「今、ウレタン吹き付け工法が危ない」   問題だな~。最近の住宅メーカー「広告」から。 PART4

壁、天井を硬質発泡ウレタンで吹き付けした写真

1999年の当事務所のコラムに掲載し記事を載せた「問題だな~。最近の住宅メーカー「チラシ」から。 Part2。」の続編。
今度はウレタン吹き付け工法は危険!!を改めて載せる。
最近、見たTVで、ある建設会社の社長が「これからは温暖化問題を考えた環境に良い住宅の時代だ。また健康性もとても重要だ」といっていた。いい事を話すな~。と思って見ていたら、この会社のすすめる家は、壁天井ともに発泡ウレタン現場吹き付けである。ご存知の取り、現場発泡ウレタンは「フロンガス」で吹き付けるものが殆ど。特にこの分野のフロンガスは代変フロンで、温暖化係数は高いものである????

もっと悪い事に、通常の高気密高断熱工法において発泡ウレタンの内側にあるはずの「気密シート」を省略している。シックハウスの対策として、ホルムアルデヒドのほかに、石油合成化学物質が悪い事が認知されてきているが、ウレタンにはその発泡剤成分、発泡助剤成分、難燃剤、樹脂モノマー(イソシアネート)の科学物質放散があり問題。したがって通常は、気密シート(ポリエチレンフィルム。化学的に安定)使い、室内側へ容易に流失しないようにする事が業界では知れてきている。特にこのウレタンの壁の中に、新鮮空気をいれて空気の通路にするなどは問題外。一番きれいな空気は屋外空気であり、これをダイレクトに入れることが単純で一番良い。
また気密シートを省略すると、経年変化による気の痩せ(湿気の吸放出のよる)に追随できない為、次世代省エネルギー基準において高い気密性は通常認められない工法だ。マスメディア広告は常に良い情報とは限らない。