なぜQ値0.99W/㎡K以下が必要なのか?

21現在(2008年)は原油資源によって成り立っている文明といっても過言ではありません。その原油資源の枯渇まであと30~40年という説もあります。一方、原油の採掘量は大幅に増加しないのにインドや中国などの急成長により、原油の需要は増加しています。これより推測するとエネルギーの価格(暖房や給湯)は上昇することはあっても下落することは今後望めないでしょう。
私たちは戦後になってから暖房という文化を手にいれました。部屋の温度を真冬でも20℃~24℃にすることは当然のように行われていますが、それは戦前までの暮らし方から考えれば夢のような暮らしであることでしょう。この夢の暮らしを将来にわたって持続できるようにする為には暖房エネルギーを最小にして暖房にかかるコストが高騰しても最小限で住むことのできる家作りが大切です。Q値はそのコストと深い関係にあり、Q値が低い家は暖房が少なくてすみます。
このQ値を0.99W/㎡Kにすることで暖房にかかるエネルギーを現在の「緑の家」Sクラスの半分にすることが可能です。これは単純にエネルギーの価格が現在の2倍になっても心配ないくらいの性能です。図3、4は東京大学が発表した論文の中にある東京におけるQ値0.99W/㎡kのシュミレーションですが、ランニングコストは0であることを示します。(新潟では数万円かかると予想される)イニシャルコストは150~200万程度上回りますが、15~20年位で回収できる計算です。このQ値が0.99W/㎡kになると太陽光発電装置と合わせれば限りなくゼロエネルギーが達成できる住宅となる為、SSプランではQ値を0.99W/㎡kと設定しました。

 

 

 

 

 

緑の家 世界基準の低炭素住宅
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2009年、世界で最も注目されている家はドイツの「パッシブハウス」である。その断熱性および低炭素性は、現在(2009年)の日本の次世代省エネ基準の家の1/4(4倍も性能が良い)。このパッシブハウスの基準でコ今後欧州では家が建てられる。
炭素資源が全くない日本の家はどうするのか?勿論、2009年に日本が世界に約束した「住宅では・・・」2005年対比50%のCO2削減を2020年にまでに実行するには断熱基準をパッシブハウス並にするしかない。だから今からSSプランをお勧めする。