家の内部で火災が起きたときに、構造材の燃えにくさは、生命の危険性に殆ど関係無いと思う。
住宅内での、火災による死因のトップは、煙によるものである。よくハウスメーカーが、室内の耐火性を競って宣伝しているが、いくら壁や天井が燃えにくくなっていても、室内の扉が、しまっていなければ、何の意味も持たない。夜寝るとき、必ずキッチンやリビングのドアを閉めるだろうか?最近の階段は、リビングから直接上がるものも多く、煙はあっという間に、寝ている2階へ充満するだろう。こんなとき構造体が鉄か木か、防火被覆があるか等言うのは変である。重要なのは、煙感知器の設置であり、早期避難が重要ではないか?差別化を狙って、より多くの文言(燃えにくさ)が宣伝されている。我々は、正しい情報を、ユーザーに伝える義務があるのではないだろうか?
ちなみに、アパートなどの長屋建て建物は、分離構造となるため、構造などの燃えにくさがとても重要であるが・・・。