TEXT 1999.3
又また、最近のチラシを見て一言。
あまりにも建て主を馬鹿にしていませんか?
「1年前と性能表現、内容が違う。」
住宅は、ほとんどの人が10年以上の借金をして家を建てているのに、家を建てた後、同じメーカーのチラシ(ひどい場合は建てている最中)にかかれている家の基本性能が丸っきり違うことが多い。家は、車やコンピューターと違い、早々に買い換えることの出きる商品ではない。しかし多くの建て主は、このチラシが当たり前のように多く出まわっているものだから、「家の進歩はそんなものか。」と思っている。しかし、まったく状況は違い、企業は、その時々で、価格がこなれているものを商品性能にする。とても恐ろしい現象だ。同じメーカーであるのに、基本性能に違いの有る商品があるのはなぜだろう??
性能がころころ変わるチラシの一例(メーカー名はふせてあります)
最近のチラシから表現された「乾燥材使用」の見出し
当方では、乾燥材使用を4年以上前から訴えかけてきた。
しかし、当時はあたりまえのように未乾燥材が使われきた。
この6月から、品質確保促進法が施行されると、未乾燥材
によるクレームは、大幅に増えることになるであろうと考え、
その対策として、この春のチラシからこのような仕様になったと思われる。
数年前に、このメーカーで家を作った人はどう思うのだろう。
このように1年で、大幅(主要構造材)に変更される。
矛盾している広告
構造材に「集成材はだめ!!自然材が良い」との広告だが、よく見ると、床や壁は
集成材より、ホルムアルデヒドの出やすい合板を多用している写真があるではないか?
なんという矛盾!!いくら建て主が素人とはいえ、これはひどい。
ちなみに、当方は集成材を多用するが、VOC(ホルムアルデヒド等の簡易ではなく、
正式実測)では、WHO基準の2%と言うすばらしい実験結果がある。
したがって、「○×を使うよ」と言うより、「実測値が△◇以下だった」の方が、
誠実と言えるのではないか?