緑の家の内装仕様 自然素材とコストの最良な組み合わせ

壁・天井

k-2 l-2 l-3① エマルジョンペイント(AEP)
40年以上も前から病院や学校の天井、壁の仕上げはこのAEPがほとんどでした。今でもこのAEP仕上げが主力として使用されています。これは何を意味しているのでしょうか?40年も変わらずに使い続けられているということは、この素材がとても安全で耐久性もあるという証明です。
欠点は、まれに表面に小ヒビが出ることと、ビニールクロスの1.6倍程度コストが高いことです。しかしクロスとは違い、その一体感と、貼らずに塗り替えられたり、その上から漆喰が塗れたりするというリフォーム性の良さがAEPの利点です。

② 中霧島壁(自然素材100%)又は漆喰(西洋漆喰)
中霧島壁の主成分は火山灰であり、更にセメント、顔料を加えて作られています。顔料は化学塗料と違い、その素材自体に色があるので退色がほとんどありません。加えて、一般的な珪藻土壁より湿気の吸放出が高いのが特徴です。更に音や匂いまで吸収してくれる性質がありますので、家の中の空気の質感や音が柔らかいことを実感できる素材です。
漆喰についてはこちらをご覧ください。
天井は塗り厚が壁の1/2程度ですので特徴も少し穏やかです。

k-3① 檜縁甲板
日本人にとって「檜」や「杉」はとても縁が深い素材です。日本人が木の床材を使い始めた時代から現在に至るまで、檜の床板はずっと使われ続けてきました。これは檜という素材が床材としてふさわしい性能を持っていたことを大工さんや棟梁達は知っていたからです。最近よく耳にする「桐」は床としては耐磨耗性が低く、又、「楢(なら)」や「オーク」などは、日本の梅雨期や冬の乾燥などの湿度の増減による木の膨張や収縮の面から使いづらく、又素材が硬すぎるので裸足で歩くには高い評価が得られませんでした。
檜は高価ですが、節のあるところを使えば、むしろいちばん安価といってよいほどです。その表面は赤ちゃんの肌のようにきめが細かいので無論、そのまま無塗装で使います。

② アドモントフロアー
この床は天然無垢の檜の縁甲板と同じ良さを持ちながら、床暖房にも使用できるという寸法や形状の安定性があります。
当事務所で一押しの床材です。