「 無難な家 」一覧

運の良さの裏付けが「無難」なのだろう。

中越沖地震の震源地近くの震度6強の柏崎市にある「緑の家」。手前擁壁は隣家。(2007年撮影)

「緑の家」は運が良い。そして「無難な」家造りを薦めている。

2004年の中越地震では液状化の起きた地域に1棟、また2007年の中越沖地震では震度6強のほぼ震源地である柏崎市で周囲の建物が軒並み「危険」の貼られる近隣の中、木造部分の被害は皆無で基礎中央部の少しのヒビがあった程度だった。

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「緑の家」の外部配管方式は 長期優良住宅標準の基礎貫通型

最大400mmは高低差がある郵便局の隆起(道路の沈下か?)。本来はピンク矢印は地中内部分。地震前の写真はグーグルストリートビューから。

今日、今回の地震で「緑の家」で外構の給排水管の隆起を起こした家の精密測定をするために通った道で見た異常な景色が上の写真。116号下の県道16号でみた郵便局2つはすべて大きな液状化の影響を受けていた。

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トイレ便器種類と注意

2023.11.10内容に間違いがあったため修正しました。
2023.11.13 写真追加

最近「緑の家」でご要望が多い洗浄便座分離式でタンク有りでしかもタンク分離式の従来からある便器。

「緑の家」でオーナーさんが選ぶトイレの最近の傾向はこのタイプ。古く(40年以上前)からあるタンク有りのタンクと洗浄便座分離型である。理由は・・・

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長期優良住宅に電線の規定がないことの疑問と対策

丁寧に気密処理された電線の貫通部分。

電気配線は住宅建築ではほぼ100%必要な設備で、この室内配線はVVFというケーブルで施設されることが99%。しかし随分前から言われているが、このVVFケーブルの設計上の耐用年数は屋内の標準使用で20年から30年とのこと。30年経つと、シースケースの劣化で絶縁が低下し、最悪火災の原因になる。

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厚物合板の屋根の耐久性は大丈夫か?続編

Ver2が2023年5月に発刊されており厚物合板を扱う人は一読してほしい。

厚物(24mm以上)の合板を屋根に又は桁上に使う時の手引きとしては一度はよまれた方は多いとおもう。私はつい最近読んだが嗚呼やっぱり記載があるか・・・と改めて感じている。

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高気密高断熱住宅(拙宅)の31年目の樹脂サッシの取り替え その7 番外編 たかがガラスされどガラス

31年間頑張った樹脂サッシ(ペアガラス)から下のフレーム強化型樹脂サッシ(トリプルガラス)に変更した。左手の大きいサッシで35万とFIXが大きいと高い。

その7では何時ように番外編として本題から外れているが、「気になったこと」をお伝えしたい。

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高気密高断熱住宅(拙宅)の31年目の樹脂サッシの取り替え その6 まとめ

納まり上、今回クロス通気は難しかったので30×40材で通気層30mmを確保し、且つ透湿防風防水シートは断熱材がGWのため防風層にもなるのでブチルテープによる全面接着は必須となる。

当然・・・今回の一例で全て建物がそうであるかのような事を申し上げるつもりはないが、過去様々な家のアフターメンテナンスでも多くを経験している。それらを事例を踏まえて、今回の31年経過した高断熱高気密住宅壁内状況のまとめとしてお伝えする。
その1 その2 その3 その4 その5

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全館空調と除湿のこと

「緑の家」では新潟県内で初めてデシカを装備した家の建築工事が5月から始まる。デシカはすでに何棟か設計しているが、新潟県内では初となる。さて今回デシカを使うのはやはり「除湿、低湿度空間」をほぼ完璧に行ないたいと建て主さんからのご要望。それでこれから紹介する過去記事を思い出したので再褐する。

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無難な透湿防水シートはあるのか。

表題の「防止」→「防水」に修正。

昨年タイベックハウスラップが廃番となった(2020年撮影)。

「緑の家」では過去殆どの家で透湿防水シートは「タイベック ハウスラップ」(以下タイベックとする)であった。ところが昨年タイベックが生産中止なりタイベックシルバーに統一された。それは良いが価格が3倍近くにもなり、現在の多くの「緑の家」では昨年からフクビのスーパーエアーテックス等タイベック以外となっている。そこで悩む・・・。

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断熱義務化にむけて危惧する事 2 無難な防湿シートとは。

4月13日10時14分 書き忘れがあったので緑字を加筆修正
9月15日 防湿(気密)シートの31年後の目視した結論を加筆

あの透湿防水シートの代名詞であるタイベックが熱劣化をおこし25年後にはぼろぼろになっている。

結論は・・・現時点では家の重要性能である内部結露防止用の防湿シートは、50年の実績ある別貼りポリエチレンフィルムを貼った上で気密測定を行うことが最も無難な施工であると言える。

https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2023/06/29/post-52686/

・・・と先回申し上げた。が、超高断熱住宅を取り組んでいる方の中で最近の考え方は、ポリエチレンフィルムは過去のものとうつっているように見える。しかしあえて強く言うが可変性調湿シートを使うのはまだ早計と私は考えている。

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吹雪時の無難なエアコンの屋根

今朝のゴミ捨て時に見た光景。すでに運転手はおらずそのままの状態。

寒波襲来で道路は氷漬け状態で、アイスバーンの道ではこんな情景が至る所でみられる。そんな寒波の中で暖房をエアコンで行っている家では、急にエアコンが効かないとか暖かくないとかで、当ブログを訪れる方が昨日は突然多くなっている。

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新津美幸町の家 模型完成

単純な四角に家に大きめの屋根。片流れ屋根に見えるが実は切妻屋根である。

新潟県新津に計画される美幸町の家の模型が完成した。
現在事務所は欠員が出てしまい、先月から私の仕事に負荷が大きくなり業務が遅れ気味でスタッフが模型をつくるのもテンヤワンヤである。このためハローワークをとおして求人依頼を行なっているところであり、早くスタッフが入ることを期待している。

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無難な家造りはこのマニュアルから 基礎断熱編

最新版は昨年出版された2021年度版。実質国が推進する良い家造りマニュアル。

20年ほど前は住宅を建築する半数以上の人がお世話になった住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)であるが、近年はフラット35S等の特別な金利設定を望む方だけとなっている。しかし実質国が監修しているといって良いマニュアルはこれしかない。

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昨年より少ないのに高い電気代 続き
何故ペアガラスを使うのか?

近所のセルフスタンド。ハイオク179円と私にとって運転人生で最も高い価格。

誰もが感じるガソリン価格の高騰。田舎であればあるほど車移動が生活の一部。仕事に行くにも車で30分走る人も多いだろう。となると否応でも無くガソリン価格が気になる人が殆ど。

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メンテナンスから考える「無難」

Aグレードの断熱性能のため、庇が全ての窓に取り付く。これは「緑の家」の大きな特徴。

模型を無事受け取ったとのご連絡を頂いた。今回の「緑の家」は2階が1階に比べ小さいので一枚の屋根で覆うために上のような招き屋根としている。

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住宅は無難が機軸

2016年1月に訪れた「女川温泉ゆぽっぽ」。駅舎と併設されている。ピンク矢印と、裏の一カ所もガラスが割れ落下した。

2016年に訪れた宮城県の女川駅舎併設施設の女川温泉ゆぽっぽで、今年2月の震度4の地震と5月の震度5弱の地震で2回共同じ場所の大きなガラス窓が割れ駅前に落ちた・・・との記事を目にした。そのため現在原因がわかるまで休館中で、対策費用に最大5000万かかるとのこと。当然休館補償費用は別になるので、設計者又は施工者には相当な額の補償を求められるだろう。

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土地条件が90%影響するのが住宅 その2

このページの図又は文の引用元は全てこの論文から

梅雨空が多くなり豪雨注意報を頻繁に耳にする季節になった。数年前には各地で浸水の大被害がおこり、以前このブログで紹介したとおり新たな対策としてあるメーカーさんでは防水住宅等が開発されている。そんな中、建研が中心となり昨年技術論文が発表された。

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なぜ再生回数が増えないのか

以前ご紹介したJJJ Channelで斉藤先生と対談する上のシリーズは大変面白いが、再生回数を見るとネットアップ後2年で116回とほぼ身内のみでは無いかと思われるほど少ない。しかしこの回は大変参考になる。多分一般ユーザーも当ブログの読者さんなら「そうそう」と相づちすると思う。

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少し無難?な「緑の家」の玄関戸

築28年経過時の拙宅。木の外壁、トーメイの玄関戸にしてから既に14年が経過して、理想的なシルバーグレーとなっている。またインターホンもなくノックで来客を知りトーメイなガラス越しで確認する。

「緑の家」で標準使用している玄関戸は25年間同じ上のスニッカルペールである。数年間ガデリウスも使ってはいるがこのスゥエーデン製のスニッカルペールが圧倒的に多い。

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無難とは「難がない」という凄い事。
屋根の架構方法とプランの関係

5年前に「『緑の家』は無難な家を目指す」と宣言している。

周りの人に無難な家を造るというと、皆さん怪訝そうな顔になる。無難とはさして優れておらずありきたりな物という印象のためである。しかし茶の世界にも「無事」という言葉があるそうで、これは平穏無事ではなく・・・

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石綿(アスベスト)報告義務化22年4月からとガルバニュームの屋根

対象は延べ床面積80平方メートル以上の建物で、石綿が含まれていないかどうかを調べ、結果を都道府県などに報告しチェックを受ける。政令ではこのほか、石綿をセメントで固めたスレートなども21年4月から規制対象の建材に加えるとした。

共同通信

との報道が先月流れた。アスベストは発がん性があり、建物の解体時に飛散し、吸い込むことで健康被害が予想される。住宅には20年くらい前まではセメントでアスベストを固めたスレートも多く使われていた。このためリノベーションや解体時の取り扱いが厳重になり益々空き家が増えることになるかもしれない。

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厚物構造用合板の勾配天井は危険かも。 補足編

小屋裏は振れ止め・筋かいで和小屋らしく一体空間化させ、桁下地回りは2階と明確に分けると構造計画が明確になる。赤ラインが厚物合板の位置で、青ラインが防湿気密シート。

前回の内容では一般ユーザーさんでは図もなくわかり難かったであろう。補足では図を紹介する。上は厚物合板を貼ったときに最も無難な構成で設計した図である。

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たかが電球、されど電球・・・

最も多用する照明器具のブラケット。陶器で出来ておりとても安価。

ここ数年間最も多く利用した照明器具の「電球」が廃番になる。器具の廃番を悔やむ事は多いが、電球の廃番で残念なのは初めてである。上写真のとおり「緑の家」では灯具と電球が一体のデザインとなる箇所が多い。

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