
巷ではCo2削減のため冷房時のエアコンの設定温度は28度を推奨するとい言われている。この時の設定温度は「室温」なのだが、通常はエアコンの設定温度としてとらえることが多い。それもそのはず、多くのエアコンは室内空気を吸い込んでその時の室温を感知し制御しているので、近年のエアコンは設定温度=室温になる。しかしダイキンさんは違う。
そのダイキンさんのエアコンの前に・・・
下はIphoneの標準天気予報の画面である。これが最新バージョンではなんと・・・なんとRH(相対湿度)の他に露点温度が表示されるようになった。私は随分前からこちらのブログ(2015年)で夏の暑さは露点温度表示が最もわかりやすいと言ってきた。露点温度で表示すれば温度とRH(相対湿度)を同時に表示するような感覚で暑さがわかる。やはり露点温度表示はわかりやすい。
さてダイキンさんのこと・・・
当事務所のエアコンは2台、バックアップ1台で合計3台。いずれもメーカー違いでパナソニック、日立、ダイキンである。このうちダイキンさんだけがエアコンの設定温度は室温でない別の因子で制御している。このことは過去のサンヨー、三菱さんも使っていたがダイキンさんだけ異質。
今時期事務所では冷房の室温は26度程度にしている。この時パナソニックさんと日立さんのエアコンなら設定温度26度にするとほとんどそれに近い温度で制御しており、室温(中央膝上から頭高さまで)もそのとおりになる。




ところが・・・ダイキンさんだけはそうはならず上写真のとおりエアコンの設定温度29度でも29.5度でも下の通り26~27度くらいの室温(中央膝上から頭高さ)になることがほとんどで困る。あまり下げたくない時にエアコン設定29.5度でも26度まで室温を勝手に下げる。


多分想像するに・・・
世の中が建前で冷房設定温度(冷房目標温度)28度ということは広く伝わっているので、公共施設、事務所ビルでは28度に10年前から行う慣習となっていたが、いざ28度設定だと「暑い」との苦情が多く困っていた(実際も暑い)。それでも政府(環境省さん)が28度推奨と言っていたので、変えるわけも行かず28度で行っていた。そこでこのダイキンさんは考えた。エアコンの設定温度が28度でも他の要因で実際の室温が28度以下になっても体裁的に28度だからよくないか?という邪な発想で外気温やセンサーなどの理由をつけて設定が28度でも実質26度の室温になるようにアルゴリズムを組むとする。すると管理者側はエアコンの設定温度が28度だから一応環境省の推奨通りだし、その空調内にいる方にとっては実際は26度になっている事で満足・・・WIN、WINである。他のメーカーのようにまじめに
エアコンの設定温度=室温
に制御していないのに顧客満足度が上がる・・・メーカーも「28度設定なのにダイキンさんのエアコンはよく冷える」となりWINになる。
当事務所みたいにいつも温湿度を監視しているのはほとんどなく、仮に室温を見て26度だからエアコンの設定温度30度に上げようとは思わない心理をよく知っていらっしゃる。
しかし・・・こんな事をやっているとまじめに取り組んでいる方が馬鹿を見る変な世の中である。もし想像と違う理由でも管理者の思い通りにならないので私はダイキンさんの設定温度は嫌いである。やはり設定温度は現在の常識である室温でなければならない。そうでなければ出鱈目であり詐欺に近い表示ではないだろうか。

設定温度29度でも寒くなるので29.5度にしても変わりない。30度にすると突然インバーターが止まり微風になる。人の言うことを聞かない困った機種である。
コメント
22年2.2kwと23年4kwモデルのうるさらです。
温・湿度表示がおかしいので色々調べていると、こちらにたどり着きました。
温度表示の差は皆さんのおっしゃる通り、ウチのは湿度表示の差が酷く、実湿度プラス10%ほどをずっと示します。
温・湿度表示をモニターしていると、スイッチを入れると湿度表示がいきなり10~15%プラスの値になります(2台とも)。そのためかどうかわかりませんが、4kwの方は。なかなか湿度は下がりません。
故障でしょうか?
現在、販売店経由でダイキンに修理依頼し、連絡待ちです。
MY様
コメントありがとうございます。
>4kwの方は。なかなか湿度は下がりません。故障でしょうか?
私には故障かどうかわかりません。また温度と違い湿度を測定するのは大変難しいので私はこれが実湿度だと思った事がなく大体この程度かな?なので・・・メーカー返事待ちでよいと思います。
いわゆる団地の一室に住んでいます。断熱等級でいえば3~4程度です。
ダイキンのうるさらを使っていますが、冷房中には手元の温度計は比較的安定しているのに対し、エアコンの温度計は運転モードによって大きく変動します。除湿運転ではエアコンの温度計と手元の温度計で差はありませんが、冷房が動くとエアコンの温度計は2℃ほど下がってしまうのです。
というわけで、ダイキンエアコンのサーモオフが温度計とずれているのは、エアコンの温度計が自身の排気によってずれるのを補正するのが目的と思われます。
この温度センサーのブレは、エアコンの部屋設定を「右すみ」にして、左側の温度センサーだけを使うようにするとより顕著になります。ちなみに数年前のモデルは温度センサーが左側にしかなかったそうで、当時のモデルではこのような補正をするしかなかったのでしょう。
ちなみにエアコンの部屋設定を「中央」にすると左右両方のセンサーを使うようになります。冷房時は温度が高い方の値を使うようです。同様に「左すみ」にすると、右側のセンサーだけを使うようになります。
また、室外温度と設定温度の差を見て、冷房運転の強さを変えているように見えます。
昨今の猛暑では室外温度が38℃などと表示されることが多くなっています。このときはエアコンがやたら冷たい風を出すようになります。しかし部屋があっという間に冷えてしまい断続運転を起こしやすくなります。一方、室外温度が低いときは出力をきちんと絞るようです。
これらの挙動をさらにややこしくしているのがプレミアム冷房(=除湿自動切替)です。これが有効になっていると冷房の最小出力が大きくなってしまいます。これを切ると消費電力100W未満まで遠慮無く絞ってくれますが湿度戻りを起こしやすくなります。
204504bySE さん
コメントありがとうございます。
>また、室外温度と設定温度の差を見て、冷房運転の強さを変えているように見えます。
このように要らぬ配慮がされているアルゴリズムだから・・・どうも?なのですが、一般的にうけるので、そのように故意にしているのがさらに・・・と思います。
ワイヤードリモコンで室温制御が改善した方もいるみたいだけど、3万円するものなのでうちの環境では改善しなかったらと思うと踏み出せないです。
https://www.sub.mikanmike.com/%e5%ae%b6%e9%9b%bb/%e3%82%a8%e3%82%a2%e3%82%b3%e3%83%b3/5465.html
YN様
コメントと情報ありがとうございます。
冬期暖房中の温度は比較的問題ありませんが、冷房期だけダイキンさんは「意図的に」エアコン設定温度28~30度付近のアルゴリズムを他の温度帯と変えている事がいやらしいとの認識です。このあたりはメーカーの味付けなのでしょうが、どうもそこが好きになれません。
通りすがりの者ですが、ちょうど自分も家にあるエアコンの温度制御がおかしく感じて
色々調べてるときにパナソニックのエアコンが制御がおかしいらしいことを、とあるブログや某掲示板などで知りました(パナソニックの場合は冷えない)
ちなみに解決策として、パナソニックの場合、リモコンで裏メニューなるものがあり(メニューボタン長押し)、それで設定温度の補正ができることを知り自分でもやってみたところ確かに冷えるようになりました(それでも湿度は下がりにくい)
ダイキンはセンサーの位置が本体側面部にあるので、吸い込んだ空気の温度というやよりは、エアコン雰囲気の温度をとっている感じでしょうか。我が家もダイキンですが、冬もコントロールが難しいです。
寝室にダイキンのエアコンを使っています。
夜は28℃設定で温度計が26℃から26.7℃くらいになります。
しかし、朝日が出ると25.7℃くらいまで下がる時が多く、調整に苦労していました。(25.7℃でもサーモオフにならなくて、この温度で冷気が出ていると少し肌寒く感じる)
腰高窓の上にエアコンがあるので、窓の熱気が上がっているのかと思ったけど、やはりエアコン固有の問題だったのですね。
(窓の順番は、簾、外窓ペアガラス、ブラインド、内窓low−e遮熱ペアガラス、レースカーテン、遮光カーテン)
MIYZAKI様
コメントありがとうございました。
そうですか。やはり同じ現象(エアコンの設定温度28度では25~27度に室温が制御される)ですね。
ダイキンさん・・・やってくれるな~。これはちょっとした欺しに近いですね。