なぜ断熱気密が進まないか? ~南雄三氏の記事から~

TEXT 2002.02

高気密高断熱推進の第一人者である南雄三氏が「建築技術」に載せた記事によると、

「様々な研究、試験、討論を経て、平成11年施行された高気密高断熱の法律「次世代省エネ基準」が発表されたにもかかわらず、いまだに高気密高断熱化が進んでいない。これは次の理由が考えられる。

1. 日本はそんなに寒くない。断熱気密をきちんと考える必要なしと考える「建築家」が多い。

2. 夏の暑さを考えると断熱気密は、逆に暑くさせる錯覚がある。

3. 気密化が内外が曖昧な日本の住宅に合わないと思われること。

4. 高気密高断熱信仰者への反発。(これ、結構感じます)

表面結露が起こる原因は・・・

断熱、気密がいい加減な家の中は、寒い。(あたりまえ)だからがんがんに暖房をする事は罪だから、ポータブルな開放型ストーブをを燃やして必要な部屋(例えばリビング、ダイニング等)だけを暖める。隙間だらけと思い込み、換気はおこなわないで、開放型ストーブから発生する水蒸気を除去する前に、暖房していない部屋またはアルミサッシ、押入れで結露し、それがビニールクロスやサッシのカビとなる。そこで除湿機を押入れに入れて乾燥させようとするが、どんどんストーブから水蒸気が出るのできりがない。ああーむなしい。   となるわけだ。

当事務所が設立時から、申し上げているのだが、高気密高断熱は家中暖房する技術であって、目的ではない。目的は、コストをかけずに家中暖房する断熱性能を造ることであり、それが表面温度を上げ、表面結露を防ぐのである。無論、中に住む人間が快適なように、暖房したいと願ったことが始まりであるが・・・。したがって暖房を必要としない寺、神社はこの技術は要らない。

多くの建築士は、この事を理解していない。でも事務所では「がんがんに」暖房している。

当事務所は高気密高断熱仕様ではないのだが、事務所内部すべてをエアコンで暖房している。

したがって表面結露はほとんどなく、トイレだけは温度が低くなるため、サッシで結露している。おかげで電気代は月5万以上であるが・・・。(述べ床28坪程度)