古民家のキッチン

text 2005年11月

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キッチンとダイニングは高さが50cm程度違う。
キッチンに立つ人とダイニングで座っている人の目線を合わせた計画。

 

海が見える造り付けキッチン

建て主さんは釣りが趣味である。その獲物は大体60㎝くらいの真鯛である。もちろん捌くのはご主人であるが、その大きさの為、流しは120㎝、まな板作業台は90㎝、合計210㎝。他にコンロ台と合わせて340㎝の1枚の厚物ステンレスのオリジナルキッチン。さらに流しの後ろと横に収納やカウンターを備え、厨房と呼ぶにふさわしい。特にまな板作業台は大型の鯛をさばいた後、熱湯を流せるように低くなっている。

さて、この厨房は他の床より50㎝下がっている。この下げて計画したのは、
1.ダイニングは座式の為、床を下げて目線をあわせる。
2.流し前のカウンターも座式としたい。
3.座した高さからの景観がよい為、その高さに合わせるようにキッチンの床を下げる。

そこで、流しに立ったときの景観が下写真である。

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流しに立つと、窓の先の柏崎港が一望。
ウッドデッキの手すりが邪魔にならない高さだ。
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1.5㎜の厚いステンレスを使用。60㎝超級の鯛を捌くのに半端な力では無理ということでステンレス板を厚くした。 流し内部も二段形状でここでは中型の魚を、そして右手作業台では大型の魚を捌く。
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オリジナルキッチンには専用L型包丁差し(写真)。食洗機なども組み込まれる。水栓はグローエ。お米の収納や分別ごみ収納を計画。

次の拘りはキッチンのデティールデザイン。

下写真をした写真を見ていただければわかるのであるが、スライド引出しに取っ手はなく、引出し上部の形状を工夫して取っ手にしている。(建て主さんのご提案)これは建て主さんと細かい形状について色々と議論した記憶がある。色も、全体的に明るめの色を選び、あえてクリヤー透明の塗装はせず、着色した木の素地のまま天然系オイル仕上げ。

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一番左の写真の調味料入れ、奥や後ろの収納は取っ手のないシンプル形状。写真右は茶碗から大皿~小皿までを全てストックできるようにしてある。レンジカウンターは輸入のタイルを貼る。

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階段下を利用しオリジナルパントリーがあり、収納スペースは充分。