ヒノキ(柱)は、シロアリに弱い!!

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ヒノキはすばらしい建築材料である。耐久性(防腐防蟻性)もトップクラスだ。
では何で、ヒノキ(柱)はシロアリに弱いの?

一般の家で使用するヒノキ柱は、特1、特等材と呼ばれる材級である。この材料は、間伐材※1がほとんどで、その柱の外側は辺材※2を含んでいる事が多い。この辺材がシロアリに弱く、住宅金融公庫の仕様書にも、又今度施工される性能表示にも、使用してはいけないことになっている。しかし、この辺材がない柱になると、価格が上がる。注意してみてほしい。辺材がある柱は、ヒノキと言うブランドでも、ランクダウンになる。誤解のないように申し上げるが、ヒノキに限らず辺材は、すべて耐久性が少ない。
赤身だけの柱(柱に限らず間柱、土台も同じ)は、価格が高く実用的ではない。では、どうしたらよいか?答えは簡単である。虫やカビに侵されにくい環境を作ることが、実践的かつ実用的である。

※1・・・植林地で、大きな木を育てる過程において、間引かれる木。通常は直径30cm以下。
※2・・・下の図のように、木の周辺にある白い部分。白身ともいわれ、耐久性は劣る。

 

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杉の柱

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ヒノキの柱

 

 

 

 

白く見えるところが辺材(白太) 

 

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上資料は、竹山建築設計事務所と中野雅美/words建築事務所より抜粋。
(http://www.geocities.co.jp/Berkeley-Labo/1895/)