一般的に答えは「YES」である。(一般的な床断熱に比べて。)
しかし当事務所では基礎断熱が標準仕様である。
なぜ採用しているのか?
それは、基礎断熱のシロアリに対する弱点であるところを克服する工夫をしているから。
シロアリに対する克服する工夫(防衛策)は2つ。
①ひとつは家の内部に侵入されにくいようにする。
②侵入されたらすばやく発見でき、駆除も容易にできること。
この2つである。(当事務所は所謂薬品及び、炭等の予防剤は一切使わない)
一般的に行われている基礎断熱は、基礎の外側に貼り付けてあるタイプ。
するとその断熱材もしくは隙間がシロアリの進入経路として使われる事に
なりやすいことは、よく知られている。
従ってよほど事情がない限り、基礎の外側に断熱材を使う事は避けている。そもそも、基礎の外側に断熱材を貼りつける方法は、住宅金融公庫では北海道、東北及び新潟、富山、石川県以外はだめと書かれている。それを無視して計画する業者が関東、中部に多いらしい。
また基礎の内側に使った場合も、その断熱材は鉄筋コンクリートで保護されるほうが
より進入されにくくなる。ステンレス網(ターミメッシュ)や薬品含有断熱材を使って侵入しにくくしている
方法もあり、対策と施工をきちんとすれば侵入されにくくなる。
白蟻予防剤も絶対的効果ない。ただ保証期間(5年)だけは、食害があれば元通りにしてくれる。
(食べられない保証ではない)
しかし、このように真面目に対策している基礎断熱を考えている業者は少ないので、
基礎断熱はシロアリに弱いというレッテルを貼られる。特に基礎の外側に断熱材を貼る方法は、
寒冷地にしか認められない方法(住宅金融公庫)であるにもかかわらず
温暖地でも平気で薦めるメーカーがあり、多くの食害被害報告がある。
下図はいずれも住宅金融公庫仕様書(最新版)のある図。
基礎断熱における断熱材位置、方法では北海道、東北及び新潟、富山、石川県以外の地域は、この方法でないとだめ!!(強制ではないが)
これはダブル配筋のべた基礎基礎断熱工法。
基礎断熱における断熱材位置、方法.
比較的白蟻被害が少ない北海道、東北及び新潟、富山、石川県のみ許された方法。上の方法に比べるとシロアリ侵入に対し劣るという事。誤解無いように申し上げるが。あくまでも上と比較した時であって、この基礎(図3 4-3)が欠陥という事ではない。
下図は「緑の家」の基礎図。
過去のSプランの基礎