2. 床下暖房の種類

床下暖房の種類

代表的な床下暖房方式は下のとおり。

各方式メリットデメリットがあるが、一番優れているのがBのSSプランの床下暖房。
料金が1/3の深夜電力でエアコン(COP4)を稼働させると、驚異の効率12倍の経済性となる(電気式床暖房との比較)。

番号 名称 暖房方式 熱源 耐久性 ランニングコスト メンテナンス 取り替え
容易さ
設置
費用
A 蓄熱床下暖房 蓄熱タイプ
(深夜電力)
ニクロム線等 ◎ 30年 ×
B 緑の家
SSプラン
蓄熱タイプ
(深夜電力)
エアコン
(空気)
○ 15年
C 温水床下暖房 常時
通電タイプ
温水
(エアコン)

15年
×△
D エアコン床下暖房 常時
通電タイプ
エアコン
(空気)
○ 15年

上の表はすべて電気のみで稼働する床下暖房である。このほかに灯油を熱源とし温水を造るタイプも存在するが、すでに時代遅れが明らかで今後も新潟県では普及する事は無いので、最初から除いた(北海道は灯油式が主力)。

Cの温水床下暖房も、熱源がエアコン(ヒートポンプ)のため耐久性やランニングコストが他に比べ劣るはずがないとのご意見があると思う。しかし温水方式で使用するヒートポンプは室内で使用する汎用エアコンよりCOP(性能)が劣ることが多く、また水温を50度以上にまで温度上昇が必要なため、空気式エアコンよりCOPが劣る。このため△となる。また温水床下暖房は、温水の補充、取り替えが必要なためメンテナンスも△となる。代表的な商品に三菱のエコヌクール等があるがこの設置費用が結構かかり、Aよりも高価になる事も多い。

Aのニクロム線等の使う蓄熱式床下暖房は、深夜割引の他、電気基本料金の割引が大きくランニングコストを下げているが、10年後にはその基本料金割引が無くなる恐れがある事は注意したい。また、壊れにくいのが最大の特徴だが、壊れても取り替えは事実上不可能。

Bの緑の家 SSプランのメンテナンスが◎なのは、床下が広く掃除ができるため。設置費は安く(高床分を除けば最安となる)、ランニングコストは深夜電力を使うためAよりも更に安価になる。

Dのランニングコストが△なのは、オール電化住宅の場合は割高にになる昼間の電気を使用するため。このタイプは最近巷で採用事例が、基礎断熱部分の断熱強化や気密性が低いと思わぬ高ランニングコストになる。注意が必要。