10年以上超高断熱高気密住宅に住んだオーナー談。その1 ウッドデッキは腐らない

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雪国新潟で完全に雨ざらしのウッドデッキ。11年間ノーメンテナンスながら全く健全である。

先日10年メンテナンスに伺って、今日追加調査に伺った「緑の家」でのオーナーさんとの会話。

「ご近所さんでうちよりも後に作ったウッドデッキが腐ったので取り壊している家があるが、うちのウッドデッキは腐らないでよかった」

と伺った。

緑のじゅうたんのド定番の「クリーピングタイム」と外灯の感じがいいね。

「緑の家」では18年くらい前からウッドデッキは「アイアンウッド」ですべて統一している。当時はまだこの材料が通常のレッドシダーの2倍、杉、ヒノキの3倍ということで使う人は少なく、また勧める会社も少なかったが、当時からこの材でなければ容易に腐ることを私は知っていたので、これしか使っていない。そして今振り返って実績をみるとやはり間違っていなかったことが証明される。

ウッドデッキは20年以上前から流行っているが、このような検証が建築では最も大事であり、検証していない又は検証していても公表しないことは当時の建て主さんたちを裏切る結果となる・・・と考えている。

巷でもようやくこのアイアンウッドの良さがわかったようで、「アップデート」という軽い言葉で仕様がいつの間にか変わっていることを目にする。

外灯を支える木もアイアンウッドで、こちらは木に埋まっていても現在まで問題ない。

今はもうない「笠松電機」さんの真鍮製の外灯は「緑の家」の17年間の標準。こちらも価格の割にまだ問題なくつかえ、「緑の家」のオリジナル支柱であるアイアンウッドと共に最もよい経年変化のオーラーが出ている。この古美色は時間でしか手に入れられない質感となる。

左部分が南に面する方位で、右が東に面する方位。

ところで冒頭の写真の外壁は日本の「杉」であるが、色で南面と東面で大きな差がでている。南面がやはり退色が進み、表面の傷み具合も少しありこれは紫外線と雨によるものである。建築の定説では木は乾きやすい南側より乾きにくい北側の劣化が大きいといわれていたが、南側が最も劣化が早い主張がここでも裏付けられる。

一方東側の玄関は木の色を残しており、11年目になる今も最も雰囲気のある良い感じである。アップで釘の感じと合わせて見ると・・・

黒いまだらはすべて「カビ」。木の外壁は多かれ少なかれカビは生えることが前提。釘はいい感じで変色している。

釘の錆も適度に出てから停滞しているので、外壁の変化とばっちり同化しているように似合っている。ステンレスではこのような感じにはならない。

さて・・・変化しているといえば

なんと10年目に太陽光発電設備をV2Hと蓄電池7KWと一緒に設置したこと。このシステムでこの季節なら(新潟県では今が最も発電量が大きい季節)アウトランダーのPHVに日中充電してちょうどいいとの事。なるほど・・・。

冬季は当然足りないが、PHVと7kwの蓄電池でちょうどよいとのことで、一つの目安になるだろう。この設備を昨年設置したことで、太陽光発電パネルのあるデメリットが分かった。それについてはその2でご案内する。

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