塗装と木
塗装は木の表面にビニール膜を作る
塗装剤は湿気を吸わない
木の独特と肌触りの良さは、断熱性と吸湿性、そして適度なすべりがあるためでしょう。加えて最近は、万一、食べても害が無い(環境ホルモン)ことが改めて歓迎され、子供のおもちゃとして復権しています。ところがこの木に、石油から造るウレタン塗装やニスなどを塗ってしまうと、全てこの良さが無くなってしまいます。
住宅の材料の多くは、木で造られていますが、なぜか、人間の手足に触れるところには、このような塗装が施してあります。これは戦後、国内の針葉樹が高くなり海外の広葉樹(ラワン等)が多く使われた影響でしょう。広葉樹ですから、塗装した方が重厚感が出やすく、又、虫食いも多かったので表面を塗装で覆ったのでしょう。現在は、その頃の塗装もよりも発達し、より剥げににく、堅くなったため、もっとたくさんつかわれています。
針葉樹でさえ、塗装されて使われるようになりました。しかし、針葉樹(杉やヒノキ、松)に塗装すると、導管(2・参照)がないため、テカテカに仕上がり、本当にプラスチックになります。このようなものを薦める建設会社は、木造住宅を造っていると、言えないでしょう。