外壁リフォーム!再び紹介! 築16年目の高気密高断熱の自邸!

築16年の自邸(浅間邸)を紹介   外観編

TEXT 2006.6.11 

約3年前に、拙宅(寺泊)をこのコラムで紹介したところ、意外と皆さん興味深いようで大きな反響を呼びました。(意外と質素な小さい家に住んでいることが・・・笑 )そこでこの度外壁のリニューアルを行った自邸を再びご案内いたします。基本性能さえしっかりしていれば表面のリニューアルで印象が大きく変わり、もっと愛すべき家に変貌します。

リニューアルの発端は、軒裏が海からふきつける非常に強い風でめくれ上がりぼろぼろとなってしまたからです。これは当時から拙宅は塗装を最小限しか施さなかったため軒裏は無塗装のケイサンカルシウム板でした。たび重なる冬の台風並みの風と雨で2年前に1枚がめくれ、今年には1/3の軒裏がなくなってしまいました。そこで軒裏を塩に強く安価なガルバニューム鋼板に張り替えることにしました。この工事は足場を設置する必要があるので日曜大工では不可能です。そこで業者さんに依頼し、ついでにそんなに痛んでは痛んではいなかったのですが、外壁もリニューアルする事にしました。
ついでに建築時から妻には不評だったガラスのない玄関戸も金属部分の腐食が酷くなったため取り替える事にしました。(妻は腐食は大きいというが機能上の問題はなく、どうやらとり変えの理由にしたかったみたいであるが・・・)
テレビアンテナも5年で腐朽するため、屋根から取り外しなくしました。(どうせT.Vは必要ないし・・・)

余談ですが軒裏に使ったケイカル板(商品名:ラックス大建工業)は、石綿混入が取りやめになった92年の頃の製品で、その痛み具合から石綿は含有していなと思われます。また寺泊は一般的な木造住宅では確認申請が必要無い地域ですが、22条地域に指定されているので、外壁の土壁同等防火構造は満たす必要があります。そこで以前の防火サイディングの上から「木」を貼りました。(本来はサイディングは剥がし、通気層の上に直接貼るほうが木の耐久性が上がります)

16年前は1200万で建築し、その後増築8坪、外構、木製バルコニー、ウッドデッキ、外壁リフォームと500万はかけております。でも、いまだ内部はほとんど変わりなく、扉といえる物は、浴室とトイレ、土間の3箇所というシンプルさ。小さくてもしっかりした家だから、冬の強風にも耐え、暖かいスペースを与えてくれるマイホームです。

2階のダイニングからみた夕焼け。(外はバルコニー)2006年
最高の贅沢の一瞬。  遮る物がないということは本能的に落ち着くのかな?
ここに住んで良かったと思う事は、自然を読みとる(経験?)という本来人間が持っていた力を復活させることができたことだろうか?妻は、今日は沈む夕日が見れるよ!(意外と沈む時には曇り、日没の瞬間を見れる事は数少ない)とか、晴天の午前中に、午後から突風が吹くよ!今日の大気がいつもとちがう!というとかなりの確立であたる。突風がふく寸前に海から轟が聞こえるのです。

海側から見上げるとこんなコンパクトな家。黒い木のバルコニーは自作。
既に12年以上は経過!!

今年はケヤキの芽吹き時期に春嵐があり、風が直接あたる左側が葉っぱがなく可愛そうな状態。海ぞいならではの厳しい環境にケヤキ君もかわいそうな感じです。窓の下にある花台は、最近ウッドデッキに良く使うアイアンウッド製で、これは拙者が作りました。
1階の窓奥に海が透けて見えるのがいかにも海の家。窓の影は、前の海で取れたワカメを干しているところ。

つい最近足場が取れた拙宅。外壁の木はネット購入の杉羽目板。値段は特価で¥1200円/m2くらい。安い!!(運賃を除く)
玄関戸はあえて大きなトーメイガラス。これが結構良く、お気に入りのお勧め玄関戸です。
格子の有り無しもワンタッチ式。
ケヤキの影が玄関を覆い、夏の日射を遮る。
アプローチは4年前に改装した丸砂利と丸石積み仕様。年月が経つほどに柔らかくいい感じでしょう。

過去の外観の歴史

築2年目の状態。庭がまださびしい状態。シンボルツリーも小さくこれからといったところ。
27歳で建て始めた家なので、延べ床面積24坪で工事総価格1200万で全て借り入れで造りました。(無謀です)

下の暗いところが自分で塞いだ車庫。
このころから比べると全く違う家になったみたい。

築11年目。車庫だった部分は、外断熱で囲い、作業土間と和室を増築。
いよいよケヤキ君が大きくなって良い感じ!!家には緑が必要と改めて思う。枯葉の処理も簡単!!土地柄季節風が一気に吹き飛ばしてしまう。
キンケイ菊の黄色い雲は初夏の色。外装のサイディングは一度もメンテナンスしていない。
そろそろなのだが・・・。

朝ご飯中のデッキ
まだケヤキの陰にならず、パラソルで強い日差しを防ぐ。
緑色と青空のコントラストは最高のおかずです。

築12年目。泣く泣くお花畑を壊し、ウッドデッキを東南庭に増築。勿論デッキは自分で作っている。でも後片付け中に不注意で指を骨折し、2ヶ月間苦しむことになった。
丸石の土留めはお気に入り。最近は柔らかいイメージを与える素材がとても好き!!皆さんにお勧めしてます。
しかしケヤキの樹形は本当に美しいですな。ケヤキに感謝!!
こんな海風で塩もみ状態になる所なのに、耐えてくれて・・・。