22年経過の木製玄関戸とヒノキの床

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取っ手は鈍く銅色となっており、いい感じである。クローザーは少しお疲れ気味だとのこと。

22年ほど経過した北欧製の木製高断熱玄関戸の現在である。「緑の家」が当初からずっと使い続けている高断熱製の玄関戸である。使用する方位などで痛みは違うが、こちらはとても良い具合で経過している。手入れは初期以外はまったくしていないそうである。

外壁はガルバニュームで新潟市より空気中のNOxが少ないのか、劣化もほとんどない。

拙宅の玄関戸も20年以上経っているが、こんなに綺麗な状態ではない。やはり木製玄関戸を長く使いたいとおもったら、大きな屋根の下で日射にあてない事が肝心で、これを見るとパッキンを交換できればまだ10年以上はいけると思う。その点こちらのメーカーさん(輸入した商社)ではもう取り扱っていないので、少々手間がかかるかもしれない。現在の「緑の家」での高断熱木製玄関戸のほとんどは、新潟県の上野住宅建材さんのスエドアにしている。上野住宅建材さんは知る人ぞ知るR2000基準のモデル住宅を35年前に自社敷地内に造った伝説があるくらいの老舗。その当時からこのような北欧製の高断熱木製戸を扱っておりその意味では大変安心感があるのでいつも採用させて頂いている。

間近に見てもまだ生地がそのまま残るほど劣化がない。お手入れをした記憶が無いとのことだが、それは流石にお薦めしない。数年に一回はオイル拭きがよいと思うが、逆にこれをみるとこの「緑の家」ではオイルも要らないのかも。

上の写真のように間近でみても木の肌は大変良く、つい数年前に設置されたような肌である。日射と雨をしっかり避けることができればオイル拭き取りは必要無いのかも・・・。

拙宅の玄関戸も取り替えてから20年程度経過。
日射と雨で色と痛みがずいぶん違う。

木製の高断熱玄関戸は内外温度差が30度にもなるので反りやすいことが欠点といわれるが、北欧製の玄関戸は大体下のように木製ながらアルミ板をサンドイッチしているので、とても反りにくい。

この工夫は40年ほど前から行われている。さすが高断熱の歴史が長い北欧製である。

この点はいかにも合理的な北欧製である。

この劣化のない玄関戸は20年前の中越地震で液状化に見舞われた「緑の家」であり、この度の能登半島地震でも震度6弱と久しぶりに揺れの大きい地震に再び見舞われた。先日建て主さんから連絡をいただき「新たに基礎にヒビが入ったようなので、一度チェックしてほしい」との依頼で伺った時に撮影した。

そこでまたヒノキの22年普通に使った床を見ることができた。

強く艶が出ている家族の間の床。無塗装で22年スリッパなしで過ごしたヒノキの床の艶。
廊下も艶が安定して出ているのがわかる。

さて問題の内部の床の傾きは最大3/1000で中越地震後とほぼ変わりないが、外部の基礎をラフチェックすると最大方向で一部損壊以上の被害がありそうである。20年前の中越地震からどの程度傾きが進んだかはわからないが(当時は外部は測っていない)、液状化は何度も同じ地域で起こるのでその点が厄介である。

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