「今、床下暖房が危ない」   PART2

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1998年の当事務所のコラムに掲載し記事を載せた「床下暖房が危ない。」の続編。
当時から床下の空気は汚く、それを積極的に取り込む工法は問題である。と指摘していた。
この汚い床下空気を積極的に使う建設会社がまだ数多くあり、
建築主は慎重に選んでほしいと思う。床下の環境に問題があるので、それを「炭」をしき込み浄化させるような工法を見ると、炭の取替えは如何するのかな?室外の空気が一番きれいなのに、どうして汚くして(床下に入れて)またきれいにして(炭)使うのだろう。そんな複雑なことをする必要があるのだろうか?

まず第一に床下は汚い!!掃除しないからあたりまえ

疑問1・・・炭の取り替え

炭の空気浄化方法は、炭自身に微細な穴がたくさんあり、そこに匂い成分や湿気を吸着するといったものだ。吸着だからある一定量を超えると機能しなくなる。よって冷蔵庫の炭(活性炭)は取替えが必要なのだ。炭が本当に良いなら昔から床下の浄化に使われたはずなのに、そういった形跡ははない。そもそも空気を床下に入れる必要性はない。

疑問2・・・ファンや機械を多用してよいのか?

機械は必ず壊れる。特に連続運転するモーター類は10年。又制御版も落雷でいかれることが多い。問題なのは、車みたいに壊れた時にすぐわかるようなものだったらよいのだが、換気装置は音も静かで、風も緩やか。壊れてもわからず使用することになる。床下に空気をいれ循環させるにはファンと制御装置が必要。しかしそこまでして床下を暖める(空気を入れる)必要性がわからない。

床下に暖気(冷気)を入れる工法のうち大部分が、太陽熱を積極的に取り入れる方法で、床下のコンクリートを蓄熱材として使うものだが、床下は掃除もできなければ、点検もしにくい。そんなところにわざわざ空気をいれ、複雑にする必要性はない。装置は単純が一番!!

太陽熱の利用の第一人者 小玉祐一郎先生(次世代エネルギー・・・委員長 神戸芸術工科大教授)の自邸もパッシブソーラー(機械などなるべく使わない方法)住宅だ。

さて、当事務所ではコンクリートでできた床下を収納庫としてお奨めするが、やはりコンクリートの灰汁の匂いが強く、住居としてはきびしい。同様にコンクリート打ち放しのインテリアも、灰汁の匂いがして、子供、お年よりは臭いと言うだろう。

どうしてそんなところにきれいな空気を入れるかがわからない。床下暖房を提案している多くの建設会社が、いかにも最新の技術とうたっているが、ただの小手先のごまかしではないかと言う気がする。こういう工法を提案する会社は、他のことも信用できない。よく「特許を取得した工法」とか言われるが、特許は良いものだけにに与えられるとは限らない。経済性がなくても、安全性が低くても「初めて世の中に出現した物」であれば与えられるのだ。「全国展開中」などもご注意!!

床下に空気を入れなくても、基礎断熱し、正確な暖房計画を行なえば、冬でも床は冷たくない!!

なぜなら、室内を春と同じような環境にするのだから・・・。

 

床下空気は汚い。間違いの工法

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よく紹介される床下暖房。冷静に考えると床下が汚い事に気づくはず!!
コンクリート臭、接着剤、虫の死骸、農薬等、どうしてみんなこんな暖房にだまされるのだろう!!
韓国のオンドル(床下暖房)は床下の空気は室内に入れることなく排出される。室内に入れる事
など絶対にない。