクトエアコンと同じ考えで、それぞれファンやヒートポンプ、開閉弁、チップの消費電力の合計になり注意が必要です。また中間期で除加湿用のヒートポンプが作動していな時でも、バイパス回路がないので、換気の圧損は変わりなくファンの消費電力は一年中同じだそうです。

続きを読む



デシカホームエアーを考察 その2

デシカの資料より

さて、デシカホームエアーを考察 その2です。
その前にこのブログの内容は、オーブルデザインの勝手な私見であり、メーカーの見解や意図ではない事をお断りいたします。よって全ての内容が正しいという保証はありません。

続きを読む



超高断熱で使用する熱交換型換気扇の汚れ・・・

最初に・・・
めでたく1,000,000回目閲覧者さんがいらっしゃいました。お申し出頂きありがとうございます。

次に・・・
浅間は8月上旬に不注意で肋骨を骨折(又はヒビか?医者に行っていなので詳細は不明・・・)しました。ようやく咳が何とかできるくらいに回復しましたが、大きく息ができなく本調子ではないので業務・各メイルのお返事が遅れております。肋骨の骨折はこれで3回目・・・だから自分でわかります。さらに・・・今回は気胸も一緒にかも。

さて、元気(笑)に本題です・・・

24時間換気扇の使用後一年の写真

オーブルデザインの「緑の家」のSSプランで実際使用している全熱交換型換気扇の内部です。竣工後一年しか経っていないのにもう排気用ファン部分(羽)はこの通り埃まみれです。

続きを読む


オーブルデザインの先見性 2013年版

 2011年2月に掲載したグラフ。この内容で議論が掲示板で発生した。懐かしいですね。

覚えていらっしゃいますか?

2年も前のブログ↓で
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-fc72.html

「熱交換換気システムの境界」のシリーズを行いました。

エアコン暖房時には・・・
消費電力の大きい熱交換換気するよりも、消費電力の少ない熱交換なし換気扇の方が、暖房時の電気代が安くなる(つまり省エネ)と言う事を・・・。

それが今回の国の省エネ住宅評価システム・・・「住宅・住戸の省エネルギー性能の判定プログラム」で裏付けされました。またまたこれは先見性といってよいでしょう。

拍手!!!

 

続きを読む


時代は超高断熱住宅とダクトレスか?

丸印の中がダクトレス全熱交換換気システム。音が多少あるが、見た目が許されるならOK。

オーブルデザインの「緑の家」では、換気システムを最も単純なダクトレス換気システムを、また空調システムは汎用壁掛けエアコン(所謂ダクトレス)が標準です。
実はどちらも高気密高断熱住宅の業界人から罵倒(笑)される事もあるシステムですが、意外と世界でこのダクトレス空調システムが大ヒットしているようです。

続きを読む


今日の湿度と温度

上は13時30分の事務所の温湿度

↓90分後

下は15時30分の事務所の温湿度

13時30分は、気温が29度なのに、少しも暑くありません。所が気温は全く変わっていないのに、15時30分は汗まで出ませんがとても暑く感じます。

続きを読む


連休中の自宅で換気扇交換

パナソニック製換気扇。20年間連続運転に耐えた流石の「メイドインジャパン」。

20年間殆ど休まず動き続けた自宅のお風呂に設置した計画換気扇(パイプファン)・・・。そろそろ時々動かなかったりしてきましたので取り替えです。

続きを読む



Q値に関する断熱、換気の基本⑪ 全熱交換型換気扇お勧めの境界6

10/21潜熱分の表示に間違いがありましたので修正しました。

先日、R2000+ のミーティングで

なぜ「オーブルデザインでは最初にダクト式の熱交換換気扇をお勧めしないのか?」という質問がありました。それで今回は以前お話しした換気の話⑥を要約してお伝えします。

続きを読む


換気扇のお問い合わせ返答

すみません。換気扇関連でお電話でご質問頂き、その返答した内容に間違いがありました。

国内の計画換気扇で全熱交換型換気扇では、お風呂場の換気を熱交換して使える機種があるのか?に対し

電話では「国内ではないようです。海外品ならあります」が間違いで、

国内でも三菱さんなどが販売しております。

が正しい返答です。訂正いたします。その言訳ですが最近パナさんばかり見てましたので頭がそちらの方へ行っておりました。年のせいか興味がないのは直ぐ忘れます。このブログで紹介しておりました。


Q値に関する断熱、換気の基本⑩ 全熱交換型換気扇お勧めの境界5

この⑩はだんだんマニアックになってきます。換気システムにご興味のない方は申し訳ありません。興味ある方は図を拡大してご覧下さい。

これは従来のACタイプの換気扇です。今まではこの図のスペックを見て頂ければわかりますが、所謂消費電力7.5W(強)で固定されております(一時的な上下はある)。

続きを読む




Q値に関する断熱、換気の基本⑦ 全熱交換型換気扇お勧めの境界2

最近ある日付のブログアクセスが急に多くなり、それをたどるとあるサイトで当事務所の換気扇の事が書かれておりました。

ほうほう、なるほど、そうか・・・。換気の基本⑥が・・・

その方面では有名サイトなのでここで議題話題になった事はありがたい事で感謝です。

そこで当ページにもお越しになる方に何となく強い表現で否定されているのを読んで当事務所の記事が原因ですからフォローの意味を込めて換気の基本⑦を追加します。

私は最近良いコメントやブログに出会い、

「意見の違いは激しく議論するが、それはその人の人格否定となってはならない」

と学びました。とても感謝です。この人、設計者は・・・とか、この会社、工務店は・・・ではなく、この意見は・・・や、この考えは・・・となることが議論の基本です。今回は意見の違いではなくもう少し丁寧な⑥の補足説明とします。

続きを読む


Q値に関する断熱、換気の基本⑥ 全熱交換型換気扇お勧めの境界

算出条件 全熱交換型換気扇7台 延べ床面積 175m32

オーブルデザインでは設立当時から換気はダクトレス第1種換気扇(熱交換無し)を使って来ました。それが3年前にダクトレス第1種換気扇(全熱交換有り)もラインナップに加わりました。これは熱交換率が上がると同時に消費電力が下がったためです。しかし現在の少なくなった消費電力でもそんなに熱交換型換気扇が有利でないことがわかります。

ではなぜ熱交換型換気扇を使うのか?それは・・・

続きを読む



Q値に関する断熱、換気の基本④ 番外編 風呂の換気

2013年11月27日緑字修正 お風呂場の乾燥はCFで

今の季節、入浴後の浴室の換気扇はどのように使いますか?

 実家のお風呂場室温と湿度。窓は全閉。換気扇はOFF状態。この時外気は1.2度で雪がちらついていた。

正月なので実家のお風呂を使う機会がありました。使用後どのように乾燥させているか聞いたところ・・・

続きを読む


Q値に関する断熱、換気の基本③ トイレ、風呂の換気扇

注意・・・2013年からお風呂場はCF(循環ファン)を標準としており本文内容と変わっております。

「緑の家」のトイレ換気扇は大きい物が付きます。

オーブルデザインの「緑の家」のトイレと風呂は局所換気です(S、SSプランの家共に)。
その換気風量は一般のトイレ換気扇の2倍以上の90m3/h以上を計画し、気になる匂いを短時間で素早く消し去る事を考えております。
局所換気とは使う時だけ機能する換気扇のことで、24時間計画換気扇に通常該当はしません。つまり殆どの時間はOFFなのです。なぜか・・・

続きを読む


Q値に関する断熱、換気の基本② 個別同時給排型換気扇

 これは事務所のSSプランの家の標準換気扇(縦設置)が設置されているところです。

ダクト(配管)は極力避け個別に居室ごとに取り付けるタイプの換気扇で、私どもでは全熱回収型セパレート換気システムと呼んでおります。

さて超高断熱高気密住宅では、ダクトで各部屋に給排計画し、中央に一つ機械が設置される熱交換型セントラル換気システムが多く採用されております。しかし当事務所換気扇はダクトがないダクトレスが殆どです。それは・・・

続きを読む


Q値に関する断熱、換気の基本① 見かけの換気回数

書きかけ途中ですので後日追記があります。

以前ご紹介しているこの本が、日本における所謂「高断熱、高気密」の建物の指南書です。特別の理由、及び実測などの客観的に評価できる裏付けがなければこの本に添ってQ値や建物の温熱の性能の評価をしなければなりません。勝手な解釈では評価できません。よく国で出版されるこういった本を無視して宣伝、議論されますがそれでは井戸端会議の枠をでません。気を付けたいと思います。

続きを読む


今夜あたり結露があるでしょう。

高気密高断熱住宅で、サッシが樹脂ペアガラスを使用していても、この時期(冬の始まり)一時だけ窓ガラス下部に結露がおきます。

これは・・・
夏の湿気が家の中の壁や床、家具や衣料に残っており、家の中は以外と高湿の事がおおく、その時に寒気が入り一気に気温が下がるとペアガラス表面の温度が下がり結露します。

続きを読む


新潟 住まい 夜間冷却と通風の効果

この図は昨日ご紹介した赤林研究室(A-lab)に紹介されている研究。夜間冷却を積極的に行っても、8月の気候では冷房負荷が5%の削減にしかならない。それより簾などで日射遮蔽をしっかり行った方が冷房負荷を30%削減できるとなっている。詳しくはここです。

昨日、市街地での通風は効果が少ないとご紹介しました。その続きで通風のため積極的に窓を開けても効果は5%であるという研究結果もありますのでご紹介します。

これは以前からご紹介しようしようと思い、すっかり忘れていた夏の夜間通風の効果。この連日の熱帯夜では誰もが夜間窓を開けても家の中は冷却されない事は一目瞭然(まあ防犯上から夜間開けられる窓は少ないので、殆ど削減効果はなくなるだろうが・・・)。

ある特殊な工法では窓や床下換気口等から、夜冷えた空気を家の中に取り込んで次の日に生かすよと宣伝している(宣伝していたという過去形かな?)建築関係者がいますが、今この熱帯夜でもそんな事信じているのでしょうか?

昨夜仕事終了後、真夜中の12時頃町内ゴミ当番でゴミ収集場にセットをするため歩いて行きましたが、こんな深夜でも各家から聞こえるエアコンの音。昨夜の12時頃の気温が28度ですから皆さんエアコン全開です。今の時代「エアコン」があって本当に良かったですね。この魔法箱のおかげで毎日安眠、快適、感謝感謝の毎日です。


2010年 建築学会 9月9日から富山県で 注目は暑’’だから通風

日本の建築の技術、評価を支える「日本建築学会」。毎年一回開催される学術講演会(論文発表大会)がこの9日から富山県で行われます。昨年は仙台でしたが今年は北陸の都市で富山大学となってます。

この大会に発表される論文は1万を超え、総動員数は6万人と言われてます。日本では医学系学会に継ぐ2番目に大きい大会です。

この中で毎年興味深いおもしろい論文も発表されます。今年の環境系論文では少々昨年より興味を引く論文はありませんでした(多分)。

でもその中で今年のような暑さに対しエアコンを使わない家の計画が可能かを予想できる論文がありましたのでご案内します。ワクワク・・・

続きを読む



家の空気と車内の空気 その質は?

重要!2010/07/17緑字加筆 手ブレ写真ですみません。

車内の空気と家の中の空気、どちらが人が吐き出すCO2濃度が少ないでしょうか?

そんな疑問からCO2濃度チェッカーを購入しました。以前から車は超高気密、家よりも気密が高いのに高気密高断熱を嫌がる人は、車を嫌がらないのはなぜ?のようなブログを書いたと思いますが、この度CO2濃度チェッカーを購入したので確かめてみました。すると・・・

続きを読む


新潟の家 超高気密では息苦しいか?高気密高断熱の欠点?

2010.05.30緑字加筆

最近の検索ワードで「高断熱高気密の欠点・デメリット」という語句がちらほら見当たります。私に限らず高気密とか超高気密住宅では「息苦しくなる」とか「停電の時心配=換気が止まる」とかという気持ちが少なからずあると思います。

その時は「潜水艦のような気密保持から見れば超高気密住宅でもザルのような家。だから大丈夫」と感覚的にいつも答えていたのですが、それでは理論と実践を大事にするオーブルデザインではありませんので、今日は理論的にお答えします。参考にしたのは「家を建てる時に読む本」(編集エクセルシャノン 奈良憲道)です。

まず空気中には21%の酸素がありますね。因みに二酸化炭素は僅か0.03%です。人はこの空気を一時間当たり約500Lほど吸い込み、その中の20Lほどの酸素を体内に取り入れます。さてここから・・・

下の図(手書きですみません)をご覧下さい。


6帖の普通の寝室をガムテープで目張りして完全な密閉状態(このまま宇宙にいけるような)にします。その中で人が4人10時間寝たとします。すると人は死ぬでしょうか?

答えは生死には全くあまり関係ありません。その部屋の空気は、健康が阻害され始める酸素濃度18%を僅かに下回る17.5%にしかなりません。これは1500mの山の上で空気を吸っている時の濃度と同じです。確かに二酸化炭素と水蒸気、臭気(笑)が多少増えますが、これとて生死に関係する濃度にはなりません。因みに二酸化炭素濃度は3%となるようですので、頭痛が始まりそのままですと問題が発生します。

このように普通ではあり得ない宇宙船のような部屋を造った時に、人が4人で10時間寝ていると多少問題ができ来ますが、直ぐ生死に関わる事ではありません。
そもそもこのような完全密閉空間を、当事務所のお願いする超気密が得意な大工さんを始めとするどの住宅メーカーでも造る事は不可能です。溶接で船を造れる技術者から家を造ってもらえばひょっとしたらできるかも。いや待ってください。窓やドアがあるからだめか?つまり水に浮かんだり、水中でも大丈夫な完全密閉の家をつくった場合でも10時間は換気がなくても大丈夫という事なのです。

と言う事で、停電があって知らずに寝ていても間違い無く大丈夫です。但し酸素を使う器具(解放型暖房機)が室内で運転されていれば一時間以内で危ないでしょう。

さて、
以前「家より気密性のある小さな空間の車の中で寝ていても、人が死んだと言う事は聞きませんよね」と言いましたが、もし車が完全密閉状態であると

車の空気量・・・5m3(大型車)
大人1人が乗っていて酸素濃度が18%に低下する時間は

5*(0.21-0.18)=150L 150/20=7.5時間 です。

7時間は寝られるのか?なるほど!

2010.05.30加筆
こんな記事を書いた直ぐ次の日に悲しい事件が報道されました。車内で焼き肉を調理し親子2人が死亡しました(5cm窓が開いていても)。
どうして車内の密閉空間で火を使う事を考えたのでしょう。私はやはり家の中で安易に火を使うストーブを平気で使っている日常がある事が、何か大事なことを感じさせない事になってしまったような気がします。火は多量の酸素を使います。


おいしい空気の値段

水を一日10kg飲むことは難しいが、人は一日に空気を体内に10kg以上入れる。これほど空気は多量がゆえ影響を受けやすいが、身近過ぎて忘れがちなもの。今日のニュースで空調機メーカーのダイキンの現代人空気感調査のよると、「おいしい空気を得るために出しても良い金額が月1144円であるとのアンケート結果だった」とあった。この数値はなかなか的を得ている。今の住宅では、法律上24時間換気が義務化されている。この24時間換気は少なくとも、電気を使いモーターで室内に空気を入れたり出したりしている。(新潟県では排気に動力を使う場合が多い。)この24時間換気システムの消費電力は、「緑の家」の標準換気システム場合で400円/月である。一方熱交換換気システム(所謂ロスナイ等)を使った場合は、セパレート型で1200円/月、集中型で2500円/月程度かかる。先ほどの調査結果が1144円なので、セパレート熱交換換気システムの1200円とほぼ同じである。すごいバランス感覚である。

次に「心地よい空気が流れている場所」についての結果は、なんと「屋久島」が一位である。ついで日本アルプスとなるが、先回のブログでご紹介したとおり公園や森など湿気が多く森としての代謝が活発に行われているところは、カビの胞子が室内空気の60倍も多い。これをどう見るか?屋久島の森は、いつも靄がかかるような多湿で人間が住むには過酷な空気ではないとか思うが、心地よい空気が流れているというのは、その場所の雰囲気から決定されるのだろう。おいしいと感じるのと体に良いかどうかは同じではないと思う。


驚き!公園の方が家内より60倍も多いカビ類が空気中にある。

皆さんの嫌われ者「カビ(真菌)」。梅雨時期にはカビの生育条件が良くなり至るところに発生する。生育状況が良いという事は、カビの胞子が多く空気中に浮遊している事になる。さて皆さんの吸っている空気は、普通公園の方が綺麗(定義は別として常識な範疇で)と思われている事と思う。それは車の排気ガスや燃焼ガスが少ないと思っているからだろう。普通の人にはそのとおりだが、カビのアレルギーや細菌類に弱い人はそうとも限らない。

続きを読む


1 2 3 4 5