「 2025年12月 」一覧

築10年目でわかる超高断熱高気密住宅で引き違い窓のリスク

栃の木の無垢のテーブルに置かれた一杯のコーヒーの香りが心地よい

先日お引き渡しから9年と11ヶ月の「緑の家」の有料点検に伺ってきた。10年経過すると瑕疵担保保険がきかなくなるので10年前にメンテナンスのご案内をしている。そのメンテナンスの終わりに頂いたコーヒーがとてもおいしかった。

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法的な工事監理は要、そして換気の設計と工事監理

上の写真はある2棟の「緑の家」の耐力壁検査に伺った時の生のチェックリストである。いずれも伺う前に施工会社さんの自社検査を受けた後に、私どもで検査した時のもである。赤字が是正項目であり、現地で付箋なども付けている。

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広島南区の家 完成

冬の夕暮れ時のお出迎え。奥まった玄関位置を有効に使って誘い込まれるような雰囲気に。深い彫のの窓が土蔵のようなとてもぶ厚い外壁を想像させる。

「緑の家」はご存じのとおり床高が一般の家の3倍近い高さにある。この為玄関への階段の段数は通常より5段程多いが、写真のとおり上がりたくなる雰囲気を創り出しお客様を招き入れるよう。各性能はトップクラスで大半が防火サッシなのにUa値0.22W/m2kで等級7(G3)、耐震等級3である。

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改めての床下エアコン暖房の静圧状況

床下エアコンの吹き入れ口からチューブを差し込み微差圧計で測る。

今は多くの人が行う床下エアコン暖房であるが、計画通りに風が吹き出されるようにする理屈を知っている人は多くない。そこで今回の完成検査において広島南区の家は少し大きめの床下空間を持つので、久しぶりに床下と床上の差圧を測り、その圧力がどのように変わるかチェックする。

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一次エネルギー算出は確認申請に必要か?その3 矛盾の基準エネルギー

これからの補助金申請に必須なBEI

この12月から国は一次エネルギー消費量は等級7,等級8を新設する。等級7は基準値から30%以上削減(BEI≦0.7)、等級8は35%以上削減(BEI≦0.65)となり、従来の最高等級である等級6(20%削減)よりも高い省エネ性能を要求される。このBEIが殆どの補助金の基準となる大事な数値。しかし大事な評価値が省エネという大義に矛盾するので、早くこの算定をやめるほうが良いと考えている。

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最近の耐力壁検査と筋かいの素材のエビデンス

はじかれた筋かいの材料。生き節で一見問題ないように見えるが、こんな節があるのは明らかにNGである。

木造住宅等の耐力壁を構成する部材として「筋かい」があるが、筋かいの材料については以前からほとんどの工事現場で正しい材料を使っていないと申し上げているが、今回は正しい材料について説明する。

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