「 換気 空気質  」一覧

美幸町の家  デシカの問題のその後

美幸町の家は室内も玄関も建物内側から見るのがよい画角である。ALCの重厚な感じの玄関ポーチ

美幸町の家に設置されたデシカについて1月18日に問題があったことを覚えている方もいらっしゃると思うが、そのデシカは試験運用中の1月13日と14日に違う問題もあり、そのことをダイキンさんとやりとりしていたが、ようやく納得できる回答を得られた。

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動画系のネット情報と換気等

ホームページトップ画面にある過去HP(ピンク→のところ)をクリックすると1998年から存在する古いHPのところに飛ぶ。

先回・・・「緑の家」のホームページやブログ自慢は、とにかく情報を削除しないといことに尽きる。1999年から25年間のネットに上げた情報は可能な限りすべて公開している。・・・と書いた。皆さんも思い当たる事があると思う。

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美幸町の家  デシカの問題

床下に設置された重さ160kgもあるデシカホームエアー。その問題点とは?

常時換気設備としてデシカホームエアーをもう何回か使っているが、先回に続き今回も問題が発生した。先に伝えたいが、デシカは最も快適性に特化した24時間換気システムである。

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今年のインフルエンザと湿度

国立感染症研究所のHPのトップにあるグラフ「年別インフルエンザの定点あたりの報告数」。2023年は赤線であり他の年と全く違う傾向。

2023年は他のどの年とも違い8月中旬からインフルエンザの流行が始っていることがわかる。

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2023年建築学会梗概集からの 論文② 第三種換気の問題

いきなり結果を示す表の掲載である。C値0.1m2/m2以下の家でも給気口から40%しか入ってこない。残りの60%は他の隙間からである。

ようやく少し余裕が出来たので再び2023年の建築学会梗概集から興味深い論文を取り上げてみる。その②は上のグラフで、第三種換気の実際の給気口から入る新鮮空気の割合である(実測値と計算値)。

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この時期の風呂CFの有能さと床に敷いたままの布団内の湿気

起床後に温湿度計を布団内にいれデータを取る。布団内のRH(相対湿度)はほぼ50%以下。

10月でも超高断熱住宅は引き続き冷房している家も多いが、新潟県の一般的な住宅では日最高気温22度から最低気温15度が続くこの季節が、珍しくエアコンがほぼ動かない時期といえる。その状態では家内のRH(相対湿度)は60%~70%くらいになる。すると排気換気であっても今まで半日あれば乾いていた風呂場内はなかなか乾かなくなっている。そこでやはり出番は風呂CF(循環ファン)である。

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提言16
空き家の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事。その2

2023.09.12 宣言通り外気のデータを気象庁から敷地内データに修正しそのため文章とグラフも修正した。

1日の温度と湿度の変化で吸放湿する数種類の壁の実測データ。RH60~70%付近で吸放湿が入れ替わる。ソースは画像上に記載。

今回の「空き屋の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事」は提言16としたい。2007年から始まった提言だが既に16にもなり過去の提言には、その提言した年代をみれば既に常識になっている事もある。過去の提言は・・・

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提言16
空き家の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事。その1

2023.09.12 宣言どおり外気のデータを気象庁から敷地内データに修正しそのため文章とグラフも修正した。

2023年で築31年の旧拙宅では、この一年間人が住まない家となった。

何回がブログに上げたとおり、現在旧自宅になった寺泊の家は人が一年間住んでいない。通常人が住まないと家が傷むと言われ、20年くらい前にも5年ほど住まない時期があった。その時はしっかり第三種換気を24時間行っていたが、時折帰ると少しカビ臭があるような感じで、よい空気とは言えなかったが、今年は換気を全て止めたら全く臭わず昨夜まで住んでいたような感覚。さてどのように管理したのか。

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IHにおけるレンジフードの捕集~水の沸騰時~   
査読論文から

近年の住宅は燃焼しないIHコンロのシェアーが一定数有り、ガスコンロと違い、燃焼ガスそのものの上昇気流がない時の油煙や水蒸気、煙などの捕集の知見がまだまだ少ない。そんな中で20年ほど前からIHコンロにおける最適なレンジフードを研究している恩師ラボの最新査読論文を紹介する。

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住宅の換気の選定 その5

一昨日アップしたeACHのこと・・・丁度8月は換気の事と風呂CFのことを中心にブログアップしたいと思っていたので結構驚いてしまった。5回/hが現時点での仮指針(目標数値)とのことだし、その半分をRAをHEPAフィルターで漉してつかうとすると、100m2(30坪)くらいの除湿量は8.7g/m3×150m3=1.3L分/時間の2.5倍で3.25L/hで24時間で78L。78Lのうち潜熱の交換が50%だとする換気負荷分だけで約40L/日の除湿を処理しないといけない。まぁ今の空調ならちょっと無理。

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eACH(相当換気回数)が5回/hで現法の10倍の換気。

先日のHEAT20セミナーで紹介されたこのeACHとは、空気清浄機で濾過された空気も外気と同様に扱って、換気量を一桁多くすることで感染性微粒子濃度を減らす考え方で、従来の新鮮空気のみでの換気回数とは別の手法で室内環境を良くしようとの思考である。実はそれが5回/hがよいのではないかとの内容で、今後の換気の新たな指針になるかもしれないとのことだった。その現在の10倍の相当換気量に全身の力が抜けた。

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住宅の換気の選定 その4

換気の選定でその1からその3まで、第一種換気システムと第三種換気システムの違いを純粋に「換気効率」と「メンテナンス」から伝えた。ここまで消費電力とか快適さとかの違いについては選定の理由に入っていないところが重要。まずは換気の本質(しっかり換気ができているか)と長い目で見たときの考え方が選定を行う上で重要だと考えているからである。その4でようやく消費電力や快適性について少し触れたい。

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住宅の換気の選定 その3

その1では第一種換気の方が卓越風に影響されない換気効率が高い換気が無難にできる。その2では高性能フィルターを取り付けることで多少の空気の汚れを除去できることがよいとお伝えした。その3では少しメンテナンスについてと先日お伝えした一人あたり20~35m3/hの換気が簡単にそして無難にできることを伝えたい。

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住宅の換気の選定 その2

設置後一年経た給気フィルターの汚れ。表面のゴミより色が新品寺と全く違う細かい粒子のようなどす黒い汚れに注目してほしい。

お暑うございます・・・いやホントにアホらしい暑さの新潟県。昨日も三条で39.5度ともう40度。
さてその1では第一種換気システムが第三種換気システムより換気が卓越風に左右されず行えるとの事だった。これは第一種換気システムは給気を必ず電力で送風するシステムのため(第三種は給気はなり行きという面がある)である。しかし実はこれだけが第一種換気システムが「緑の家」にとってよい理由ではない。

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人の呼吸や匂いから考える換気量の計画

今年6月リニューアルしたビジネスホテルの換気スイッチ。

あるホテルに宿泊したときのお風呂場入り口にあった換気扇のスイッチ。スイッチは2つ有り、24時間換気の強弱と換気扇のON、OFFスイッチである。当然24時間換気のデフォルトは常時ON。24時間換気という言葉が理解されるようになったと思わせるスイッチ。

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梅雨時には最強の風呂CF 390m3/hのその後

築75年以上のotomo vie centのアトリエ棟2階の温湿度

先週から多くの地域で梅雨入りした日本であるが、カラッと生活しているだろうか?2週間ぶりに休日となった昨日は、otomo vie centで過ごした。otomo vie centアトリエ棟は築75年以上だと思われ、断熱気密など一切考えていない建物である。

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全館空調と除湿のこと

「緑の家」では新潟県内で初めてデシカを装備した家の建築工事が5月から始まる。デシカはすでに何棟か設計しているが、新潟県内では初となる。さて今回デシカを使うのはやはり「除湿、低湿度空間」をほぼ完璧に行ないたいと建て主さんからのご要望。それでこれから紹介する過去記事を思い出したので再褐する。

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換気システムのメンテから見た反転型ダクトレス換気の盲点

otomo vie centで採用している第一種熱交無個別換気システムの給気扇

otomo vie centのアトリエ棟の2階は住まうことができるようになっている。そこには昨年秋に24時間換気扇を設置した。通常なら熱交換型なのだが、そのデザインが嫌いな管理者が、小さめの熱交無し給気扇を希望し設置した。所謂第一種換気システム(熱交・ダクト無)である。この一年目のフィルター交換をおこなった。

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明け方19度以下でようやく窓開けが良い。

いつもの図。夏の外気の熱ポテンシャルは明け方でも日中と大きく違わない。例えば朝24度RH(相対湿度)80%も高い露点温度22.5度である。

夏は24時間空調したり、夜寝苦しいので朝まで25度程度で空調したりするだろう。その時今日の明け方のように外気23度だから空調をOFFして窓開けした方が良いのだろうか?

いいえ、それは昨今の電力逼迫から見てもNGである。

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最近のCOVID-19で思う事

一日のPCR陽性者が6万人を超え、身の回りでもPCR検査したという声が聞こえてきているので更に増えそうな気配である。殆どの人はマスクも手洗いも一年前と変わりなく行なっており、店舗に至っては換気をはじめ消毒薬なども変わりなく行なっているはずなのに何がちがっているのか。冬だから・・・いいえ昨年も冬はあった。

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住宅の換気と空気感染する病

昨年ご紹介した2021建築学会学術講演論文梗概集では、題名関連の論文が数多く発表された。そもそも空気感染する病に対し、一般的な家で生活を営みながら感染病に対して有効な予防が可能な換気は現在の住宅では不可能に近い。

2021建築学会学術講演 論文梗概集  その2 感染症に換気の悪くない空間とは・・・幻想か?
今年だからこその研究で、今回の最も時勢的な研究で選抜論文として通常の倍の4ページにわたる論文の紹介。内容は「換...
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冬期の適正な相対湿度 追加版
 時間軸と適正湿度

2019年版の換気について ⑥ 適正なRH(相対湿度)とは?
高断熱高気密住宅では30年前から冬期間は乾燥しすぎて大変と言われてきた(特に女性が多い)。よって古くからRH(相対湿...
「いいね」が20個ついた「緑の家」では珍しい評価記事。この記事の追加版が今回のブログ。

この時期になると室内でのRH(相対湿度)の話題がでる。上の2年前の記事でも申し上げているが、室内の適正な相対湿度は「人」の快適さでは無く「サッシ」によって決まってくる。・・・これが2年前の適正なRH(相対湿度)。今回はその追加版となる

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熱交換する換気システムのメリット

こちらは熱交換無しの第一種換気システム。外の空気をファンで押し入れる給気口もつ換気システム。エアコンの近くで冷気緩和を狙うが・・・。

上写真は「緑の家」ではないある家の暖房中の給気口まわりのサーモグラフィーである。給気口とは新鮮空気の取り入れ口である。

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常時換気と局所換気の混在時の実測 その2 マニアック編(一次エネ計算)

第一種換気システムと局所換気UBの排気時を想定して実測を行った結果・・・。

この4月から省エネ法がかわり、建て主さんに省エネ基準に合致した建物か、合致していないときにはその同意をを求める説明義務が課せられた。その中には一次エネルギー計算プログラム結果も説明することになる。そこで殆どの住宅の設計者が触るであろう一次エネルギー計算プログラムに今回の実測結果の数値を入れて比較してみる。内容が煩雑なので換気に対しマニアックな方のみ「続き」をご覧頂ければと思う。

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2021建築学会学術講演 論文梗概集  その3 熱交換あり・なしの換気

3つ目の紹介は熱交換を行う第一種換気システムと熱交換しない第三種換気システムの全く同条件での比較をした研究である。この研究は過去多くされているが私の知る限り、全く同条件での実測結果は記憶がないので、紹介したい・・・と思ったが・・・

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2021建築学会学術講演 論文梗概集  その2 感染症に換気の悪くない空間とは・・・幻想か?

今年だからこその研究で、今回の最も時勢的な研究で選抜論文として通常の倍の4ページにわたる論文の紹介。内容は「換気の悪くない空間」と厚労省がステイツメントしたことに関連する研究(多分問題提起)である。当然この論文のF.A.は恩師の赤林先生である。

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