緑の家の外観

緑の家の外観

① 木の外壁(無塗装で使う事が重要)

緑の家は経年変化を大切にします。
木の外壁は無塗装で使ってこそすばらしい経年変化となります。
日本の気候は夏、湿気が多く、冬は氷点下になることもあります。これはとても重要なことで、外壁に木を使った時にどんなに優れた自然塗料でも数年でムラができます。なぜなら日本の厳しい気候で木の伸縮が大きく、その表面膜との差が生まれ剥離しやすいからです。だから最初から木に塗装しなければよいのです。塗装しなくても日本の木の外壁は30~50年は機能しています。
あの有名なターシャテューダーの家の外壁も無塗装で庭の緑と素晴らしいコントラストを見せてくれます。
木の外壁を使う時は必ず軒の出が必要ですが、これを守った設計なら30年~50年その機能を果たし、更に自然に溶け込むグレーブラウン色となり、愛すべき外観となるでしょう。

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ターシャテューダーの家も無塗装の木

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築8年目の無塗装の木の外壁の家  石山の家 画面をクリックすると竣工直後の外壁になります。

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無塗装の木を貼ったばかりの寺泊の家 画面をクリックすると3年後の外壁になります。

② 火山灰の外壁(色あせない素材)

緑の家は変化がない事を大切にします。
木の外壁とは逆にこちらの外壁は変化が少ないことを大事にします。変化が少ないということはメンテナンスが必要ないということです。通常紫外線によって外壁は退色しますが、この外壁は無機質系の色なので退色がほとんどありません。(メーカー保証で20年)また火山灰で作られたこの壁は左官職人がコテで塗り上げて作ります。この手仕事の感じが「緑の家」にはふさわしい素材です。雨にぬれた時の色の鮮やかさはハッとするほど美しい外壁です。

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モダン和風でも美しい素材感  三条栄地区S邸

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洋風の壁に合う素材  柏崎T邸

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雨のぬれた外壁の色がとても美しい  三条栄地区M2ハウス

③ ガルバニューム鋼板の外壁

緑の家は変化がない事も大切にします。
この外壁も変化がほとんどない外壁です。ガルバニュームは米国で開発された素材で、鉄なのに海岸部で使っても錆の問題が少ない素材として有名です。ガルバニューム鋼板の正式名称は55%アルミ亜鉛合金メッキ鋼板です。昔のトタン板と比べて55パーセントのアルミが調合されていることで飛躍的に耐久性が上がり、海岸部で使えるほど錆に強くなりました。又、価格的にも安価で特に塗装品では写真のように屋根材に使用し20年経過しても一度も塗装しなくてもよい優れた素材です。従って軒の出のない家の外壁として最もふさわしい外壁材のひとつです。工場で焼付けされた色は20年くらいは美観が保たれ、何より価格がリーズナブルな点がよい外壁です。
欠点は素材が0.35mmと極薄い為、ひずみが出やすいことです。また、少しコストが上がりますが、ひずみを解消したガルバニューム鋼板もおすすめです。

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軒の出のない建物に合うガルバニューム 新発田市S邸

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ガルバニュームは木との相性もよい 新潟市五十嵐 K邸

④ ガルバニューム鋼板の屋根

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⑤ アスファルトシングルの屋根

当事務所が採用しているアスファルトシングル屋根はオークリッジプロという旭ファイバーグラス㈱製です。旭ファイバーグラスは断熱材の最大手であり、その製品には安心感があります。一方粗悪なアスファルトシングル屋根は、折れたり、剥がれたりするのでおすすめできません。
オークリッジプロは北米で30年以上の実績を持ち、北はアラスカ、南はハワイまで様々な環境に対応できる優れた屋根材です。メーカー素材保証も30年と長く、対費用効果の高い屋根としてお勧めです。

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