4. 最後の決め手はメンテナンス!!簡単に床下に入れますか?

text   2006.01

シロアリ予防剤等の様々な対策をしても、シロアリが絶対侵入不可ということはありえない。
様々な要因が重なって万が一に次に侵入されたら、
早めに見つける事が肝心である。これは基礎断熱のほうが一般的に不利であるが、
「緑の家」の基礎断熱はそうとも言い切れない。なぜか?

皆さんは、ご自分の1階床下(いわゆる縁の下)に入ったことがありますか?
ないと思います。最近のほとんどの家の1階床下は、高さが40cmもないからです。40cmもないところに
トイレの配水管、キッチンの配水管、水やお湯の配管がとおり、床を支えるための束という木や、
根がらみという木材があり、とても入る事ができません。万が一入れたとしても、かび臭く、
くもの巣、ゴキブリ、ムカデ、たまには猫のご遺体などもあったりする。そんなところを年一度
隈なくチェックできますか?虫が嫌いでない私でもいやです。 普通はできませんよね。
シロアリ駆除専門者は仕事ですから、問題ないとおっしゃいますが、
普通の感覚の人は無理です。入れません。つまり今の基礎高、半外部空間である限り、
最初から建て主によるメンテナンスを放棄している構造といえます。
お寺や神社はそのほとんどが床下が1m以上あります。加えて周囲より2尺以上(60cm)は地盤が高く、
独立基礎※で風通し抜群!!だからかび臭さもなく、メンテナンスが可能なのです。
でも一般住宅で独立基礎は、法律的にむずかしい。(土台と基礎の緊結が求められているから)
ではどうしたらよいか?簡単です。
つまり床下にできる限り昆虫や小動物が入らない工夫をし、かび臭くないようにして常に乾燥させ、且つ、
しゃがんで進める高さをとれば良いのです。更にダブル配筋のべた基礎で、白蟻が入りそうなところを
玄関扉下および配管貫通周囲に限定させる!!もうお分かりですね。
家の住人が簡単にメンテナンスでき、コストが比較的安価な床下は、そう「緑の家」の基礎方法です。
気軽に冬でも真夏でも普段着でそのまま躊躇することなく入れます。見た事のない人はわからないかも
知れませんが、床下ではなく小さな地下室と思って頂いた方が、感覚的に正しいでしょうか?
白蟻に対し、基礎断熱工法(24時間家中暖房)は、床断熱に比べ白蟻を家屋内に引き寄せやすく、
侵入が見つかりにくい、駆除がちょっと煩雑という弱点がある事は事実。
しかし、メンテナンス性が大変良く、且つ簡単で、コストがかかりにくい断熱方法を見捨てる事はできない。
我々建築士は、しっかりした設計計画と工事監理、施工そして建て主への住まい方の啓蒙で
解決できるなら、これからも勧めていきたい。それが暖房文化に応じた技術の提供と考える。

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一般的な住宅の床下
くもの巣、小動物、ゴキブリ、ゲジゲジ、ムカデなどもいる。カビ臭が鼻をつくこの中を這ってメンテナンスしろ!!と言われても・・・・。

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緑の家の標準床下
基礎高1.0m 建て主さんのほとんどが収納庫として利用している。既に6年目の方もいらっしゃり,床下が湿気っぽいというクレームは一度もない。 高さが高いところでは1m近くあり、しゃがんで奥まで進んでいける。 加えて、冬でも16度近くあり、乾燥もしており、写真のとおり生活用品なども長期保存可能。これなら普段着でいつでも床下点検ができる。

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緑の家の標準床下 基礎高1.0m
このような姿勢で床下全てに行くことが可能!! 配管類も床から抜かず、壁の横から抜いている事が見て取れる。

 

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緑の家の標準床下
基礎高1.2m更にこちらは1.2m基礎の床下!!社寺仏閣の床下のように縦横無尽。

 

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緑の家の標準床下 基礎高1.4m

床下収納としては極めつけ 1.4mの床下!!
基礎は1.2Mのまま床を0.2M高くする。すると基礎1.4Mより安価にできる。
また積極的に使えるように床に表面仕上げをする。