パネル工法に疑惑が・・・

text 1999.09

(財)日本住宅・木材技術センターの鴛海さんによると
パネル工法の耐力壁に問題あり、と指摘している。パネル工法の耐力壁のほとんどが、構造用合板によって構成されるが、これを止める釘はN50(普通の鉄釘)を使わないと、所定の耐力が出ない。ところが、この釘を使っている会社(現場)が、殆どない。というのは、

  1. 東北、北陸の釘製造メーカーが造っている釘の殆ど(8~9割)が、FN50※1である。
  2. (財)日本住宅・木材技術センターに、検査として持ちこまれるパネル壁の釘で、規定釘※2が少ない。

※1・・・FN50は梱包用の釘。N50に比べ、細い。実験を行なっても、80%くらいの耐力しかない。FN65、FN75、FN90と各種ある。
※2・・・N50が規定釘のところ、N45やFN50を使っている。そもそも、FN50とN50の違いがわからない建設会社が多い。
このように、在来工法の欠点が露呈した内容である。2×4工法のように、最初から釘が耐力上、大きな位置を占めている工法では、釘がこのように間違われるような心配はあまりない。しかし、在来工法では、金物が主構造とは捉えていなかったため、このような事態になっているのだろう。在来工法を手がけるものは、現代の構造に合わせ、もっと勉強しなければ、プレハブや、2×4工法にやり込められるだろう。