TEXT 1999.12
又また、最近のチラシを見て一言。
あまりにも建て主を馬鹿にしていませんか?
「1年前と性能表現、内容が違う。」
住宅は、ほとんどの人が10年以上の借金をして家を建てているのに、家を建てた後、同じメーカーのチラシ(ひどい場合は建てている最中)にかかれている家の基本性能が丸っきり違うことが多い。家は、車やコンピューターと違い、早々に買い換えることの出きる商品ではない。しかし多くの建て主は、このチラシが当たり前のように多く出まわっているものだから、「家の進歩はそんなものか。」と思っている。しかし、まったく状況は違い、企業は、その時々で、価格がこなれているものを商品性能にする。とても恐ろしい現象だ。同じメーカーであるのに、基本性能に違いの有る商品があるのはなぜだろう??高気密高断熱住宅と普通の住宅を、いっしょに薦めるという恐ろしいメーカーが、日本一のフランチャイズなのだから、中、小メーカーも、仕方の無いことなのかもしれない。
今年6月施行される「性能表示制度」は、こう言った表現を是正するいいチャンスかもしれない。
性能がころころ変わるチラシの一例(メーカー名はふせてあります)
1年前のチラシの見出し
1年後のチラシ見出し。「高気密」という性能が追加されている。
このように1年で、大幅に変更される。
とても過大に受け取ってしまう表現の広告
よく見かける写真。いかにも建物の
耐火性があるように見えるが、(材質として耐火性があるが)
今回の法律案のとおり、家のもらい火の受けやすさは、
壁材だけでは無く、窓、軒裏の構造で左右されることが
はっきりしたため、このようなチラシは無くなるだろう。
壁単体の性能を、家の耐震性として表現しているチラシ。
5倍の耐震性はない。
今回の法律案のとおり、耐震性の比較方法が
はっきりしたため、このようなチラシは無くなるだろう。