3.べた基礎であっても弱い部分がある事を知ってますか?

text   2006.01

kiso4

白蟻のほとんどは、地中から家屋に侵入してくる。家屋と土の接触部分は基礎であるので
この基礎構造を注意して侵入しにくい工法を解説した。しかしべた基礎であっても、白蟻の侵入
経路になりやすい所があるのはご存知だろうか?それが排水管、給水管である。
この部分は基礎を貫通して家の中に引き込まれるのであるが、この貫通部分の隙間から
侵入したり、給水管を凍結防止するためにある周囲を囲う断熱材から侵入する事例も
報告されている。そこで、貫通部分の周囲をしっかりと埋める。しかし地震や長い期間の劣化、
モルタル収縮で隙間ができることは予想される。このときはやはりメンテナンスしやすい事が
一番肝心だ。
「緑の家」では、下のとおり、配管が基礎と貫通する部分は、できるだけ地面より
30cmあげており、蟻道の早期発見に注力している。
一般業者が良く行う方法は、配管が基礎を貫通する部分を、地面下にしている。
この方法で基礎断熱を行うと、この貫通の周囲に隙があると、たやすく基礎バリアを
突破され、更に内側の断熱材を這い上がり、侵入経路が特定できにくい。

一般的に行われる配管貫通部分です。
土に限りなく近く、白蟻が侵入しやすく、
また発見し難い事がわかります。

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緑の家 Sプランの基礎断熱
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「緑の家」の標準配管貫通方法です。
基礎高が1mあるので配管を
地上から30cmも離せます。

最近巷に多い配管貫通部分です。土に限りなく近く、白蟻が侵入しやすく、また発見し難い事がわかります。

さらに基礎下に配管するためメンテナンス不可能です。