独り言 「今、床下暖房が危ない」

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基礎断熱工法※1が、住宅金融公庫で認められ、今後増えていくと思われる。高気密住宅を造る上で、とても合理的な方法であるが、不安な面もある。それは基礎断熱工法の取り扱い方を間違うと、シックハウス症候群になりやすい!!ということだ。
冬、床が温かいと快適である。そこで「暖かい空気を床下に送り込むことで、床を暖めよう」となる考えが(床暖房ではなく床下暖房と呼ぶ)浮かぶ。ここに大いなる間違いがある
いくら床下を暖房や冷房して室内空間としても、居室室内に比べれば汚いのである。その汚なくなった空気を室内に送り込むことが、床下暖房の工法では多くおこなわれている。これでは不健康住宅になってしまう。
床下が汚い理由は・・・

①床下および壁下部の木には防腐剤が染み込んでいる。

これは基礎を鉄筋コンクリートで作り、地面を全面覆った(いわゆるべた基礎)としても、住宅金融公庫の基準金利仕様は、
「地面から1m以内の外周部分の木材には防蟻剤および防腐剤を施工すること」
になっているからだ。防蟻のための土壌処理は、べた基礎で略すことができるが、木材への処理は行なわれる。したがって多くの住宅は、地面から1m以内の部分は存在するので、防腐防蟻剤を撒くことになる。そこに暖かい空気が通ると、これらの農薬が空気中に取り込まれる。この空気を、暖房や冷房の一部として室内に送り込むことになればとても危険である。(防蟻剤を使わない方法も有る。ここをクリック!!

②埃やゴミそしてコンクリート臭が蔓延している。

もし上の農薬が撒いていなくても、床下は掃除することもないので、埃や塵、昆虫の死骸などがあったり、コンクリート特有の灰汁の匂いが立ち込めている。

なぜ、わざわざ床下の空気を、部屋に送るのだろう?それも新鮮空気を、わざわざ床下に入れてから室内に送り込む工法がほとんどなので、驚くばかりだ。
また基礎断熱は、高気密高断熱住宅と組み合わせが前提となり、冬は全室暖房を行なうことが必要だ。そうでないと床下で結露を起こし、耐久性がなくなるからだ。

以上これらについては、住宅金融公庫もアナウンスしている。
※1 一般的な基礎断熱工法
住宅金融公庫仕様書より抜粋

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