気密測定は誰がやるの?・・・不透明な検査方法

TEXT 1999年

高気密高断熱住宅は、通常気密測定が行われ、結果がお客様に提示されるが、(しないメーカーは論外)この測定は、同じ会社の社員、又は協力会社によって行われる。したがって、よい結果が出なければ、簡単に数値の改ざんが行われる可能性が高い。これは完成後の気密補修が非常に難しく、通常は入居日が決まっており、それが最優先されるためだ。同じ会社の社員であれば、やはり何とかご入居していただこうと考える(入居=お支払いのため)。したがって、気密測定を、まったく別の業者にお願いすることがよいのだが、気密測定だけをやる会社はめったにない。新潟県では新潟大学の工学部に気密測定の機械があるので、ご相談に乗っていただけるはずだ。メールは”坂口先生” < sakaj@hes.nicol.ac.jp>宛。また同じ会社内の測定でも、仕上がる前の中間時の測定をすることで、随分信頼性が高まる。これは中間時に測定することで、簡単に補修ができ、改ざんにまでいたらないからだ。また気密測定数値を、契約書に記載してなければ、万が一のときには、うやむやという事も、充分考えられる。是非記載していただける建設会社を選んだ方がよい。