オーブルデザイン「緑の家」のインテリアのこだわり③ 「室内戸」の素材!!

2007.07.06

杉の無垢板を使った戸が美しく納まる空間

「緑の家」仕様では、扉は全て建具屋さんによる手造り。既製品は無い。「えっ。扉は作るの?」と感じられるかもしれないが、新建材(工場で大量に生産される建築用材料。一般的には化粧材といわれ、そのまま完成品として使える)が使われる以前は、全て建具屋さんが採寸して1本1本造っていた。今でも和室の紙障子戸は、どのお宅でも手造りがほとんど。これは無垢の木を使う時の条件に近い。つまり無垢の木を使用する場合、全てが同じ寸法に造られると、材料ロスが大きくなりやすい。例えば、あと2mm削ると節や汚れが綺麗になるのだが、そうすると規定の寸法にはならない。ということが防げる。つまり、ある扉枠では寸法が2mm他の部分より薄いことを了解すれば、その扉の枠は廃棄処分されなくて使う事ができる。「勿体ない」精神で柔軟に対応する事こそ、自然素材を扱う基本だ。そうした場合、扉が少し大きくなったりする。そこで1本1本開口部をはかり、扉を造っていた。また、扉は建具屋さんが造るのだが、枠は大工さんが造る。そのため1本1本を測って造る必要もあった。
「緑の家」では、主に扉は2種類。重要なところは、杉の無垢木を使った框戸。もうひとつは、収納に使われるポリ合板戸。このポリ合板戸は、杉の框戸の1/3のコストであるため、重要でない部分の戸として提案している。杉の無垢木の戸は美麗でその仕上がりはうっとりするくらいすべすべ。輸入されたパインの戸のようなオイルや塗装でごまかした仕上がりでは得られない、本物のの触感。是非一度ご覧下さい。

ポリ合板で造られた白い収納戸。
下部は杉の無垢で出来た格子戸。リモコン受信可能。

扉がとても大きい場合(写真はH=2.2m、W=2.7m)、
白いポリ合板は、シンプルで白い壁と相性の良い素材。
和風の紙障子とのコーディネイトも良い。

ポリ合板の戸を開けた場合。

和室の時の襖がみにもこだわりがある。「緑の家」では襖は無地の紙がほとんど!!しかし同じ無地でも和紙にこだわる。和紙は手漉きから機械漉き、はたまた漉きもどきとあるが、通常機械漉きの和紙を使う。価格も畳一枚分が2000円程度のもの。たまにこれぞと思う時は、本手漉き和紙でを使う。価格は機械漉きの10倍。これは無地でも表情が豊かでため息が出るほど見事。ちなみに機械漉きも手漉きも「銀河」というシリーズの本鳥の子紙である。

右の襖が手漉き和紙。良いモニターなら微妙な
和紙模様がこの写真からでも見て取れる。
襖の高さは2.4m,という特大。右は床の間。