FAQ

Q.オーブルデザインさんの「緑の家」は、土台の素材を「米ヒバ」に
拘っているのはどうしてですか?
A.ずばり、一般に他社さんが良く使う加圧注入した土台ですと、
住宅金融公庫基準を厳守できない事が多いからです。

住宅金融公庫基準では、薬剤による防腐防蟻処理土台(PGスケアー、タケダ加圧注入材)
であっても、この加工を施した部分、例えばホゾ、仕口、木口カット部分については、
改めて、防腐防蟻材の塗布をすることを薦めております。木には、色々な性格があって、ヒノキ、ヒバ等の防腐防蟻効果の高い樹種や、松、
ツガ等の防腐防蟻効果の少ない木もあります。価格的に松やツガなど防腐防蟻効果の
少ない樹種は、価格が安いので、この樹種に薬剤で防腐防蟻効果をもたせたのが
防腐防蟻剤処理土台(PGスケアー、タケダ加圧注入材)です。一方ヒバやヒノキは
防腐防蟻効果が高いので、そのまま使われることになります。ここで気をつけなくては
いけないのは、薬剤で防腐防蟻効果をもたせた防腐防蟻剤処理土台であっても、
加工した部分は、薬剤が染み込んでいる事が少ないため、改めて現場などで
塗ることが重要ですが、私はこうした現場を見たことがありません。例えば、土台にアンカーボルトの穴を50本近くドリルであけます。これは現場でしか
加工できないので、必ずあけたところに、薬剤を塗布することになりますが、
私は塗布しているところを見たことがありません。また現場で切り落とす土台部分も
塗ることが重要ですが、これも見たことがありません。
実際には、プレカットした仕口にさえ塗布していない現場がほとんどと思います。
今度現場を見てみると、私が言っていることがうそでない事がわかります。

当事務所のように、米ヒバやヒノキを土台に使えば、
穴をあけても同じ無垢の木ですので、塗布する必要がありません。
工事監理者である立場上、この重要な部分の見落としは、致命的ですのが、
工事監理者として、一日中穴をあけるところに立ち会う事も現実的に難しいでしょう。
逆にその経費があれば、土台を米ヒバした方が、建て主さんのメリットになると考え、
当事務所は、米ヒバ材を土台に使用してます。
これは事務所設立時から100%実施してます。

他に、ヒノキではなく米ヒバにしている理由は、ヒノキでも辺材(白く見えるところ)
呼ばれるところは、防腐防蟻効果は少なく、やはり薬剤の塗布が必要となるでしょう。
市場に出回っているものの多くは、芯持ち材で辺材が混じります。一方、事務所で
指定する米ヒバ材は、集成材で、柔らかい辺材部分を取り去ったものです。
価格も、国内のヒバ材より断然安いので、こちらを指定しております。

このように当方の視点は、巷で言われる薬剤処理土台=シックハウスではなく、
あくまでも正しい施工が簡単にできるための配慮がしてあるのです。