風呂CF(循環ファン)の設置マニュアル公開

当面このページはトップに固定する。また適時更新。最新更新は2025.06.11

風呂場に排気用換気扇は不要」とネットで宣言し、初採用から13年経過し10年前に全設計で採用とした風呂CFが、今年(2022年)に入ってから一日一度はお風呂CFのことをメールで返信しているくらい問い合わせが多い。その都度お答えするのは大変だからこのブログで「緑の家」設置マニュアルとして公開する。わかりやすいように要点のみ記載する。

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構造用合板耐力壁の耐震チェック

最近の合板には白矢印の文字が追加表記されている。

最近の構造用合板にようやく印字された文字「自動釘打ち機を使用する場合は、空気圧を適切調整すること」であるが、これはどうも建て主さん向けではなく、作り手に忖度している。

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完成検査 神奈川愛川町の家とダム

住宅地にも猿さんが普通にいる。

神奈川県愛川町の「緑の家」がほぼ完成したことで、チェックを行いに先週末現地に伺った。その「緑の家」から徒歩1分のくらいの道中で、2匹のお猿さんに出くわした。彼らは驚いてすぐに擁壁上に上ったが、逃げるわけでもなく様子をこちらの伺っている。こんなところなら農作物の被害は多いだろうと容易に想像つく。

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「未完成」の完成見学会6月21日と22日

2025.6.20 写真を入れ替え

玄関階段は「緑の家」の定番のウッド型。これはシロアリ予防として最も効果的な方法。

急遽今週の末に未完成の家の完成見学会を少し行う予定。場所は神奈川県愛川町の神奈川県立あいかわ公園のすぐ隣接したところ。

これは今日行政(検査機関)の完了検査を受けるので、間違いなく完成しているのであるが、内部はまだ下地のまま・・・。でも一応これで当初から完成との予定で図面を作成している。

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建築基準法改正後の審査料金が8倍値上がり・・・

左は省エネ適判といわれるUa値と一次エネルギー計算審査料金で、右が許容応力度設計による構造計算で提出した確認申請の料金(新潟県で最も安価な住宅センターの料金)で合計9.2万)

この4月から建築基準法で新たな法が施行されたことはご存じの建て主さんも多いだろう。建築前に行政(審査機構)に提出する確認申請の手数料が以前は約1万円~だったのが、なんとほぼ10万円と8倍以上※になった。確認時に構造計算やUa値の計算のいらない仕様規定だともう数割安価だが、折角行政が構造計算やUa値をチェックしてくれるのであれば、計算で取得したほうが良いと普通の建て主さんでは思うはず。※床面積に応じて変化する。

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160万の補助金と一次エネルギー

GX志向型の住宅の基準。新潟県では太陽光発電は必須ではなく、断熱等級6以上で一次エネルギー算定基準で35%以上の削減が条件。

今年の住宅の補助金は高額で160万というGX志向型住宅がある。しかしこのGX基準が・・・というより一次エネルギー算定に納得がいかない。

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情報の受け取り方 米騒動

今日の話題の根拠となる実質県の報告書。

今日は建築外の話で昨今話題がつきない白米の価格である。
新潟県の人なら良く知っていると思うが、一昨年前に収穫されたお米は、近年の中では震え上がるほど状況が悪かった。その年(2023年)の秋ではさらっと報道されたが、私の周りではこれは大変なことが起きるのではとの話題が上がったほど。

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青木村の家 引き渡し

家と外構灯の距離は50mほどある気がするほど敷地は大きい。

上は最後の笠松電機製の外構灯である。これは先週末に長野県青木村に建設された「緑の家」引き渡しの時に設置されていた。

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設計事務所(工事監理者)の上棟のチェック

2階の床の仮敷の前に胴差先張り気密シートの施工写真が朝から順次送られてくる。

昨日新潟県から1000㎞も離れた広島市で、「緑の家」の上棟が行われてた。以前から請負会社さんである永本建設さんにお願いしていたタイムリーな写真が昨日は162枚送られてきており、その全てに目を通す。

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月見町の家 完成写真2

玄関戸横の荷物置き兼ベンチ。

北欧製の木製高断熱戸には、最近の設備であるスマートキー等のオプション設定がない。そのため必ず物理キーを使って開錠するわけだが、その際に両手がふさがっていると大変イライラすることになる。そのためできる限り一時荷物置き台をご提案する。

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月見町の家の完成気密測定

末広がりの階段に自転車昇降用スロープと荷物置きベンチ・・・複雑にコンクリートのエッジ線が入る玄関周りが良い感じ。そしてこのポーチ灯は・・・。

今週完成見学会の予定である昨日月見町の家の完成気密測定が行われたが、その結果の前に建て主さんから完成直前の夜景の写真が送られてきたので紹介する。特に日が長いこの時期、通常夜間撮影ができないので、このような夜景写真は大変ありがたい。

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熊本の家 完成写真

明るい青色のガルバニュームが目を引く玄関アプローチ。地域によってはガルバニューム鋼板が異様に高いこともあると知った熊本の家。完成写真を載せることを、カメラ機材の不手際でその本来の魅力が伝わりにくいことに納得がいかず少し先送りにしていた。

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フック付きせん断補強筋でかぶり厚が70mmになるのでは・・・。

新潟県内でのAグレードの基礎鉄筋の状況。せん断補強筋は17年も前からフック付きが標準。

2025年4月から基礎配筋の基準が変わり、基礎の配筋は原則フック付きの補強筋になる。例外として、フックなしで構造計算がおこなわれた場合と、本来フック部分が溶接で縦筋と主筋が緊結された場合はフックなしでもよい。注意したいのは溶接において従来多く見られたような点付け溶接ではなく緊結といえるほどしっかりとした溶接でないとこれに該当せず、ほとんどが何らかの試験に合格したユニット配筋となる。そして最も注意したいところが実はかぶり厚である。

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最新の換気の査読論文から

注釈がない限りこの記事の図及び表はこの論文からの抜粋となる。

室内におけるコロナ対策としての腰を据えた研究結果が出始めてきている。コロナ禍でも対策はあったのだが簡易的に行っていたことが多く、この論文では2から3年くらい前に換気システム改修などをようやく本格的に行ったその結果と思われる。このように実測を一年くらい行って論文執筆となると、昨年ごろからしっかりした査読論文が出てくる時期となる。この論文の研究者はこの分野の第一線の先生方になる。

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住宅基礎における鉄筋の継手と定着

この4月から一般の木造建築物の法規制の審査(申請)が厳しくなった。特に構造系の審査がようやく構造まで行政がタッチするようになったため、困る事業所も多いだろう。しかし構造審査は概ね2種類から選択でき、その1つの仕様規定の方はまだまだ甘々で、仕様規定で構造審査をお願いすれば、伏せ図の添付は必要ないという・・・。確かにこれでは構造の審査ではない。一方構造計算となる許容応力度設計や現場検査は逆に厳しくなるだろう。

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新事務所のことと、暮らしの器としての家のこと。

今日は長文であるが世の中連休中なのでごゆっくりブログに立ち寄って頂きたい。

2月に事務所は転居したが、移転即完成との感じではなく大枠を作って細かいところは足していこうと考えであったため、引っ越ししてからも様々なところで手を加えてきた。外部はまだだけれども5月になりいよいよ内部のほうはほぼ終わった。

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長野県で「緑の家」完成予定と今後の見学会

床下1.4mあるいつも高基礎。積雪地でないため軒の出も余裕で大きく出せる。

長野県に建築中の「緑の家」と新潟市の建築中の「緑の家」の完成の見学会を行います。日時は下のとおり。

場所名称日時時間
長野県青木村青木村の家5月18日(日)10時~16時
新潟県新潟市月見町の家5月24日(土)25日(日)9時~16時30分
後日予約枠を公表予定
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「緑の家」でみた筋かいとガルバニュームの屋根のこと

長岡市千代町に施工中の「緑の家」で耐力壁検査のため昨日現地に伺った。こちらの「緑の家」は、当然耐雪住宅であり設計積雪量は2.5mで耐震等級は最高の3で長期優良住宅を取得している。しかしただの等級3ではなく昨今の新潟県の地震発生の多さを考慮してさらに耐震性をアップさせるため地域地震係数をあえて法令の0.9から1に10%アップさせて取得している。この辺りは設計者の配慮となる。

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地震時の液状化も保証する地盤改良工法を採用

液状化まで保証対象の「スーパージオ工法」

昨年の元日に起きた能登半島地震では新潟市でも大きな被害を受けた。その大部分が液状化による建物の変形や破壊である。「緑の家」でも液状化が起きた地域に数棟建築されていたが、柱状改良という汎用の地盤改良のおかげか建物への被害はなく建物外の排水管だけだった。このように液状化にも有効に働く「地盤改良」ではあるが、私の知る限りの新潟における地盤改良工法で、液状化まで保証している工法はない。つまり効果はあるが保証までできないのが現在の地盤改良。しかし現在広島市で行っている地盤改良では・・・なんと!液状化まで保証する工法を採用している。

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事務所移転と「緑の家」が目指すものはS造も その18 

色と素材で優しい空間を目指す「緑の家」


新事務所の内装は今後の住まいで行いたい「優しい空間」であり、当然温熱的にも優しい床下暖房や足に優しい杉の床で、無塗装で超仕上げの心地よさを是非体験して頂きたい。その優しい空間は今後メンテナンスにも及ぶところが斬新だと自身で思う。そこで今回の事務所で実践した「緑の家」の優しさは次のようになる。

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