こんな基礎の会社は要注意!!今までの基礎でわかる住宅会社。

2009.06.12更新

「緑の家」は基礎に拘り続けて12年。
さて、長期優良住宅が始まったから急に基礎配管が変わる会社?
それはいいの?悪いの?

なぜオーブルデザインの基礎は
配管が見えるのか?
→大事なことです。

性能表示の維持管理しやすさの最高等級3を厳守する基礎配管 「緑の家」の標準仕様

性能表示の維持管理しやすさの最高等級3を厳守する基礎配管 「緑の家」の標準仕様

図は国の性能表示のマニュアルアルから抜粋。土間床スラブ内や下部への配管は原則禁止。

 

色々な建築会社ホームページを見ると、必ず基礎について何か書かれているはず。そこで確かめてもらいたい。排水管は基礎のどの部分から出ているのか?給水、給湯管はどうか?

巷にある基礎断熱のべた基礎(年間20棟以上は行う中堅会社の家) 2008現況

画像をアップすると

排水管や給水管が基礎の中に埋め込まれている・・・。これでは、維持管理は最低ランクの評価。

 

長期優良住宅は、性能評価の維持メンテナンス等級の2以上が条件。その等級2以上の条件には、配管類を構造(べた基礎内部やその下部)に埋め込んではいけないとされている。するとこれらは等級2以上ではなく、結果として長期優良住宅ではなくなる。この配管の決まりは今から9年前の法律=性能表示制度で決まった内容。つまり業界関係者これを認知しているはず。にもかかわらず今だにこの基準を満たす施工を行っている建設会社は少ない。

法律制定の2年後にスリーブ(サヤ)をいれ、その中に可とう管を入れることで、この基準を満たそうとする良い商品が世の中にはあり、それが下の図のようにスリーブと管が一緒になった商品。積水化学が一般に販売している。

 

この画像は積水化学のHPのものです。著作権に問題があるなら削除します。

この画像は積水化学のHPのものです。著作権に問題があるなら削除します。

 

厳密にはサヤ管でも、べた基礎内への配管は禁止であるが、判断は私にはできない。しかしマニュアルには、布基礎のサヤ管例しかない。仮に問題なくても・・・
この商品を使った家や、これらの考えたかで造られている住宅の基礎配管は非常に少ない。
当事務所は特定の施工会社だけが作るのではなく、様々な会社から施工して頂く。すると配管設備屋さんも初めてお付き合いするところがある。すると決まって、一番上の写真のような施工を勝手にされる。無論現場の工事監理中に気づきすべて直してもらう。不思議なことに、図面には「基礎内部への配管埋め込みを禁止」、さらに立ち上がりから配管を抜く標準施工図まであるのになぜか間違う施工業者。担当者は口を揃えて「こんな施工はしたことがない」と不思議がる。こっちはもっと不思議である。

 

性能表示のマニュアルアルから抜粋。サヤ管はやむ得ない場合と書かれており、原則禁止である。

 

性能表示のマニュアルアルから抜粋。土間床スラブ内や下部への配管は原則禁止。

 

国が明確に「だめ!」と言っていることをわざわざする必要はない。コストもほとんど変わらないのに地中に埋め込む施工を行うのは、「人の家」だからその時きれいならそれでよい。という気持ちの現れと思う。
事務所では、所員にいつも「自分の家だと思って設計しろ!」と言う。自分が住む事を考えると、すべての力を出し切れる。人の家だからいいや。となったときその家の設計は方向を間違ってしまう。

では、
オーブルデザインはどうしているか?

オーブルデザインの配管標準施工は8年前から上の右図の位置。これなら構造に埋め込む事はなく、理にかなった配管方法(一番上の写真が完成写真)。
一方巷で行われるのは左の位置。荷重がかかる基礎の下で配管される。万一配管が外れて水が漏れた場合気づくことがなく、基礎の下の地面は漏水のよって削られていく。どう見ても右が良いのに、施工会社配管が露出することを嫌う。

※良い施工会社を見つけるには、基礎のことを聞いてみればよい。「今までの基礎写真を見せてください。」すると埋め込まれた配管や、構造区画のないべた基礎、立ち上がりの低いのに3m以上の柱間隔であるべた基礎がある。

すべて問題のある施工!!

各建設会社のブログでも基礎の紹介写真は多い。ぜひ過去の配管を注意深く見てみよう。この配管方法はもう8年前から決まっていた事である。