辛口!!まだ多い。高気密を否定する設計事務所!! 

2005 06 24

設計事務所に多く見られる高気密否定派!!

新潟県にに高気密高断熱が知れ渡ってからもう10年以上が経つにもかかわらず、
まだ高気密住宅を否定している建築士がいるのには、驚きを超え、あっけに取れれる。
ご自分で採用しないのは自由であるが、「高気密は良くない」と言うのには
少々(`_´メ)をおぼえる。
専門家なのに正しい知識をどうして会得していないのだろう。
こうなると社会の毒になる。
国の法律でも既に高気密高断熱は推進され、平成11年に法律ができていることさえ
知らないのであろうか?既に6年もの月日が流れているのに・・・。
きっとこう反論する。「自然が一番」、「国の法律なんて間違っている」と・・・。
自然が一番といいながら、オフィスは夏は冷房、冬暖房で過ごし、
家に帰っても、暖房をするだろう。おい!!(すみません!少々乱暴な表現です)
高気密については、
国はちゃんとマニュアルを用意し、少し結露の発生のメカニズムを知っている人なら
直ぐにわかる気密性の必要性を解説しているのに、全く理解していない。
当事務所でも、建て主さんになぜ高気密は必要かを説明する。
ほとんどの人は30分の説明で理解していただくことができる。
国の法律の反論するのであれば、ちゃんとした根拠を示してほしい。
自分の空想だけで社会的資産となる建物性能を、崩さないでほしい!!

高気密高断熱否定派の設計事務所が

暖房時に
、「高気密は必要ない」という全く根拠もない事を建て主さんにいうと
なぜか建て主さんはそう思う。どのように説明したのかどうか知らないが、
なぜか信用してしまう人が多い。???
悪いことに、こういう設計事務所は、根拠をもっていい悪いが判断できないので、
(わざと根拠を言わないかもしれない。責任をとるのがいやだから・・・。
なぜなら設計事務所は設計の保証書を建て主に渡すことは聞いたことがない。
当事務所は保証書をお渡しするが、これは特別であろう。)

あいまいにする。構造計算書や、高気密高断熱性能(Q値、αA値)
など絶対に明らかにしない。
でも胸を張って「うちの設計した建物は構造計算してある建物より強い。暖かい」と
言い切る。では構造計算で客観的に示してくださいというと、
「そんなものでは語れない。強いから強いのだ。」とわけのわからない
言い訳をする。困ったものだ。強いなら保証書や構造計算書などの
根拠を示してほしい。
またこういう事務所に多いのが、「知ったかぶり」である。
知らないことは恥ずかしいことと、はなから思っていることだ。
知ったかぶりが一番はずかしいことを知らないのである。

オーブルデザインが発行する保証書。設計事務所ではめずらしい。

住宅金融公庫どおり??本当?
当事務所がどうして土台にヒバを使うか知ってますか?

オーブルデザインの「緑の家」は土台に米ヒバを使う。
少し前のコラムで説明したとおり、明確な理由がある。
それは、土台の防蟻、防腐性能を忠実に守りたいから。
一般的に使われる、工場で薬品を加圧注入される土台は、
現場組み立てで必ず行われるアンカーボルト穴あけや、
端切で、その部分薬剤を塗る事が必要だ。なぜなら
住宅金融公庫の仕様書では強く推奨されているからだ。
なぜか?そもそも防腐防蟻性の高い樹種(檜、ヒバ、米ヒバ、栗等の心材)は、
薬を塗る必要がない。ところが、松、つがなど、防腐防蟻性の劣る木は、
薬により、防腐防蟻性を確保する必要があるので塗っているだ。
仮に工場で薬を加圧処理された木であっても、現場で切り落とした土台や
穴をあけた土台部分は、薬の染み込みがない又は弱いので
塗ることを推奨しているのが公庫の仕様だ。
この穴あけは必ず現場でしか行われない。しかし、薬剤を塗っているのを
見たことがない。切った土台を組み立てた後に
薬剤散布するが、切り口(ホゾ、アンカーボルト穴)には届かない。
オーブルデザインでは、こういった手抜かりがないように
樹種を米ヒバにしてかつ集成材で心材を使うようにしている。
こうすれば、切ろうが、穴を現場であけようが、樹種自体が
防蟻防腐効果が高いので問題ない。
建物の重要な部分だけに是非守りたいとの「思い」からだ。
流行の片流れ屋根にご注意!!

最近多い軒の出がない片流れ屋根(あるチラシより)

最近、店舗やデザイナーズホームと呼ばれる住宅に多く見られる
三角形の片流れ屋根。
その多くが、軒の出がないもの。この軒の出がないものに注意が必要である。
良い建物は、外壁に通気層があり、土台付近から空気が外壁の裏に入り
軒の裏で抜けていくことになっている。(通気層は外壁を守る事が主の役目)
軒の出のない建物の場合は、勿論この軒裏換気が使えなく、
小屋裏換気に頼ることになる。この小屋裏換気は、
通常屋根の一番てっぺんの「棟」についているか、切妻屋根だったら
妻部分についている。但し妻部分の換気は効率が悪いので、
相当大きい面積が必要。
小屋裏換気は、夏の熱い空気と通年の外壁通気層空気の湿気を排出している。
ところが、片流れの屋根には、この棟がない。
正確には、屋根がせり上がり、下がる前に外壁とぶつかる。
したがってこの部分に棟換気部材をとるのが難しく、特に
雨漏りの心配が高い片流れ屋根なので、意識的につけていない
建物が多く見受けられる。
折角、外壁通気層入り口はあるのに、
出口がない構造になる。????
そんな家が結構ある。
気をつけてほしい。
もし心配でしたら、この部分の換気の
詳細図をみせてもらおう。(あればの話だが。。。)