ずさん?金物の釘!!

新潟県では、柱や梁、筋違い、タル木の接合部には、通常金物によって、固定されるが、この金物の釘を規定どおり使っている現場は、殆どない。規定釘はZNタイプが指定され、Nタイプは使わない。ところが、現場に行くと殆どの釘は、Nタイプ若くはFNタイプ。これでは所定の耐力は出ない。
例えば、下のVP金物は、ZN90で留め付けなければならない。しかし、殆どN65かFN65を使っている。耐力の違いは、(財)日本住宅・木材技術センターの鴛海さんによると、0.7程度になる。しかしこれは初期の耐力差であり、N釘は鉄であるため、直ぐにさびが発生する。金物の構造上から、釘頭が錆びると全く耐力が出ないのだ。これが今の現場の常識であり、是非早急に改善してほしい。

※1・・・ZNタイプは太め釘に亜鉛めっきをしたもの。2×4工法の釘は全てこのタイプ。
※2・・・Nタイプは鉄釘。50が規定釘のところ、N45やFN50を使っていて、そもそもFN50とN50の違いがわからない。
※3・・・FNタイプはN釘よりも細く、梱包用の釘である。

 

釘はFN65程度。既に頭が錆びている。

釘はFN65程度。既に頭が錆びている。

 

鉄釘は、一日で錆びる。ZN(規格の太釘)は2週間水につけても錆びない。

鉄釘は、一日で錆びる。ZN(規格の太釘)は2週間水につけても錆びない。

 

規定のZN90 現場でこの釘を使いたがらない。割れやすいからだ。 しかし、そんな事はいいわけにならない。違う金物を使えばすむからだ。

規定のZN90 現場でこの釘を使いたがらない。割れやすいからだ。
しかし、そんな事はいいわけにならない。違う金物を使えばすむからだ。