業界新聞の社説から

TEXT 1999.6

ある住宅新聞の社説に、とてもうなずけることが書かれていた。すこし脚色して書くとこうだ。

「大手住宅メーカー(フランチャイズ含む)は、自動車と同じ商品のように扱われているが、自動車業界と大きく違うことがある。それは、住宅メーカーの社員が建てる家(自分の家)の多くは、自社商品ではないということだ。とくに幹部社員でも(社長でさえ)この傾向があり、木造軸組みや2×4、または、特注で自邸を建てる。これは大手メーカー住宅は、コストバリューが低く、価格の割には価値がないことを、知っているためである。また自分の家を建てたことのない営業マンが、自信を持って薦める家を信頼して、家を建てる建て主が多い・・・自動車を運転したことがない人が、自動車の良い悪いを言って、人に薦めることができるはずがない!!?なんという不思議な大手ハウスメーカー業界だろう。」

話をする前に、その担当者が、自社(工法)の家を建てているかぐらいかは、聞いてから本題に入ることが、失敗しない第一歩である。