屋上菜園

TEXT2009.11

車庫の上に屋上菜園を計画。
木造住宅では珍しい「屋上菜園」を造りました。実験も兼ねております。
実験場所は、当事務所代表の浅間の自宅です。
平成19年から屋上菜園を稼動し、早3年経ちました。
10年の実績があれば自信を持ってお勧めできますが、
5年経過後に問題がなければ「そろそろと」お勧めしようかなと
思ってます。

なぜ屋上菜園だったのでしょうか?
それは拙宅の敷地が61坪しかなく、32坪の住まいと4坪の車庫を建て、
その他に2台の駐車スペースと庭(花が中心)で精一杯。
その他に自家菜園もほしい・・・。敷地がなく、且つ日当たりも悪い。
と言うことで残る解決策は、車庫の屋根しか残っていなかったのです。

本格的な屋上菜園は相当お金が掛かかります。そこで汎用材料で
何とか菜園ができないかを考えた末に、今の菜園構造となりました。

菜園建設にかかる費用は普通に屋根にするより、50万位多くかかりますが、
この位かかっても大正解でした。と言うのは、屋上菜園で問題となる
水不足がなかったからです。水は全て自然まかせでOKです。
これは土の平均厚さが40cmになるからで、保水力が抜群です。
但し、しっかりとした構造計算が必要で、土の30cmの重さは
雪の重さに直すと2.5m以上の積雪と同じです。非常に重く、ちなみに
瓦屋根の10倍近い重さとなります。
この重さが普通の建設会社では技術がなくできない理由です。

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菜園の6月中旬ごろの菜園の様子。無農薬・無肥料・不耕起の自然農によるもの。

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菜園は海の真ん前に位置するので、荒れ狂う潮風から守るため、風除けが一部にある。

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菜園はこのように道路から結構高い位置で中に浮いた感じ。菜園の下は駐車場。

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菜園へは、外部にあるアイアンウッドの階段と2階バルコニーからいける。

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2階のダイニングから菜園が見え、その右窓は2階から見渡す風景。この差がたまらない。

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西側にの風除けを開けたところ。菜園は、西風が強い日は閉じられるようになっている。
2階のダイニングの窓が直ぐそこに見える不思議さ。

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土の深さは浅い所が30cm、深いところは60cm。30cmの土の重さは、雪の2.5mに相当する。
これは耐雪住宅の構造的知識が必要となり、一般の住宅会社では技術的に不可能。