設置10年を祝って「緑の家」風呂CF(循環ファン)の設置マニュアル公開

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NEW!11月07日にQ11を追加しました。

10月27日にQ10 検証は?を掲載しました。
10/26にQ9お風呂の空気は汚くないのか?を追加しました。

0719図修正。08/04Q&AにQ8追加。
当面このページはトップに固定する。

初採用から13年経過し10年前に標準とした風呂CFが、今年に入ってから一日一度はお風呂CFのことをメールで返信しているくらい問い合わせが多い。その都度お答えするのは大変だからこのブログで「緑の家」設置マニュアルとして公開する。わかりやすいように要点のみ記載する。

お問い合わせが最も多いのが次の3つ。

  • 機種
  • 設置場所
  • 運用方法

である。そこでこの3つについて「緑の家」での使い方などを例に紹介する。

まず目的の明確化

お風呂CFの目的はお風呂カビ防止の一点であり、その手法として大風量を風呂に吹き込むファンを設置する。同時に設置する脱衣所CFは湿気の早期拡散と洗濯物の乾燥促進。

時折「冬季に風呂の湿気を室内に還元させ湿度アップ」とあるが、これは風呂CFの目的ではなく、たまたまそのようになったと解釈してほしい。どちらかというと冬期の湿気還元はデメリットが有るので薦めない。しかし夏の冷房時には強くお薦めする。お風呂CFをつかうと除湿時の無駄なエネルギーを減らせ、同時に低湿度の環境が得られることも複次的と思ってほしい。

この設置マニュアルの条件

これから紹介するのは機器は「緑の家」で、住まい方も「緑の家」流なので他の家には当てはまらいことも十分ご理解の上、参考にしてほしい。下に記載ある注意事項も重要な条件となる。またこのリンク先で風呂CFのおさらいをしてほしい。

機種と設置場所

下の3つがワンセットとなる。機種は2022年7月時点。


①お風呂CF 
 機種:本体 V-12P8(壁付)、またはVD-13ZVC6 強のみ結線(天井付)
 グリル:P-18GL6 羽取り外し
 場所:脱衣所(隣室)の壁または天井
 選定理由:風量120m3/h以上と音27.5db以下と消費電力5w以下が推奨。
 グリルは風向調整可能型。

②脱衣所CF
 機種 本体:V-12P8(壁付)、またはV-13ZVC6 強のみ結線(天井付)
 グリル:P-18GL6 羽取り外し
 場所:隣室(廊下含)の壁または天井
 選定理由:風量75m3/h以上と音27.5db以下推奨と消費電力5w以下。

③風呂排気用換気扇(非常時用)
 機種:本体VD-10ZCD10 
 場所:UBの天井(純正の排気換気扇に代えて設置)
 選定理由:標準で電気シャッターが組込型。電気シャッター無しはCFが外部に逆流しNG。

運用方法

電気配線は↓のとおりである。一例なので自分にあった運用で配線をすればよい。

メインスイッチで両CFが24時間ON、追加スイッチ(タイマー付推奨)でお風呂排気換気扇がONとなる。入浴時のみ全OFFとする。入浴後1~2時間切タイマーで排気用換気扇ONとすると、排気用換気扇の消し忘れがなく、初期の多量の湿気を屋外へ排出できる。

注意事項

夏季は家中空調(全館空調)、つまりエアコンを使うことが前提であり、夏季にエアコンを使っていない住宅は推奨しない。やむなく使う場合はお風呂や脱衣所の窓を開けて運用する。また冬季も同様でお風呂場の隣室も常時暖房空間であることが条件である。この理由は過去のCFのページ(30以上の記事)にあるので理解してほしい。このことを理解せぬまま設置、運用すると逆効果になり、湿害を受ける可能性が高くなる。

また当然だが24時間風呂(常に浴槽にお湯があること)には適さない。

Q&A

Q0 排気用の換気扇の設置は必要ないでしょうか?

 A0 いいえ。風呂CFを設置すれば原則排気用換気扇は使わないことになりますが、Q6の時や風呂洗浄剤の匂いが気になるときには排気用換気扇があると便利です。また冬季の家の湿度が上がりすぎているときには排気用があると便利ですので、「緑の家」では排気用換気扇も保険と考え設置しております。

Q1 風呂CFはお風呂場にファンをつけないのですか?

 A1 風呂場にファンはありません。風呂CFはお風呂に空気を大量に吹き込むことなので、どこかの部屋のファンがありその空気の送り先(捨て先)がお風呂だということです。

Q2 風呂CFは耐湿型の換気扇でなくともよいのですか?

 A1 はい。但し基本的には換気扇が設置される場所の環境に即した種類を選んでいます。風呂CFが停止しているときに、風呂の湿気が逆流しその影響があることは否定しませんが、過去10年それが原因で故障したとの情報はありません。また湿気逆流が心配な方は、ダクトタイプの換気扇にして中間に電磁シャッターを設置すればその心配は解消されます。但し機械本体及びダクト内、シャッター本体のカビはいずれの方法でも防ぐことはできません。

Q3 風呂CFは壁付けが良いでしょうか?それとも天井付けが良いのでしょうか?

 A3 どちらでも構いません。しかし吹き付ける風の向きから天井付けの方がむらなく「床面に」当たります。

Q4 風向を自由にできますか?

 A4 機種と設置場所に記載したグリルは、前パネルの設置向きで風向が指定できます。大きな風向変化にはなりませんが、必要かつ十分です。

Q5 風呂CFを運転中はお風呂場の戸は閉めるのですか?

 A5 いいえ。近年のユニットバスの戸は、「弁」のある一方通行の給気穴であり、風呂CFのような空気を送り込む状況では、リターン口として機能しない給気穴ですので、ユニットバスは戸を開けて使用することが前提です。もし閉める必要がある住まい方なら、その「弁」を取り去ってください。但し風呂CFの風量は大きいので、戸に設置される弁を取り去った給気穴では小さすぎて、リターン風量が期待できなくなりますので別にリターン口を設けることが良いと思います。

Q6 入浴中も風呂CFを運転するのですか?

 A6 いいえ。入浴時には風呂CFはOFFしないと寒すぎます。一方夏季の入浴中は換気扇をON(CF+排気又はCF)してもよいかと思います。一方風呂CFが停止しているときに、風呂の湿気が逆流し風呂CFにその影響があることは否定しませんが、過去10年それが原因で問題が起きたとの情報はありません。またその湿気逆流が心配な方は、ダクトタイプの換気扇にして中間に電磁シャッターを設置すればその心配は解消されます。

Q7 CFに埃とりフィルターが必要ですか?

 A7 有ってもなくともどちらでも結構です。あれば掃除を頻繁にして頂かないと折角の大風量が早く落ちます(天井ダクトタイプは定量型で風量が落ちにくい)。一方フィルターがないと風量の落ちはゆっくりですが、羽を数年に一回洗う必要があります。どちらにせよ10~15年で本体交換になります。

Q8 24時間換気システムとの相性は?

 A8 風呂CFは換気システムに影響を受けませんので、あらゆる換気システムに対応できます。風呂CFは単にお風呂場と脱衣所に小型扇風機(サーキュレーター)が設置されているような感覚でよいと思います。

Q9 お風呂の空気を居室に循環させるのは衛生的に見て問題はないのか?

 A9 カビが生える前の風呂場なら特に衛生上の問題はありません。多くの人がお風呂はリラックスできる空間といいます。その入浴中、お風呂の空気が汚いといってあなたは換気扇を回して換気していますか?暑くてたまらない真夏一時期を除いて換気扇は止めて入浴しているはずです。トイレではどうでしょうか?汚い空気であるなら必ずトイレ換気扇のようにONしますし、入浴行為がリラックスと思うはずもありません。またシャンプーや石けんの香りが居室に入るのでは?とのことは、もし嫌いな香りならそのシャンプーを変えれはよいと思います。また無香料石けんもありますし、もし嫌いならなぜその香りを髪の毛にまとうのでしょうか。とても矛盾している考えとおもいます。尚、湿気の拡散問題についてはホームページをご覧ください。

Q10 風呂CFの効果を検証していますか?

 A10 申し訳ありません。自身では詳細な実測を行っておりませんが、当ブログをご覧いただいて風呂CFを設置された皆様が、比較実証を行っております。特に下のリンク先が詳しく紹介していらっしゃいますのでご覧ください。

https://ameblo.jp/takageek/entry-12677535868.html

https://ameblo.jp/takageek/entry-12676999405.html

Q11 風呂の天井や壁をなくせば、風呂CFは必要ないのでは?

 A11 いいえ、天井等(囲う事)は必要です。入浴中の風呂場の温度は28~30度、RH(相対湿度)100%になりこの温湿度が多くの人の快適範囲です。全裸で肌に水滴がついている場合、RH(相対湿度)100%くらいないと気化熱で体温が奪われ寒く感じます。条件は全館空調(超高断熱住宅)の冬の室温は22度~25度で、夏は24度~28度です。冬は浴室内適温よりずいぶん低いため、入浴中の洗い場では肌寒く感じ、夏は28度あって良さそうに見えますが、室内のRH(相対湿度)50%程度なので、肌についた水滴の気化が促進され、やはり肌寒く感じます。少なくとも自邸での30年間はそのように感じました。よって入浴中の半密閉は必要であると私は思いますが、その感覚は人それぞれで有り世界には風呂を囲わない国も有るので、一度自分で自宅で試してみるとよいかもしれません(脱衣所を25度以上に暖めて廊下の戸、風呂の戸を開けて入浴してみる)。

お願い

もし風呂CFを運用して目的を達せられることが分かったなら、様々な人に拡散し勧めてほしい。またその時は間違った情報を伝えないようにこのページを紹介してほしい。

以上 お風呂CFは簡単である。是非設置してほしい。

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コメント

  1. SHO-N より:

    マニュアルの公開ありがとうございます。少し質問させてください。
    ユニットバス・脱衣所が廊下の突き当り等にありリビング等のエアコンがある部屋までも距離があり、脱衣所にも床下エアコン等が無い場合には脱衣所・風呂に引き込んだ空気のリターン(脱衣所→リビング)になるような換気扇が必要になる場合がありますか?

    • Asama より:

      SHO-N様

       >・・・脱衣所・風呂に引き込んだ空気のリターン(脱衣所→リビング)になるような換気扇が必要になる場合がありますか?

      基本的には必要無いと考えます。
      家中24時間冷暖房していなければ風呂CF使用時の高湿空気は一時的にも問題になりますが、夏期冬期にしっかりお風呂・脱衣所を含めた空間で冷暖房してれば特殊な条件でない限り、ご質問のリターンCFは必要無いでしょう。

      • SHO-N より:

        ご回答ありがとうございます。追加でもう一点質問させて下さい。
        CFファンの運転方法です。
        お風呂上りに、一時間ほど風呂排気換気扇を運転するとありますが、
        CF換気と同時に運転させるで間違いないでしょうか?
        風呂排気換気扇を一時間ほど運転後にCF換気を運転させるのでしょうか?
        その場合には一時間後に手動でスイッチを入れる必要があるように思います
        よろしくお願いします

      • SHO-N より:

        回答ありがとうございます。もう一点質問させてください

        CFファンの運転方法についてです。
        お風呂利用後に一時間ほど風呂排気換気扇を運転させるとありますが
        CFファンと同時に運転させる でよいのでしょうか?
        排気換気一時間運転の後にCFファンを運転させるのでしょうか?
        よろしくお願いします

        • Asama より:

          結論から申し上げるとどちらでも結構だと思います。
          当事務所の運用は、同時に運転し、タイマーで自動に排気だけがOFFになるように最近改訂しております。ただ同時に運転すると、加圧気味になりますので浴室での湿気以外の香り等も漏れ出ますから、そのような事を嫌う用事の時(カビ取り洗剤使用時など)は戸を閉めての運用となります。

  2. TETSU より:

     とても魅力的なシステムと思っていますが、工務店さんが導入に対して理解してくれるかが心配なところです。
     これを参考にして、いまは入浴後に扇風機を浴室に向けて運転しています。浴室換気扇を使うよりも何倍も早く乾くことは体験済みです。
     もし風呂CFに難色を示された場合、壁付け扇風機を浴室に向かって送風できる位置に設置すれば風呂CFに近い効果は得られるでしょうか?

    • Asama より:

      TETSU様
      コメントありがとうございます。

      >もし風呂CFに難色を示された場合、壁付け扇風機を浴室に向かって送風できる位置に設置すれば風呂CFに近い効果は得られるでしょうか?

      効果は確実にあると考えられます。
      仮に送風位置が理想的でなくとも送風しないよりした方がよいでしょうし、冬期、夏期の家中空調では排気型換気より大変経済的です。

      • TETSU より:

        お返事ありがとうございます.また脱衣所CFの代替として,例えば脱衣所と廊下の間はハイサイドの引き戸などにして常時解放しておけば,水蒸気は脱衣所に篭りにくく自然拡散しやすいいう解釈でよいでしょうか(ハイサイドでなくとも自然拡散はするのだと思いますが,水蒸気は上に溜まりやすいと思いましたので).

        • Asama より:

          >例えば脱衣所と廊下の間はハイサイドの引き戸などにして常時解放しておけば,水蒸気は脱衣所に篭りにくく自然拡散しやすいいう解釈でよいでしょうか

          おっしゃるとおりです。解放してあれば自然に拡散されます。但し記載があるとおり風呂CFの前提条件は家中冷暖房して脱衣所の部屋温も他の部屋と変わらない事であり、これを逸脱すると多湿のカビや結露などの発生がありますのでご注意ください。

  3. MOTO より:

    風呂CFマニュアルの公開大変参考になります。TSUKAさんと同じような質問になってしまうのですが、
    お風呂CFで浴室に吹き込んだ空気は、湿った空気となって浴室ドア部から脱衣室に出てくると思います。脱衣CFで脱衣に乾燥した空気を送り込むと、脱衣室の湿った空気を希釈し、脱衣室のドアの隙間やアンダーカットを経て廊下等に戻ってくるということでしょうか?

    • Asama より:

      MOTO様

      >脱衣室のドアの隙間やアンダーカットを経て廊下等に戻ってくるということでしょうか?

      そのとおりです。通常は「緑の家」では洗面脱衣所に床下ACがあるので、そのリターン穴が壁にありそこからも拡散されます。また湿気は気流にのって移動するのが主となりますが、水蒸気圧分散により気流がなくてもゆっくり拡散します。

  4. TSUKA より:

    緑の家」風呂CF(循環ファン)の設置マニュアル公開ありがとうございます。
    質問なのですが、脱衣場のCFはどちら向きに送風すれば良いのでしょうか?
    脱衣場の外側か脱衣場の中側。。。
    脱衣場の湿気を外に出すと考えると、やはり脱衣場の外側でしょうか。

    • Asama より:

      TSUKA様
      コメントと質問ありがとうございます。

      >脱衣場のCFはどちら向きに送風すれば良いのでしょうか?

      脱衣所に洗濯物を乾かす又は湿気を乾いた空気で拡散させたいので、脱衣所に押し入れる向きになります。この方が確実に乾いた空気が脱衣場に入ります。

      • TSUKA より:

        遅くなりましたが、ご回答ありがとうございました。また質問させて下さい。
        風呂CFは2つのCFからなりますが、脱衣所の外の空間から1つのCFにて湿度の低い空気をダクトを介して風呂に引っ張っれば、CFは1個ですむと考えましたが、どう思われますか?

        • Asama より:

          TSUKA様

          >風呂CFは2つのCFからなりますが、脱衣所の外の空間から1つのCFにて湿度の低い空気をダクトを介して風呂に引っ張っれば、CFは1個ですむと考えましたが、どう思われますか?

          湿気が拡散する方法ならそれで問題無いと思います。
          通常脱衣所に洗濯物を干す事例が多く、その洗濯物に脱衣所CFの空気を当てると直ぐに洗濯物が乾くので、2個設置するのが標準となっている理由です。脱衣所で洗濯物を干さなければそれで問題無いでしょう。

          • きー より:

            情報ありがとうございます。
            現在、こちらの情報を元に風呂CF設置を目指しています。

            私は脱衣所にエアコン設置せず、物干しもリビングに設置する予定なので、
            ①お風呂CF
            ③風呂排気用換気扇
            こちらの2つで対応を考えてます。

            こちらを前提に、以下質問させてください。
            ①の吸気元を6m離れたリビングに設置したいと考えてます。その場合、①の本体を大きくするなどの風量アップの必要はありますでしょうか?

          • Asama より:

            きー様

             一般条件の場合、「風呂の出入り口戸を開けていれば」1のCFの風量は給気には関係ありません。

            CFはあくまでも扇風機のような位置づけなので家の換気量には影響を及ぼすことも受けることもありません。
            また超高気密住宅で無ければ(c値0.6以下)、給気口から給気される量も多くありません(隙間から給気される)ので気にする必要はないと思います。

  5. ZAKI-II より:

    風呂CFマニュアルの公開をありがとうございます。別の記事でも質問させていただいた者です。

    風呂CFの壁付けの設置位置について、浴槽側に設置、出入り口側の上部に設置等、決まり事はあるのでしょうか。

    • Asama より:

      ユニットバスは物理的に設置位置が限られます。そのUBメーカーにまず合わせており、次に耐力壁なども勘案して難しい場合は壁よりも天井にしております。