FAQ

2008.08.05

Q

愛知県という場所柄どうしてもシロアリのことが気になります。
このため基礎内断熱したいのですが、多くのサイトでは基礎外断熱こそが
最高と言い、基礎内断熱は土台が冷やされ、結露の恐れがあるためすべきでない
とまで書かれています。
このような中で御社はきっぱりとシロアリ対策のためには基礎内断熱とすべきとあり、
「緑の家SSプラン」でもその考えて設計されているものと想像できます。
そこで質問ですが、土台が冷やされることは避けられないことと思います。
このため、どうしても部屋の外壁側の床の温度が下がると思うのですが
いかがでしょうか。もしそうだとしたら何かしらの対策があるのでしょうか。
特に「緑の家SSプラン」でどうされているかが気になります。

 

A

> 愛知県という場所柄どうしてもシロアリのことが気になります。

おっしゃるとおり
とても重要な事と思います。

> このため基礎内断熱したいのですが、多くのサイトでは基礎外断熱こそが最高と言
い、
> 基礎内断熱は土台が冷やされ、結露の恐れがあるためすべきでないとまで書かれて
います。
>

これは偽りでしょうね。普通米ヒバ120mm角の
土台の熱抵抗値は1.15です。一方開口部でこの熱抵抗値を得るためには
0.86W/(㎡k)程度の熱貫流率の開口部が必要です。この性能の窓は
真空ガラスを複層ガラスにして木製枠にはめ込んでも達成出来ない性能です。
そこで結露とは一般的に先ず最初に熱抵抗値(温度)の低いところから始まりまる
という原則で考えると、他条件を考慮しても開口部が先に結露しますから、
「土台が結露しやすいから相応しくない。」という理由は偽りと考えます。

> このような中で御社はきっぱりとシロアリ対策のためには基礎内断熱とすべきとあ
り、
> 「緑の家SSプラン」でもその考えて設計されているものと想像できます。
>
> そこで質問ですが、土台が冷やされることは避けられないことと思います。
> このため、どうしても部屋の外壁側の床の温度が下がると思うのですがいかがで
しょうか。
> もしそうだとしたら何かしらの対策があるのでしょうか。
> 特に「緑の家SSプラン」でどうされているかが気になります。
>

最近は、白蟻の食害を受けにくい断熱材があり、これらを基礎外側に使って、
耐蟻性能を確保しようとしている造り方もあり、絶対だめとは言えません。
がしかし、人間に対し無害に近いケミカル処理であれば、
やはり白蟻がこの部位より侵入してくる確率は、内側断熱材より確実に
高くなります。国の各分野のトップクラスの先生が作成した、住宅支援機構の
共通仕様書でも、基礎の内側に断熱材を施工することが標準です。
(この仕様書を信じないで、施工会社の独断仕様書を信じる事は??です)

そこで土台の断熱方法のご質問ですが、
添付図のように考えれば熱橋にはなりにくいでしょう。
断熱性能や蓄熱性能が若干削がれても、家は問題なく使えますが、
蟻害を受けた建物は、安全性に問題があります。
建物はバランスよく造ることが重要で、ある部分だけとしゅつする事で
安全性の性能が脅かされる事はお奨めできません。