ドイツをはじめとするヨーロッパでは上の写真のような形状の屋根が多く見られる。これは建物の構造に深い関係がある。地震がほとんどない国なので、古くから石やレンガで家を作ることの多かった地域では壁までは石やレンガでつくることが普通である。ところが屋根は木造で作ることが一般的であった。
石やレンガで屋根を作るときはドーム状にしなければ作ることは難しかったからである。
また、平らな石を貼ることが多い屋根は急勾配によることで雨漏りを防ぎやすくなる為、急勾配を木造で作ることが一般的であった。すると下図のように屋根の下側で勾配を変えるとレンガ壁と木造屋根の取り合い工事がしやすかったと思われる。
こんな事を建て主さんから頂いた資料で学ぶ事になった。大変ありがたい事である。