やっぱり工事監理は施工者から切り離す事が重要!!

TEXT 2002.04

春はいろいろな住宅が至る所でいっせいに家が上棟します。当事務所お手伝いしている家のすぐ後ろでも上棟していたのでちょっと見ると、
「あれっ!あれれ・・・」
この柱と土台をつなぐ金物はよいのだけれど、そこに使われているのは、規定外の鉄くぎだ!!もっとびっくりしたのは、その施工会社は、青山の家の建て主さんが設計、施工を検討したこともある○×建築設計事務所であった。この○×建築事務所は、SE工法という特殊構造を多く手がけ、構造の大事さをアピールしていたはずなのに・・・。もちろんこの現場はSE工法ではなく、普通の軸組みであるが、それだから弱くてもよい筈がない。この○×建築設計事務所は、名前こそ設計事務所だが、施工も同時にする、いわば工務店やハウスメーカー、建設会社と同じだ。だから設計も施工も工事監理も全て同じ人(会社)だ。どんなに知識、技術があっても、要所、要所にチェック機能が働かなければやはり甘えがでて、不備がでてくる良い例である。
それでもあなたは、設計、施工、工事監理全てを同じ会社に依頼しますか??

当事務所のお手伝いしているすぐ後ろの 建物。そこに使われている金具は、いい加減で 当事務所が設立当初から、 「これだけはだめ」 といっている構造の重要部分だ。

当事務所のお手伝いしているすぐ後ろの
建物。そこに使われている金具は、いい加減で
当事務所が設立当初から、
「これだけはだめ」
といっている構造の重要部分だ。

tetukugi1 tetukugi3

この建物の設計、施工会社は一目置いていたのにとても残念!!こんな単純は施工ミスがあるなんて
このような重要部分でも、市役所や性能保証機構の検査官は見て見ぬふり。(もしかしたら知らないかも)